ダンジョン・ジェム

「パズドラ」と言えば、シンプルなルールによって、これまでゲームを遊び慣れていないという人でも気軽に遊ぶことができる。

本作はそんな「パズドラ」に輪をかけてシンプル！

本作も「パズドラ」のように、画面下に表示されたパネル…「ルーン」をタッチして敵に攻撃をする。

だがなんと、パネルを揃えたり、同じパネルを複数選択したりしなくても攻撃できるのだ。

もちろん、複数のルーンをタッチで繋げることによって、どんどん敵に与えるダメージが大きくなっていく。だが、揃えなくても攻撃はできる。だから、「パズドラ」よりも気軽にプレイできてしまうのだ！

…えっ、単純すぎてつまらなそう？

実はそんなことはない。パズル部分が薄くなっている反面、RPGの戦闘が持つ戦略性をより強く楽しめる。

ゲーム初心者にももちろんオススメだが、RPG好きなゲーマーにもオススメなゲームなのだ。

手に入るキャラクターは重厚なイラストに仕上げられており、もしCMを流したら「美しすぎるパズル＆RPG」とかキャッチフレーズがつきそうだ。

さらに美しいのは静止画だけではない。

戦闘シーンの敵モンスター、背景など3DCGによって描写されており、これらがアニメーションする。

攻撃のエフェクトも非常に派手で、パズル＆RPGというよりは、本格RPGを遊んでいるんじゃないかと錯覚するほどだ。

これに慣れてしまうと、2Dのパズル＆RPGに戻れなくなってしまうんじゃないか…。

そんな心配が頭をよぎってしまうほどのビジュアル演出だ。

一見の価値アリ。そのためだけにダウンロードしたとしても後悔はしないだろう。

さらに本作は、パネルの色が異なっていても、繋げることができる。

もちろんそのためには、APという代償が必要だ。

本作では、戦闘をこなしていくとAPというポイントが貯まっていく。

このAPを消費することで、色の異なるパネル同士を繋いでしまったり、ユニットが持つスキルを使用したりといったことができるぞ。

したがって、敵に大ダメージを与えるためには、APを貯めておくことが必要。

APは非常に重要なポイントなのだ。

APの上手な管理こそが攻略の鍵といえるだろう。

本作は、パズル的な意味でのおもしろさは「パズドラ」よりも薄いが、RPGとしての戦略性は高いといえる。