扶桑型戦艦の1番艦。
日本独自の設計による初の超弩級戦艦。
それが―――
戦艦「扶桑」
本来の戦艦としての戦いを出来なかった悲運の姉妹艦・姉の方の結末を語ろう。
やっぱり私、沈むのね……山城は無事だと良いけれど…… by扶桑
戦艦「扶桑」
「扶桑」は、旧日本海軍の扶桑型戦艦の1番艦。
日本独自の設計による初の超弩級戦艦。
艦名の由来は大和と同じく「日本」の古い異名の一つ。
日露戦争後の1906年、イギリスが戦艦ドレッドノートを就役させた。
それに伴い列強各国は建艦競争を開始する。
ドレッドノート級「弩級」戦艦は超弩級戦艦の開発になっていく。
日本海軍もイギリスのヴィッカース社に金剛の建造を依頼。その技術で同型艦を国産で建造していった。
そんな中でも扶桑型戦艦は、日本独自の技術で建造された初の超弩級戦艦である。
1912年3月11日に第三号艦として呉海軍工廠で起工された。
1914年3月28日に扶桑と命名、伏見宮博恭王立会いのもと進水。
1915年11月8日に竣工した。3万t級の巨艦をドックで建造するのは世界初の試みだった。
その最後―――
太平洋戦争では、航空戦の時代への移行していく。
当時としても既に劣化戦艦となっていた扶桑は、その出番はなくなってしまうのだった。
演習標的艦など、本来の運用目的とはかけ離れすぎた任務に従事することすらある始末。
1944年5月~6月、「渾作戦」では出撃する機会があったが、その役割は陽動作戦、つまり囮となることだった。
しかし作戦は失敗。戦果を挙げることはできなかった。
日本の情勢はますます悪い方向へ傾いていくのだった。
そして、時は流れ日本の敗北への一因となってしまう「レイテ沖海戦」に出撃することに―――
10月22日朝、栗田艦隊はブルネイ泊地を出撃。
15時、同泊地より西村艦隊も出撃した。
扶桑は対空機銃増設の関係で定員より多い1300名程が乗艦していたとされる。
足が遅く航続力に欠ける第三部隊は本隊とは分離され、レイテ湾への最短航路を進むことになっていた。
24日、スリガオ海峡を抜けてレイテ湾を目指すことになる。
同日夜、米海軍の魚雷艇部隊がスリガオ海峡入口に布陣していた為、重巡最上、駆逐艦朝潮、満潮、山雲を先行させた。
山城、扶桑、時雨の探照灯で魚雷艇を攻撃しつつ航行。
そして運命の10月25日―――
未明、米第7艦隊第77任務部隊第2群が、丁字陣形で西村艦隊を待ち構えていた。
3時、米駆逐艦隊の雷撃、扶桑が右舷に被雷。
満潮、山雲、朝雲が沈没、または戦闘不能となる。
3時10分、扶桑は第三、及び第四砲塔の火薬庫が誘爆。
大爆発が発生。
扶桑の艦体は真っ二つに割れた。
2回目の被雷後、艦内では電源が破壊され暗闇に包まれていた。
艦首は海中に没し、後甲板が高く浮き上がっていった。
一時復元していた傾斜も第一砲塔が波避けとなり右前方に傾斜した状態となり、そのまま右旋回しつつ前進を続けていた。
総員に退去命令が発令し、退去が始まった頃―――
扶桑は左に急転倒し、艦首から海底へ向かって沈んでいった・・・。
資料では、山城と扶桑を誤認していた経緯もあり、その乗員に関しても全員が戦死したとするものがほとんどだが、数名の生存者が後で確認されている。
他の部隊へ後に編入された乗員もいたが、明確な人数はわかっていない・・・
大海に還った魂に敬礼―――
スマホで遊べる軍艦ゲーム
【戦艦】Warship Saga ウォーシップサーガ
「【戦艦】Warship Saga ウォーシップサーガ」は、リアルなグラフィックの艦隊で戦う架空戦記ストラテジー。
第二次世界大戦を舞台としているので、登場する艦船はもちろん「艦これ」同様に人気のものばかり。
システム的には、入手した設計図から造り出した軍艦で艦隊を結成し、敵国と戦っていくというもの。
艦のカスタムに重点を置いたやり込み要素が豊富で、好きな艦をとことん強くしていくコトができる。
また、艦のグラフィックがとびぬけていて、ウェザリング(汚し)まで再現しているこだわりようがスゴイ。
戦艦帝国
戦艦帝国は、戦艦を集めて艦隊を作り、他の艦隊と戦っていくシミュレーションゲームだ。
戦艦のグラフィックは非常にリアルで精密に描かれており、これならミリタリーマニアも満足できるのではないかという出来だ。
基本的には、戦艦を集めて装備をパワーアップさせて艦隊を編成。
海域を選んで他の艦隊と戦っていく。
海域等の構成は、第二次世界大戦から採用されている模様。
…つまりこれは、リアル版「艦隊これくしょん」といっていいゲーム。
「白露型」駆逐艦を入手した場合、艦名を「白露」「時雨」「村雨」「夕立」「春雨」「五月雨」「海風」「山風」「江風」「涼風」などから選ぶ事もできる。
ただもちろん、あの「艦これ」とは全く別物。
美女は登場するが美少女ではなく、グラマラスで大人な雰囲気。しかも音声がカタコトでSiriみたい…なので「艦これ」を期待してしまうと、「コレジャナイ!」と叫びたくなるだろう。
だが、リアルな戦艦が好きな人なら、必ずやその出来に満足できるゲームだ!
「鋼鐵少女」
「鋼鐵少女」は、美少女化された軍艦を育成するシミュレーションRPG!
システムは、ほぼ「艦これ」で台湾版の艦これと噂されている程。
だが、本家よりかなりユーザビリティな作りで―――
・海域の進行条件が見える
・資源回収後に鎮守府に戻る選択肢が出る
・陣形効果が見える
などなど、艦これでの不満点が解消されているような感じ。
イラストやUIは、完全にオリジナルで作られていて完成度が高いぞ。
ローカライズされていないものの、ボイスや書き文字だけ日本語だったり、かなりおススメできる逸品だ。
アプリゲットが贈る艦これ特集「魂の還る海」をご覧ください!
記者むらさきが、艦これファンのために書き下ろした「【魂の還る海】シリーズ」をご覧ください……。