三国ディスティニー

「三国ディスティニー」は、城の施設を拡充して兵士を増強しながらバトルを勝ち抜いていく…という戦略シミュレーションRPG。

バトルシステムはラインディフェンスが採用されていて、時間経過にともなって蓄積していく「士気」ポイントを消費して武将ユニットを召喚。

オートで戦う武将達を見守りつつ、スキル使用でサポートしていく…というものになっている。

世界観は「三国志」だが、蜀も魏も呉も入り乱れて妖怪と戦う点という「ハチャメチャ三国志」。

ディフォルメされたキャラクターと相まって、いい雰囲気に仕上がっていると感じた。

全体的にオーソドックスな作りで「ここが特徴！」という強いポイントはないものの、女性キャラのカードの絵柄はカワいいし、ディフェンスゲーや戦略シミュレーションとしては正統派の楽しさが味わえるので、三国志好きやラインディフェンス好きなら、手に取ってみてはいかがだろうか。

ラインディフェンスといえば、オーソドックスなのは、資源が貯まったら状況に応じてユニットを逐次投入するというスタイル。

しかし本作は各ユニット1回しか召喚できない。たとえそのユニットが倒れても同じバトル中は再召喚できない。

必然的に最初にガガッとユニットを召喚し、ゆくえを見守るスタイルになるため、プレイ感は「メルクストーリア」っぽい。

ただ、「メルクストーリア」と違いユニットのレベルアップはなく、代わりにプレイヤーが任意のタイミングで敵を攻撃可能なスキル攻撃が用意されている。

このため、本作のバトルは敵ユニットや敵拠点をすべて倒すという構成にもかかわらず、一戦一戦が極めて短時間でプレイ可能。

スケールの大きなバトルなのに、お手軽にサクサク楽しめるのがうれしい。

本作の攻略のカギを握っているのがスキル攻撃を繰り出すタイミングだ。

基本的には、ユニットをすべて投入したら、「士気」ポイントが貯まり次第スキル攻撃をガンガン放っていく…というやり方でOK。

ただし、ステージが進んでいくと、2体目のユニットを投入する前に、最初に召喚した防御力の高い盾役ユニットが死にそうになってしまうことも…。

こんな時は素直に盾役ユニットのレベルを上げた方がいいのだが、とりあえずバトル内の戦術で対処したいなら、2体目のユニット投入前にスキル攻撃を行おう。

スキル攻撃によって盾役ユニットが対応中の敵を倒すことができれば、盾役ユニットの命を救うことができ、一気に戦局を有利なものにできるぞ！