「彼女は最後にそう言った」プレイ日記1「RPGのような美少女ゲームのような泣きゲー」

proxy

[関連記事]

SYUPRO-DXのゲームは毎回泣ける。

今回も号泣した。

「彼女は最後にそう言った」をまだプレイしてないなら今すぐこの記事を閉じてダウンロードしたほうがいい。

次くらいの記事からはネタバレを多分に含む。

舞台は過疎化した寒村、お祭りの夜。

舞台は過疎化した寒村、お祭りの夜。

大学生になり帰省した主人公に1通の手紙が届く。

「お祭の夜 展望台で待ってます」

その差出人は4年前に死んだはずの少女だった。

祭の夜、主人公は疎遠になっていた同級生と再会する。

バカだけど心優しいサクラバ。花屋の娘のチヅル。秀才のミヤコ。クールなリーダー格、クジョウ。

バカだけど心優しいサクラバ。花屋の娘のチヅル。秀才のミヤコ。クールなリーダー格、クジョウ。

祭の夜には、お面をつけて、死者がこの世にもどってくる。

そんな言い伝えがある寒村、待宵村。

主人公は展望台で、天狗の面をつけた何者かを遭遇する。

物語の要所要所で度々現れる、「天狗」。

物語の要所要所で度々現れる、「天狗」。

しかし、死んだナナミには会えなかった。

展望台で朝を迎え、意識が遠ざかる主人公。

展望台で途方にくれる主人公。

展望台で途方にくれる主人公。

だが、次目覚めた時も、「祭の夜」だった。

ノベル調の演出がまた、美少女ゲームのようだ。

ノベル調の演出がまた、美少女ゲームのようだ。

そして、主人公は「祭りの日」をループし続ける。

ループする中で、主人公は、死んだ同級生、ナナミの死の真相を知ろうと動き始める…。

記憶に蓋をして生きてきた主人公に、優しく語りかける恩師。

記憶に蓋をして生きてきた主人公に、優しく語りかける恩師。

切ないストーリーは、まるで美少女ノベルゲームのようだ。

タイトルロゴは、「泣きゲー」の代表格「AIR」を思い起こすし、寒村と同級生たちが悪戦苦闘する物語に「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」を重ねる人も多いだろう。

   何回もループするうちに思い出される記憶と、明かされる秘密。

何回もループするうちに思い出される記憶と、明かされる秘密。

横田順氏の軽妙なセリフ回しとシナリオ。

入間川幸成のセンチメンタルに訴えかけるBGM。

快適な操作性は、ゲームとしてのストレスがない。

そして、無料である。

SYUPRO-DXの作品に共通する、どこかで見たような物語は、たくさんの作品をモチーフにした、愛溢れるオマージュで出来ている。

本作も、前述した「AIR」「あの花」だけではなく、様々な名作たちの影響がかいま見える。

 ループ構造する物語は、アニメ作品で言うと「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」「魔法少女まどか☆マギカ」などが代表的だろうか。

ゲームでは「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」「高機動幻想ガンパレード・マーチ」「CROSS†CHANNEL」「シュタインズ・ゲート」「ひぐらしのなく頃に」、ニトロプラスの作品「スマガ!」「君と彼女と彼女の恋。(ととの)」などにも見られる。(個人的趣味だが)。

それでいて「彼女は最後にそう言った」はまぎれもない、RPGのようなゲームである。

ノベルゲームやアニメのような演出でありながら、「MOTHER」のような軽妙なキャラクターたちの活き活きとしたセリフ、本編と関係ない小ネタ

それは、かつて少年だった僕らが、スーパーファミコンや、Windows98のブラウン管の中にあった、現実よりもまばゆい青春の輝きかもしれない。

村人の「お願いごと」を聞いたりすることで「実績」が獲得できる。これも一つの楽しみ。

村人の「お願いごと」を聞いたりすることで「実績」が獲得できる。これも一つの楽しみ。

SYUPRO-DXの作品はこれからもヒットしていくだろう。確信があるし応援したい。

「あなたってよく見るとドブネズミみたいな顔してるわね」が好きだ。

コミュ障の勇者が、ルイーダっぽい酒場で仲間を集めていくまでの、ミニマルな冒険。

RPGの金字塔「ドラゴンクエスト3」を下敷きにしつつ、テーマは現代的だ。

ついつい書籍化したのまで買ってしまった。

小説版『あなたってよく見るとドブネズミみたいな顔してるわね』。泣ける。

小説版『あなたってよく見るとドブネズミみたいな顔してるわね』。泣ける。

「奴は四天王の中で最も金持ち」が好きだ。

舞台は「ポケモン」「マザー」みたいな雰囲気の現代。

ドット絵や、メロディアスなBGM、洒脱なセリフは「カエルの為に鐘は鳴る」のようでもある。

エニックスとスクウェアがしのぎを削って、名作を乱発してた90年代の匂い。

何もかもがガチャで解決される世界で、重課金ユーザーとの戦いを描いた、笑えて泣ける、お約束と風刺が効いたメタRPGだ。

7812_howto_8

「ポケモン」「サガ」「北斗の拳」「マザー」…。いろんなものを想起させるRPG「奴は四天王の中で最も金持ち」。

「彼女は最後にそう言った」も、本記事で全ての秘密を暴き、100%の実績解除と真のエンディングまで攻略することを約束する。

僕は、開始して5分、ピアノの美しいメインテーマで、泣いた。

「エンディングまで、泣くんじゃない。」

1989年に出た「MOTHER」というゲームのキャッチコピーは、そんな言葉だった。

第2回公開予定日:5月26日(火)17:00!

[関連記事]
高野京介

この記事を書いた人:高野京介 | アプリゲット編集部

「うみのて」「大森靖子&THEピンクトカレフ」などで活動する、ゲーム音楽に多大な影響を受けたギタリスト。好きなゲームは「地球防衛軍」「MOON」「さよならを教えて」などなど!そしてレトロゲームとクソゲーが大好き。

シェアする