トガビトノセンリツ（体験版）

「トガビトノセンリツ（体験版）」は理不尽な殺人ゲームに巻き込まれた少年少女を描くノベル形式のアドベンチャーゲームだ。もともとフィーチャーフォン向けに配信されていた人気作。

フィーチャーフォン版は未プレイだが、同じシナリオライターさんの作品「Ｄ．Ｍ．Ｌ．Ｃ． -デスマッチラブコメ」が大傑作だったので期待してダウンロード。

前半はコメディ展開であった「Ｄ．Ｍ．Ｌ．Ｃ． -デスマッチラブコメ」と異なり、最初からシリアスな展開。体験版でも１時間以上遊べるボリュームで期待通りに面白い。

とりあえずノベルゲームが好きな人は今すぐダウンロードすることをオススメする。

キャラクター紹介を兼ねたプロローグを終えると、物語はすぐさまシリアスな内容になる。

主人公を含めた弦楽部のメンバーたちは秋合宿のためにキャンプ場を訪れる。楽しいはずの合宿だが、突然、謎の防護服の男たちに拉致監禁。

理不尽なまま目を覚ますと、恐怖の「プリズンゲーム」に巻き込まれてしまう。メンバーは看守と囚人に分けられ、１日ごとに看守は囚人を処刑する。囚人の中には殺人鬼が紛れ込んでおり、殺人鬼は看守を殺すことができる。

プリズンゲームの詳細はメニューから読めるので省略。大雑把に言えば、今流行の「人狼」に近い。お互いに身の潔白を主張しながら、相手の心を読み取る疑心暗鬼のサスペンスゲームだ。

ただし実際に人が死んでしまうから恐ろしい。友達同士が殺し合いにならずに生き残る方法はあるのだろうか!?

「Ｄ．Ｍ．Ｌ．Ｃ． -デスマッチラブコメ」と同様、キャラクター作りが非常に上手い。

悪ぶっているけど、正義感が強い主人公から、毒舌で理知的な委員長タイプ、お調子者のギャル、妄想ドジっ子とそのかわいい弟くん、美少年のいじられキャラ、イケメン、変人でクールな美人、謎の美少女。総勢10名のキャラクターが疑心暗鬼になりながら奮闘する。

男女のバランスも取れており、キャラクターデザインも癖がなく、誰でも楽しめる内容だ。ただし残酷な展開が苦手な方は注意していただきたい。

体験版でもかなりのボリュームだが、気に入った方はぜひとも525円の完全版を購入しよう。文章も読みやすくストーリーは本当にひきこまれる内容だ。