1980年代に「ロッチ」問題というパチモン騒動があった。
その発生源が、「コスモス」という玩具メーカー。
「コスモス」は、カプセルトイを中心に活躍し、数々の伝説的な商品を数多く残したコトで非常に有名になった。
その伝説の一端―――
「宇宙戦士ダンガム」
今回は、プラモデルではないが、パチモノ玩具のこちらをピックアップ!
パチモノプラモ戦記:外伝として、パチモノ玩具「宇宙戦士ダンガム」を特集していくぞ!
「コスモス」って?
「ロッチ」事件を知ってるかい?
玩具メーカーの「コスモス」は、1980年代に駄菓子屋の玩具を中心に商品を展開していた。
カプセル玩具の自動販売機である俗称「ガチャガチャ」または「ガシャガシャ」の商品を提供。
当時は、ガンプラと同じくらいのブームとなっていた「ロッテ」の駄菓子屋アイテムがあった。
「ビックリマンチョコ」
天使と悪魔シリーズに突入後、大ヒットしたビックリマンシールのシリーズは、まさに大ブーム。
そこに登場したカプセルトイの天使VS悪魔シールのシリーズだった。
「ロッチ」
と明記されたこのシリーズは、間違えると恥ずかしいシリーズとして有名になっていった。
ガチャガチャだけでなく、オリジナルの玩具自動販売機も登場。
この「コスモス」の自動販売機では、数多くのパチモンシリーズが販売されていった。
チョロQ、キン消し、流行になったモノを片っ端からコピーしたラインナップは、数多くの子供たちの手に渡っていった。
パチモノだけでなく、オリジナル商品も数多くあり、「世界の武器」シリーズなどは今でも探し求めるファンがいる程である。
「宇宙戦士ダンガム」
超合金ダイカスト!?
その「コスモス」の自動販売機の中で、「ロッチ」と同じくらいやっちまった商品として分類されるのが―――
「宇宙戦士ダンガム」
がそれである。
このシリーズは、この名称になる前に「宇宙戦士ガンダム」というシリーズで販売されていた経緯があるが、ほぼそのままの名前だった為にリネームとなったのだろう。
それでも危険なパチモノで、名前だけでなくパッケージの絵などはパクリすぎ。
意外と似ているモデルも存在していた為、間違って集めるファンも少なくなかった。
最も多く販売されたであろう「超合金ダイカスト製」と銘打った金属フィギュアシリーズ。
ガンダムの消しゴムシリーズである通称「ガン消し」の金型のパクリで、形状は良く似たものも多数つくられていた。
当時、ホンモノのガン消しですら、種類を無理やり増やす為に企画時の「ガンボーイ」のデザイン画のモデルまで登場していたので、見たことのない形状の「ダンガム」シリーズは、ファンの間でも間違って集めてしまうコトにもつながっていた。
「コスモス」は、1988年に「ロッテ」との裁判で敗れた上、倒産となってしまっており、現在では商品の入手は困難になっている。
はてさて、深いパチモノの世界、また機会があったら触れてみたいと思う。
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