【ひとりぼっち惑星プレイ日記:第2回】広い宇宙と果てしない時の流れ。SF世界でのショートショートに注目してみよう

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執筆者:編集部

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スマホアプリ「ひとりぼっち惑星」のプレイ日記、第二回である今回は「宇宙からの声を受け取るメッセージ」に注目してみたいと思います。

(※今回は序盤(メッセージ2通目まで)の具体的なストーリーにも触れるので、ネタバレ注意と致します)

この作品についてなど、詳しくは下のリンクから過去回を見ると分かりやすいと思います。
ひとりぼっち惑星についての記事一覧(関連リンク)

また、通信不具合があったユーザー間のメッセージ送受信も無事復旧しました!

これで今から始める人も、問題なく「そうしん」「じゅしん」ができるように!ありがたいことです。

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宇宙から受け取るメッセージは非常に設定が多様

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前回、アンテナを建てるまでの肯定について触れました。

今回は本作の醍醐味とも言える、宇宙からの「こえ」を受信してみたいと思います。

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ユーザー間とのものがあるのでややこしいですが、これはオフラインでも届くものなので、万人が受け取る共通のモノとなっています。

送受信ができるようになるのは結構先で、既にやり取りしている人達はこの過程を終えているという事ですね。

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アンテナに部品をつぎ込み数分待つと、メッセージを受信します。

先に軽く説明しますと、これらは全て差出人が違いますし、シチュエーションも違います。

また、そのメッセージきりの読みきりタイプなので直接的な関係性は薄いですが、複数読み解くことで世界観を理解していけます。

メッセージ1:とある男性のケース

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最初に受け取るのはコチラ。地球から旅立った、妻子持ちの男性。

メッセージによると、人類はセイタイヘイキの暴走のせいで地球からの移住を余儀なくされたようです。これはジンコウチノウの事?それとも……。

単独で自給自足が可能で何百、何千人と収容できる巨大な宇宙船のようで、何年も航海できるように設計していました。

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ですが、その先に待ち受けていたのは絶望。宇宙船内でも地位などの格差が拡大し、男性は家庭崩壊に陥れられてしまいました。

全てを呪った男性は宇宙船の操縦権を得て、小惑星へ自ら衝突することを決意します。

そして地球へ「もしよければ死体を探しに来て欲しい」とメッセージを遺し、文章は終わってしまいます。

メッセージ2:とある老年女性のケース

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一通目から時間も場所も変わり、別の宇宙船で幾度も世代交代が行われるほど航海が続いていた人々の一人である老年女性からのメッセージです。

移住先を探していた人類ですが、それだけ航海しても見つかっていない事が伺えます。

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老年女性の船内では「60歳を超えたら一人用小型船で放流される」という決まりがありました。姥捨て山みたい。

彼女は着くかも分からない、無事かも分からない地球へ向けて、死が確定した旅に出ることになります。

ですが彼女は、見たこともない地球への旅を楽しみにしていました。先に旅立った夫がそうだったように。

「私の棺が地球を通った時は、よろしくおねがいしまね」というメッセージを遺し、文章は終わります。

宇宙から届く声についての魅力

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この他にも「感情を持ったロボット」や、「独自の文化を築いた移住先の人類」など。

メッセージ毎に世界設定までまるごと変わり、新鮮な気分で読むことが出来ます。

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送信するシチュエーションも遺言だったり、地球の生存者に向けてだったり。

この多様性は、小説家の星新一さんなどで知られるショートショートの感覚に似ます。

それぞれ異なる時空、世界、文化からのメッセージ。これらを複数楽しめる本作は、SF世界での宇宙のロマンが詰まっています。

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ですが、これらに共通していることが1つ。「受け取った時点で発信者は亡くなっている事」です。

全てのメッセージは希望的だろうと絶望していようと、過去形の読み物として受け取ることになります。

つまり彼らの物語は既に完結していて、こちらが干渉することはありません。まさしく思い出探しと言えます。

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そして御存知の通り、地球ではたったひとりだけで、悲惨な現状だけが続いています。

じっくり心に染みこんでくるような、無慈悲さ、無力さ、儚さ。この重い感情も、本作の魅力だと言えるでしょう。

宇宙から受け取った秀逸なメッセージコーナー

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オマケとしまして、ユーザー間で話題になったメッセージのやり取りを少しだけご紹介してみたいと思います。

選挙活動について。この作品を介すと、どこか納得してしまうような感覚があります。

こういった事から刺激をうけ、新しいことに目を向けるのも良いかもしれませんね。

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■本作のプレイレビュー
終わった地球で思い出探し。宇宙からの「声」を一人で受け取る、儚いSF世界での育成ゲーム(関連リンク)

執筆者: 編集部