『ファイナルファンタジーⅩⅤ』発売記念!スクエニの過去作品を掘り起こしてみよう!
スクウェアだけでなくエニックスもまたRPGブームを巻き起こす以前は様々なジャンルをリリースしていた。
今回は、エニックスの堀井雄二氏によるミステリー三部作の第1作―――
「ポートピア連続殺人事件」を紹介していこう!
君は犯人を追いつめられるか!! byキャッチコピー
「ポートピア連続殺人事件」って?
「ポートピア連続殺人事件」は、1983年6月にエニックス(現在のスクウェア・エニックス)よりリリースされたPC-8801版ミステリーアドベンチャーゲーム。
後の多くの家庭用PC並びにファミリーコンピュータへ移植された。
ちなみにファミコンでは、初のアドベンチャー作品となった。
発売当時の現代日本が舞台っで、神戸市の殺人事件を担当する刑事(ボス)となり、相棒「ヤス」と共に操作を開始する。
本格派の推理小説を題材としたミステリー作品となっており、骨太な謎解きが当時話題となった。
また、結末には衝撃的などんでん返しな展開が用意されていて、真犯人の正体はその意外性からもかなり話題となった。
多彩な堀井氏とキーボード入力
当時は、ファンタジー作品やSFの世界観のものが多く、現代社会を取り入れた作品は珍しかった。
アドベンチャーゲームも、探索や迷路などを盛り込むのが主流で、本作のように人間ドラマを盛り込んだ、正にTVドラマ風で複雑な展開は革新的であり、その後の作品に大きな影響を与えていくコトとなった。
堀井雄二氏は、後に名作RPG「ドラゴンクエスト」を産み出すが、この作品からのミステリー三部作に対する思い入れも大きかったようで、かなり力の入った作品に仕上がっている。
シリーズは、本作をはじめとして、「北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ」「軽井沢誘拐案内」へと続いていく。
総じて、『堀井ミステリー三部作』と呼ばれる。
また、PC-6001、PC-8801版では、ほぼ全ての作業を堀井氏1人で行っている。
つまり、プログラムやシナリオだけでなく、グラフィックなども担当しているのだ。
多才だなw
そして、システムは当時のパソコンゲームでの主流だったキーボードによる打ち込み方式のアドベンチャーだった。
当時のアメリカで同様の方式が流行していることを聞きつけて、サスペンス・ミステリーのジャンルと結びつける案を考案した。
ゲーム性よりもストーリー・ドラマ性よ重要とした作品作りは、ユーザーの心を打った。
入力に関しては、「〇〇 イケ」のように、名詞と動詞を組み合わせるだけで実行可能。
後にコマンド入力方式に変わるまでのスタンダードとなる方式だ。
ファミコンへの移植
1985年11月29日にチュンソフトにより、ファミコンへ移植された。
「オホーツクに消ゆ」と同様にコマンド選択方式のインターフェースでの移植となり、遊び易さとファミコン初のアドベンチャーという触れ込みも功を奏したのか60万本を売り上げた。
PC版とは操作が完全に異なるため、様々なアイデアが取り入れられることとなった。
画面内に表示されるカーソルで調べたい場所を調べる機能、3D視点のダンジョンなどなどが追加される。
ただ、後々も問題とされたのは、長いストーリーなのだが、当時のファミコンにはセーブ機能もなかったため、一気にクリアしないといけなかった。
パスワードも無かったため、電源を切ってしまうと初めからやり直しとなる。
それまでの攻略順をメモしておいたり、ファミコンの電源をつけっぱなしにしたり、いろいろな攻略方法でファミコン少年たちは攻略に挑んだ。
また、真犯人に関しても、学校でのネタバレ情報が流れてしまった学校では、数多くの悲劇を生み出したw
更にファミコンというハードでは、容量にまだ多大な制限があった為、パソコンそのもののセリフを全て使用してしまうと大幅に容量を上回ってしまうので、あらゆる方法で容量の縮小が図られていった。
相当、容量不足に苦しめられながら制作したという逸話が残っている。
スマホで遊べるスクエニゲーム
アカシックリコード(Akashic Re:cords)
『アカシックリコード(アカリコ)』は、誰もが知る物語に蔓延る「歪み」を、創作キャラを率いるクリエイターが正していく3DスマホRPG。
学園生活の傍ら、生徒達が異世界での活動を通して関係性が変化していく現代ファンタジーな物語。
そして多様な世界のキャラが混生してごった煮となった、カオスで賑やかな雰囲気は実にイマドキ。
バトルはリアルタイム進行、各キャラはゲージが溜まると行動可能。アクティブに動かしていく。
選択式のスキルや防御コマンドの他、協力マルチプレイではリアルに連動して必殺技を放つシステムも。
スクエニの完全新作ではグリムノーツも目立った2016年度だが、個人的にはこっちをオススメ!と推したくなる面白さだ!
星のドラゴンクエスト
「星のドラゴンクエスト」は、国民的RPGであるドラゴンクエスト、通称ドラクエをスマホ向けにシステマイズしたセミオートバトルRPG。
オリジナルキャラを自由なアバター設定で作り、星を探索していくというもの。
歴代の懐かしのBGMを聴きつつ、フィールドにダンジョンに冒険の部隊を広げていく。
移動は場所を指定すると自動で歩いてくれるシステムで、戦闘も基本はオートで戦ってくれる。
だが、コマンド選択はドラクエの王道!技や魔法はゲージが溜まったら任意で選択して使っていける。
プレイしてみるとわかるが、これは正統派なドラクエだ!
グリムノーツ
グリムノーツ、は、スクエニの王道RPGと、シンデレラや赤ずきん、ピーターパンなど、世界中の童話の世界が融合したファンタジーRPG。
童話の中で主人公になれなかったキャラに焦点をあてたストーリーが面白い。
戦闘はリアルタイムのスリーラインバトル。4人のパーティを組み、主人公だけを操作する。画面スワイプで移動、タップで攻撃だ。
画面上を自由に動きながら乱戦していくスタイルはテイルズを想起させる。
誰でもない主人公が戦うという物語、豪華なグラフィックと声優陣、自由度の高いバトル。バツグンです。
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