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てやんでぃ! 江戸っ子の推理力が騒ぐってもんだい!
ノリノリですね~。そんなにおもしろいですか?
現代っ子がお江戸の街で名推理を披露する!?
「逆転裁判」シリーズのカプコンが放つ大江戸探偵絵巻!
推理パートで証拠を集め、法廷で「つきつける」や「ゆさぶる」などを駆使して事件を解決する。あせりだす犯人を追い詰める快感がたまらないゲームだ。
以前のレビューでも語ったが、「逆裁」は仕事でも個人的にも遊んだお気に入り作品。発売されてから今年で10周年らしいのだが……もう10年も経つのかよ、と年月を感じさせられる。
そんな、逆裁のテイストをふんだんに盛り込んだ推理アドベンチャーがこの「えどたん」だ。
実はこの作品、携帯アプリのオリジナル作品であり、1話が公開されてからしばらくリリースが途切れていた。
1話をプレイしておもしろかったんだが、2話が中々でないのでやきもきしていたんだよな~。そのまま月額サイトを解約してしまって遊ばずじまい。
せっかくAndroidに移植されたということで江戸っ子探偵になってみた。
キャラの動きや演出は逆裁と同じ。動くなぁ~
携帯電話につけられたストラップも重要なポイント。
1.コミカルなキャラクター
2.プレイヤーがとれる行動の自由度
3.犯人を追いつめる気持ちよさ!
えどたんでは、刑事(鑑識官)である父親に荷物を届けようとしている主人公「天道未来」が、神田の神保町で雨宿りをしているところからはじまる。
この父親、息子に事件の証拠となる「スタンガン」や「鑑識グッズ」、「ルミノール液」一式を届けてもらおうとしているのだが……。
なんという危機管理のない人なんだ。見つかったら始末書じゃすまないだろ。
ここまで、主人公である未来のひとり語りなのだが、頭をかいたり、驚いたり、考えこんだり、立ち絵の表情に複数のパターンがあり、その動きは見ているだけで楽しめる。
雷に驚く演出とかね、もろ逆裁。ファンにはたまらない。
江戸時代へタイムスリップ!未来が犯人!?
現場をくまなくタッチして証拠を探そう。
画面をタッチして話を進め、行動選択パートへ。最初にとれる行動は「移動する」、「話す」、「調べる」、「見せる」の4つ。
雨がふる神保町。移動する、話すを選んでも話は進まないため「調べる」コマンドを使ってみた。
近くにあるコンビニや骨董品店、車をタッチして詳細を知る。未来はさっきから空模様を気にしているな、と思ったので空をタッチしてみた。
うーん、イベントが進まない。フラグはたったような気がするんだけどなぁ。
もう一度他の場所を調べてみたら「骨董品店」で選択肢が発生! 推理パートではキャラの会話にヒントが隠されていることが多いからちゃんと聞いておかないとな。
ショウウィンドウに飾られているエレキテル?的なものを見ていると不意に雷が落ちてきて。
江戸時代。ある男が、小刀でおかっぴきのお男を刺す。地面に血がにじみ――
未来が目覚めるとそこは瓦屋根の家が立ちならぶ見慣れない風景。かたわらには、さっき刺された男の死体!?
現場百回! 細かい証拠を俺は、見逃しているのか?
見た目もしぐさもそっくり。まちがいなく先祖だよ。
未来と今一の顔がそっくり。ただし、頭はあまりよくないようで未来の話をいっさい聞かない。すぐに犯人扱いですか……。
未来は疑いをはらすために現場を調べはじめる。ドラマで初老の刑事が「現場百回!」と言うように、殺害現場には様々な不審点が残されているはずだ。
調べるで遺体や凶器を選択。凶器には何やら怪しい点が――おっ、選択肢がでてきた。アタリかな。
1.刃の長さ
2.鞘がないこと
3.血まみれなこと
これは「血まみれなこと」だろ。未来の服に返り血はついていない。それが証拠になるはずだ!(キリ
3を選んでみた。
うん?……進めない。えっ、違うの?
ヒントに従ってナゾを解くのがジワジワ気持ちいい
江戸時代の事件で指紋調査!? こういった特殊な設定も魅力。
こういった小刀をむきだしで持っているはずがない。どこかに鞘があるはずだが、現場にも残っておらず、未来も持ってはいない。犯人がきっと持ち去ったのだ!
おお、めっちゃ推理モノっぽくなってきた。こういう論理的な解説を聞くのも好きだったりする。
しかし、今一はまだ疑っているようだ。しつこいぞ! 自分が犯人ではない証拠をあと2つつきつけてなんとか疑いがはれる。
やっぱりナゾときは推理の醍醐味。小さなナゾを解決しながら真相に迫っていく……。ジワジワくるなぁ。
この後、ヒロインであり未来の探偵助手となる「おとき」ちゃんが登場! 最初にでてきた鑑識グッズ、血液を発光させるルミノール液もうまく活用されることに。
伏線もしっかり回収されるから世界観にグイグイ引き込まれる! さて、レビューを書き終えたら個人的につづきを楽しもう。
- 殺人事件という重さを感じさせないコミカルなキャラクターが良い。
- 調べる、話すなどプレイヤーが選択できる行動が多く、自由度が高い。
- 全5話をすべて収録。ボリューム感もある。
- セーブスロットがひとつしかない。
- 画面表示領域が狭い。
- 行動選択のアイコンが小さく押し間違えることが多い。
ゲームの流れ
- アプリの容量は24MBほど。アドベンチャーゲーム中でも容量が少なめなのは嬉しい。
- 設定を参照すればタテ画面とヨコ画面を選べるようになっている。外で遊ぶならタテの方が扱いやすい。
- はじめから→1話~5話まであるストーリーを選択してスタート。第一話は現代の神田神保町からはじまる。
- 驚いた時、何かに気づいた時にフラッシュがかかるなど、所々の演出が逆転裁判を彷彿とさせる。ファンなら必見!
- 少し話を進めると行動選択ができる。まずは調べるコマンドで周りを探索してみよう。白い線が赤くなると探索できる。
- 空模様→骨董品の順に調べると話が進む。「冒頭で死体を転がせ」は、推理ドラマのセオリーでもある。
- 殺人事件が発生。その断片的な映像を見た未来は、江戸時代で目覚めることになる。現状を把握し、捜査を開始しよう。
- 話を聞いた選択肢には「済」がつく。こういう細かいところに手が届くシステムは良いね。