『ドラゴンマニア・レジェンド』は色々な島にドラゴンの住み家を置き、エサを与えたり、なでたり、訓練して個性豊かなドラゴン達を育てるゲームだ。
各国の祭事にあわせたイベント限定のドラゴンも登場し、幅広い層のプレイヤーに愛されている。
『ドラゴンマニア・レジェンド』を開発、運営するゲームロフト(Gameloft)は、フランス・パリに本拠を置き、世界100カ国以上でゲームを配信する世界的なゲームパブリッシャーで、世界80か国以上に展開している。
今回、日本支部のゲームロフト株式会社のご協力のもと、『ドラゴンマニア・レジェンド』リードプロデューサーであるゾルタン・ヴィオラ氏にお話を伺ってみた。
目次
全世界で6000人以上!大規模なゲームロフト
――ゲームロフトの主な事業について教えてください。
ゾルタン氏:
ゲームロフトは2,000年の設立以降、モバイルゲームの開発・配信分野をリードするトップイノベーターとしての地位を確立してきました。フランスのパリに本社を置いています。
ゲームロフトは、楽しくて思わず癖になる高品質のゲームを世界中のあらゆる携帯電話向けに制作し配信することを目的として創立されました。
Java およびBrew対応携帯電話向けにゲームを開発した世界最初の企業の一つであるという点で、ゲームロフトはゲーム業界の真のパイオニアと言えます。
2008年、ゲームロフトはスマートフォンおよびタッチスクリーンインターフェース向けのゲーム開発・配信へとシフトし、2008年7月9日にApple社のApp Storeがオープンすると、6つのゲームを提供した最初の会社となりました。
また、App Annieのランキングにおいて、App StoreとGoogle Playを合わせたダウンロード数が2年連続1位に輝いた、世界有数のモバイルゲーム配信会社でもあります。
現在、ヴィヴェンディのグループ会社であるゲームロフトは、世界中で6,000名以上の従業員を擁し、今後急速な成長が見込まれるゲーム業界の中心的存在となっています。
開発スタジオは世界各国に。『ドラゴンマニア・レジェンド』はブタペストで制作
――ゲームロフトの制作スタジオの雰囲気はどのようなものでしょうか?
ゾルタン氏:
フレンドリーな社員ひとりひとりが全力を尽くし、楽しくかつ熱心に働ける環境です。
我々が取り組んでいるのはゲーム開発ですから、仕事を楽しむことが何より大切なのです。
――開発担当者について教えてください。
ゾルタン氏:
『ドラゴンマニア・レジェンド』は、ハンガリーのブタペストにある制作スタジオで、様々な国籍の開発者で構成されたチームが開発しています。
主にハンガリー出身の開発者が多いのですが、ルーマニア、エストニア、ベトナム、インド、ベラルーシ、ウクライナ、ベネズエラ、カナダ、そしてもちろん、本社のあるフランス出身の開発者もいます。
皆、自分たちが開発したゲームを大変誇りに思っており、アップデートの度にもっとゲームを良くしていきたいと考えています。
2Dアーティスト、3Dアーティスト、アニメーター、プログラマー、デザイナーなどチームのメンバーの役割も様々です。
コンシューマーからPC、モバイルゲーム機など過去多くのタイトルに携わったメンバーが集結
―― 皆さんのこれまでのキャリアはどういったものでしょうか?
ゾルタン氏:
それぞれ、ゲーム業界で様々なキャリアを重ねてきています。
モバイル向けのゲームのみに特化して開発を行ってきた者もいますし、PlayStation 3、Xbox 360、パソコンやニンテンドーDS向けの開発に関わってきた者もいます。
チームのメンバーは、ゲーム業界での経験が6年以上あるハンガリーやルーマニア出身のベテラン開発者がほとんどですが、比較的経験の浅い開発者もおりますし、私達の制作スタジオをさらに良い方向へと導いてくれるような才能ある新しい人材をいつも探しています。
私自身もハンガリーのゲーム開発会社でジュニアプロジェクトマネージャー、UIデベロッパー、さらにのちにはデザイナーとして働いていました。
最も有名なところでは、『Skydrift』や『Bang Bang Racing』の開発に開発者として全面的に参加したり、PlayStation Vita版『Sine Mora』の移植チームに参加していました。
ゲームロフトでは2013年から働き始め、『アイアンマン3 – 公式ゲーム』を担当し、2014年からは『ドラゴンマニア・レジェンド』の開発に携わっています。
開発者が好むゲームとは・・・?
――興味がある、ハマったゲームはなんでしょうか?
ゾルタン氏:
全部上げるととても長いリストになってしまいますね(笑)
作りのいいゲームはどんなジャンルのものでも好きなのですが、特に好きなのは以下のゲームです。
RPGのジャンルで挙げると、『Mass Effect』シリーズ、『Knights of the Old Republic』二作でBioWareマニアです。
リアルタイムストラテジーなら『Warcraft』や『StarCraft』といったBlizzard開発のゲームで、MOBAでしたら『Dota 2』はかなりの時間をかけてやり込んでいます。
ストーリーベースのTPSなら『Uncharted』シリーズのすべてと『Assassin’s Creed』シリーズの一部がオススメです。
また、モバイルではカジュアルゲームをよくプレイします。
例えば『ドラゴンマニア・レジェンド』、『City Mania~ゆかいな仲間と街づくり~』、『ディズニー マジックキングダムズ』といった箱庭ゲーム、マッチ3ゲーム、
――ご自身で作りたいと考えていた/今後作りたいと考えているゲームのジャンルはありますか?
ゾルタン氏:
正直なところ、大きな可能性を秘めているモバイルゲームでは、現時点で、ある特定のジャンルに絞り込むのは難しいと思います。箱庭ゲームやライトなRPGをはじめとして、
――『ドラゴンマニア・レジェンド』誕生の経緯を教えてください。
ゾルタン氏:
ゲームロフトはもともと、低性能デバイスを対象とした「ドラゴンマニア」という軽量ゲームをGoogle Playから配信していました。
このゲームはおかげさまでかなり成功したため、次のレベルに引き上げることを考え始めました。ドラゴン育成ゲームの模範となるゲームを作りたかったのです。
そしてその結果、自分たちの野心、また、もともと作りたいと思っていたすべての要素を反映したゲームを開発できたことを本当に誇りに思っています。
▲アメリカを象徴するドラゴン
――参考にしたゲームはありますか?
ゾルタン氏:
オリジナルのゲームである「ドラゴンマニア」を、メカニクス、コンテンツ、ドラゴンの外見や名前にいたるまで、様々な点で参考にしました。
世界中で受け入れられる「ドラゴン」と自由性を活かした組み合わせ
――ゲームシステムにおいて、どのような点に特に力を入れたのでしょうか?
ゾルタン氏:
我々の目標は、プレイヤーとドラゴンの距離がより近いドラゴン育成ゲームを開発することでした。
ですので、プレイヤーとドラゴンが直接やりとりができるようにしたいと考えました。
――ゲームタイトルの由来を教えてください。
ゾルタン氏:
私たちは、最高のドラゴン育成ゲームを作りたいと考えていて、そして、この野望・情熱を現すタイトルを思いつきました。
―― 「ドラゴン」を選んだ理由を教えてください。他にキャラクターの候補はありましたか?
ゾルタン氏:
ドラゴンを選んだのには2つ理由があります。
第一に、ドラゴンは誰からも愛されるキャラクターであることです。ドラゴンは世界中で最も広く受け入れられた伝説的存在です。
第二の理由は、世界中の多くの文化の神話にドラゴンが登場することです。 普遍的な存在でありながら国や文化によって異なるその見た目が、ゲームでドラゴンに使うにあたって、広い創造的なキャンバスをくれました。
▲さまざまなドラゴンがいる。
世界各国のドラゴンがゲーム内に登場!もちろん日本も
――このゲームをバランスのとれたもの/広く受け入れられるものにするために何か特別なことはしましたか?
ゾルタン氏:
常に包括的なゲームを目指しています。
ドラゴンをデザインするときにはアジアと西洋の好みをどちらも取り入れるようにし、日本、中国、アメリカ、ロシア、カナダなど各国をテーマにしたドラゴンを含め、様々な国向けのドラゴンを作り出しています。
また世界中の祭事向けに期間限定のイベントやプロモーションも行っています。
――どのような層をターゲットとしてリリースしたのでしょうか。
ゾルタン氏:
ドラゴンの豊かな歴史を鑑みると、ドラゴンというテーマは大人と子供の両方に響くものだと考えています。誰もが自分に合ったドラゴンを見つけることができるように、可能な限り広い世界観をつくるのが目標でした。
――ローカライズにあたってどういったところに注意をされましたか。
ゾルタン氏:
ゲームロフト社内のローカライズチームには、各ゲームの翻訳と品質チェックを行う日本語のネイティブスピーカーたちのチームがあります。
各ゲームのチームは、ローカライズされたテキストをできるだけ速やかに実装するよう努めています。
▲日本をモチーフにしたサクラドラゴンも。
▲メキシコのドラゴンもわかりやすい!
――SNSなどを介して、プレイヤーからはどのようなフィードバックが来ていますか?
ゾルタン氏:
様々な観点からゲームのフィードバックをいただいています。
ドラゴンのことから、ゲーム内のバランスやイベントについてまで…基本的にありとあらゆることについてフィードバックをいただきます。
我々がご提供しているものを気に入っていただけた場合ももちろん、そうでない場合にも積極的にフィードバックを送ってくださるユーザーのみなさんに恵まれ、我々は幸運だと感じています。
――今後計画されているアップデートを教えてください。
ゾルタン氏:
今年は楽しい企画をいろいろと計画中です。
例えば新しいスペシャルイベント、ゲームをより使いやすく、よりお楽しみいただくための細かい変更、そしてもちろんたくさんの新しいドラゴンも登場予定です。最近では、「クラン戦争」が加わりました。
「クラン包囲」でライバルと戦い、とりでを攻撃することができます。その他修正も加わり、さらにスムーズなゲーム体験を実現しています。
――『ドラゴンマニア・レジェンド』が将来的に目指しているものを教えてください。
このゲームにはまだまだ未知の可能性があります。
まだ具体的になっていないアイデアもたくさんありますし、ゲーム業界自体も常に変化しています。
他の方の仕事にインスピレーションを受けて、まったく新しいアイデアを思いつくかもしれませんし、先が読めないところがあります。
現在のところ、『ドラゴンマニア・レジェンド』で目指しているのはこれまでと同じです。
できるだけ楽しいゲームにすること、これまでご好評いただいたクオリティーを保つことです。
――プレイヤーのみなさん(特に日本のプレイヤーのみなさん)にコメントがあればお願いします。
ゾルタン氏:
本ゲームをプレイしていただきありがとうございます!
この数年、私たちは素晴らしい経験を積むことができました。
こんなにたくさんのプレイヤーのみなさんが『ドラゴンマニア・レジェンド』を気に入ってくださって、これに勝る喜びはありません。
プレイヤーのみなさんの応援なしにはここまで到達することはできなかったでしょう。これからも最高に楽しいドラゴン育成ゲームをお届けできるよう頑張ります!