FGOの新イベント、4月27日からFate/zeroのスペシャルイベントが始まります。
以前の『空の境界』イベントと同じように各ステージを回っていく形式のイベントなのだとか。
その上、今回は今まででてこなかったライダー「イスカンダル」やアサシン「百の貌のハサン」が登場!これでFate/zeroのサーヴァントは全員集合したことに。
…というか、もうFate主要キャラでFGOに出てないサーヴァントはいない気がする。元祖アヴェンジャーのアンリマユぐらいだろうか?
まあ、それはともかく今回は、Fateシリーズでも大人気、殺伐すぎるFate/zero世界で唯一と言っていいほどの癒しを見せてくれたイスカンダルについて紹介していこう。
史実におけるイスカンダル
アレクサンドロス3世。通称アレキサンダー大王。イスカンダルという呼び方はアラビア語・ペルシア語の呼び方なのだとか。
紀元前4世紀ごろのマケドニア生まれで、血筋をたどるとヘラクレスとアキレウスにたどり着くとされるほどのハイブリッドな英雄の家系に生まれた大英雄。
若いころはアリストテレスを師と仰ぎ、彼の作った学園で学友と共に多くの教養を身に着けていった。
「アリストテレス先生の言うとおりだったな」
東方遠征
イスカンダルが今も語り継がれるほどの大英雄とされる理由はその英雄的行動によって多くの戦いに勝利してきたからだ。
戦争では総司令官であるにもかかわらず先頭に立って戦い、グラニコス川の戦い(紀元前334年)という戦争では投槍で敵の将軍を仕留めるという快挙。
リーダー自らが前に立って、しかも成果をもぎ取る姿は部下にとって非常に頼もしく映るようで、軍の士気も高いものだったらしい。
その中でも特筆すべきものはダレイオス3世率いるペルシャ軍との2度にわたる戦い。2度とも数で劣るイスカンダル率いるマケドニア軍であったが、ともにイスカンダル自らの行動によって勝利をもぎ取っている。
2度目の戦いのガウガメラの戦い(紀元前331年)では、自軍を包囲させたのちイスカンダル率いる騎馬隊が敵正面を疾走。
イスカンダルを攻撃する部隊とマケドニア軍を包囲する部隊に分かれる際に出来た隙間を縫って中央のダレイオスを直接攻撃する離れ業を披露。数倍の数の差を覆して勝利をもぎ取った。
そんな感じで多くの戦争で勝利を重ねて次々と大陸中の領土を征服していく征服王。
アレクサンドロス帝国最大領域・出典:http://qq3q.biz/tyOz
最盛期にはエジプトからインドの一部までを戦争によって支配下におさめたというのだから恐ろしい。
しかしそんな大英雄もある日ハチに刺されて33歳の若さで病死してしまう。死に際の遺言は
「最強の者が帝国を継承せよ」
引用元:http://qq3q.biz/tyOz
まあ、この遺言のせいで国が割れるわけだが。
Fate世界におけるイスカンダル
将自らが戦い、数の差を覆した華々しい勝利。そして死に際の遺言など何もかもが豪放なイスカンダルはその後、多くの人々に語り継がれ、アレクサンドロス・ロマンスという半ば創作の物語・伝説が大陸中に広まった。
伝承の中の彼は豪放・豪快な征服者、そしてよき英雄。その性質を多少受け継いでいるのか、Fate/zeroにおけるイスカンダルも伝説通りの豪快な人物になっている。
作中でディルムッド、アルトリア、ギルガメッシュを臣下にスカウトしようとしたり、現代を本気で征服する算段を建てたりとまさにフリーダム。
そんな彼のマスターは後のエルメロイ2世ことウェイバー・ベルベット。召喚当時は半人前の魔術師であったため、地味な作業によって地味にイスカンダルを支える役割であった。普段はもっぱらイスカンダルに振り回されている。
そして最終決戦の前では半人前であるがゆえに共に戦うことが出来なかった。
はたしてFGOでは共に戦えることになるのであろうか?
…まあ、実際諸葛孔明〔エルメロイ2世〕とイスカンダル少年期であるアレキサンダーの相性はとてもいい。
イケイケドンドンで宝具を放ってクリティカルスターを稼ぎまくるが攻められると弱いアレキサンダーにはエルメロイのスキルによる補助がとても有効。常に攻勢を維持することが出来る。
大人なイスカンダルとの相性はどうかわからないが、多分きっとコンビネーションに優れた戦いを見せてくれることだろう。
…そのためにもガチャを当てねば。