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第零章
「彼女は最後にそう言った」最終章をクリアし、エンディングを見たセーブデータでプレイすると、第零章をプレイすることができる。
いつものように祭の夜、目覚めるとベッドの横に、天狗待宵花の押し花が置いてある。
奇跡は、もう一度だけ起こる。
4年前の8月13日、うたかた祭の前日に戻ろう。
気がつくと、待宵中学校の教室だった。
ミクリヤ先生が、8月13日だと教えてくれた。
祭りの前日。
ナナミを救うことができるかもしれない。
時計は、もう夜20時をまわっていた。
急いで、ナナミの家に向かおう。
元気なナナミの姿がそこにあった。
「空神洞に行かないでくれ」
その言葉を飲み込むシンタロー。
なぜなら、洞窟にいくことは、ナナミの願いでもあったからだ。
『ナナミが出会った誰かの行動』をぼくが変えればナナミは助かるんじゃないのか?』
シンタローは思う。
4年前の8月13日にナナミが命を落とす決定的な原因となってしまったのは…。
そう、洞窟でナナミが転落するきっかけになってしまった、うさぎのミミスケだ。
崖の下に落ちそうになったミミスケをかばって、ナナミは転落した。
「空神洞にミミスケがついてきてしまったこと」その事実を変えるため、
シンタローは、天妙寺に向かった。
天明寺の居間にいるサクラバに頼み、倉に入る許可をもらう。
鍵の場所は、四年後と一緒だ。
アカズの間の鍵を開ける。
しかし、そこにウサギのミミスケはいなかった。
村人に話すと、どこにいったか教えてくれる。
ミミスケはバス停を越え、トンネルのほうに向かったようだ。
トンネルにてミミスケを発見する。
逃げようとするミミスケに、シンタローは優しく語りかけた。
おまえのことも救いたいんだ、と。
ずっと森に帰らずに、ナナミを待っていたミミスケのことを。
必死の説得が届いたのか、ミミスケは、シンタローと一緒に、村に帰ってくれた。
その日、シンタローは、ミミスケと一緒に夜を越えた。
翌日…。
また目覚めると、もう夜。
母親が手紙が届けてくる。
何度も何度も繰り返した光景。
また…8月14日をループしてしまうのだろうか…?
悪い予感が脳裏をよぎる。
また、いつものように、広場に連れて行くサクラバ。
でも、何かが違った。
次のページからネタバレ要素を多分に含みます。エンディングをまだ見ていない方の閲覧はオススメできません。それでも見たい方は自己責任でお願いします!!