劇場版が1年間上映となり、最新作「ガールズ&パンツァー 最終章」の制作が決定したガルパン。
たくさんの女の子と、彼女たちの乗り込む戦車が数多く登場するのが特徴。
戦車好きでなくとも、熱くハートフルな展開にファンも増大する一方だ。
なので、今更聞けない戦車のいろいろを特集していこうと思う。
履修!戦車道!パンツァー・フォー!
陸の王者「戦車」は海軍が採用した!
第1回目の今回は、戦車はじめて物語として、戦車のはじまりをまとめたぞ。
近代戦車の大元となった戦車第一号は、第一次世界大戦中にイギリスが開発した「マークⅠ」。
第一次世界大戦での主流となる戦闘方法に「塹壕戦」というものがあった。
塹壕という人の隠れられる溝を地面に掘って、そこから銃撃戦を行うというもの。
その塹壕を乗り越える手段として考案されたのが無限軌道「キャタピラー」を装備した走行車両―――
「戦車」
だが、イギリス陸軍にこの発想が持ち込まれた時、陸軍は却下したという。
それを採用したのは何故か海軍。
どのような地形でも進軍できるという触れ込みに着目して、海から揚陸する時に海(浅瀬)→陸(砂浜)といった地形でもこの発想なら簡単に進めると考えた。
つまり、陸上戦のプロたちが使えないと判断した兵器を、海軍が利用価値ありと再利用した形になる。
何度も失敗を繰り返しはしたものの、戦車は有効であることが判明し、世界的に広まっていくこととなる。
その第一歩として開発されたのが「マークⅠ」というわけだ。
なにやってんだかな、陸軍w
なんで「タンク(水槽)」なの?
戦車は英語で「タンク」。
タンクというのは、液体や粉体、気体などを保存・貯蔵したり、運搬したりするために使われる容器の事を言う。
つまり、水槽とかそういった意味だ。
装甲戦闘用車両が、なんでタンクなのか?
それは、イギリスで製造された世界初となる戦車は、海軍が運用するにあたって秘匿名称として「水運搬車(Water Carrier)」とされていたコトが由来する。
しかし、これではイギリスの慣例で委員会を呼称すると―――
「W.C.(便所)委員会」
これはいかん!w
という事で、急遽「T.S.(Tank Supply=水槽供給)委員会」へ変更した。
もう一つの語源もあり、前線へ戦車を輸送する際の呼称が「ロシア向け水槽(タンク)」だったとされるものもある。
何はともあれ、こういった経緯があって、戦車は「タンク」と呼ばれるのが通例となっていった。
やはり、海軍が開発に関わったことが関係した為であり、陸軍が制作していた場合は、もっと別の呼称になっていたのだろう。
また、戦車はドイツ語では「パンツァー」と呼称し、英語でもパンツァーは「ドイツの戦車」として区別される程、ドイツ車両は特別な存在だった。
ガルパンのあんこうチームの搭乗する「IV号戦車」もドイツ車両だ。
今回の授業は、ここまで―――