アプリゲット編集部に届いた「アメリけんドッグ★パクッとワンだふる!!」のプレスリリース。
制作している会社のHP覗いてみると「一味違う、何かが違う」を合い言葉にゲームアプリを作り上げているとのこと。
確かに江頭2:50氏、うまい棒、貝社員など独特なIPが起用されているアプリは異彩を放っている。
今回お話しを伺ったエムジェイガレイジ株式会社の代表である石切山氏は「アメリカ横断ウルトラクイズ」に4度参加歴があるほどのクイズ好きで、様々なことにチャレンジするお方だった。
そんな石切山氏の制作するアプリについてお聞きしてみた。
目次
初めて作ったアプリがAppStore有料アプリ総合ランキング1位を獲得。
――どういった経緯から会社を立ち上げることになったのでしょうか?
石切山氏:
親会社であるレイスの経営陣の方々と知り合うきっかけがありまして、レイスには子会社はいくつかあったのですが、その当時B to Cをやっている会社がありませんでした。
経営陣の方々がB to Cに興味を持たれていて、やってみないかという話をいただきスタートさせていただいたのがきっかけです。
――その時に石切山さん自身はアプリを作られていましたか?
石切山氏:
当時はジグノシステムジャパンというFM東京の子会社のIT会社にいて公式サイトなどをメインに運営していました。
その時にiPhoneが出てきて、こっそりとiPhoneアプリをいくつか作っていました。
――随分早くからアプリに着目されていたんですね。
石切山氏:
ただ、まだiPhoneアプリで利益が出るかはわからなかったのでほそぼそとです。
――そのあとスマホ業界が伸びてきましたからね。
石切山氏:
僕がアップル信者ということもあって(笑) 当時社内のリソースを使わずに安い開発費で知り合いに頼んで作っていました。
懐かしいです。
――それは内緒にですか(笑)?
まだその時は公式サイトがメインだったので、開発リソースの社内調整が大変でして。(笑)
こっそり社内で、こっそり社外と、、、と何本か作ったんですね。そのうちのいくつかが大ヒットしました。
社内でこっそり作っていたのが「江頭2:50の オレが時計だ」
――こっそり作っていたのにヒットが!それはどちらのタイトルでしょうか?
石切山氏:
まず1本は「江頭2:50の オレが時計だ」です。
有料アプリだったんですけれども、リリースしたその日に有料アプリでトップになりまして……それで社内の見る目も変わってきたんです。
――それは石切山さんを見る目ですか、それともやっぱりiPhoneアプリもいける!という目でしょうか。
石切山氏:
両方です(笑)
僕自身よりも、周りがすごく盛り上がっていましたね。
これは社内でこっそり作ったのですが、実績ができたこともあり次に「うまい棒をつくろう!」というアプリを作りました。
種をまくと、うまい棒が生えてくるというよくわからないアプリです。
こちらもリリースして2日目、3日目ぐらいに無料で1位になってしまって。
どちらのタイトルも広告をうたず、プレスリリースだけでした。
次につくった「うまい棒をつくろう!」がAppStore無料アプリ総合ランキング1位を獲得。
――プレスリリースだけで有料、無料のアプリで1位を獲得してしまったと。
石切山氏:
ホント、「江頭2:50の オレが時計だ」と「うまい棒をつくろう!」が大きな転機になったと思います。
――ちなみに「江頭2:50の オレが時計だ」はどのくらいの価格設定でしたか?
石切山氏:
120円だったかな?
どちらのアプリも全然仕込みではなく、著名な方々がTwitter等で話題にしてくださったのが大きかったです。
――「江頭2:50の オレが時計だ」はインパクトもありますし、面白いので芸能人の方が図らずとも宣伝をしてくださったという形なんですね。
石切山氏:
「うまい棒をつくろう!」は超有名バンドのアノ方等が取り上げてくださいました。
僕自身が把握できていなかったのですが、いろんな方に「誰々がつぶやいていたよ」という情報をお聞きして、うれしかったのを憶えています。
――意図しなかった分嬉しいですね。その後はアプリ制作に力を入れたのでしょうか?
現在はアプリ開発を中心に、エムジェイガレイジらしいアプリを制作中
石切山氏:
いろいろやってたんですけど、もちろんその2本みたいに100%ヒットを出せるわけじゃないっていうのは自分が1番わかっていたこともあり、当時の会社的にも、アプリをどんどん作りましょうという感じにはならなかったですね。
本格的にアプリを制作するようになったのは、エムジェイガレイジになってからです。
――今現在としてメイン事業はどのようなことを行っていますか?
石切山氏:
ライセンスを許諾していただいてのアプリ制作や、受託でのアプリ制作、開発も行っています。
最近だとLINEのスタンプやiMessageのステッカーなども制作しています。
――今回の「アメリけんドッグ パクッとワンだふる!!」もパートナーさんとの連携でリリースされたのでしょうか?
初めてみたキャラクターに一目惚れをして自分から声をかけてしまった
石切山氏:
毎年行っているキャラクター&ライセンシングショーに行った際に僕が初めてアプリ作りたいなと思ったキャラクターだったんです。
――ビビッと何か来たものがあったのでしょうか?
石切山氏:
正直なところホームページにある通り、割と著名なコンテンツを扱うことがほとんどです。
ただ『アメリけん★ドッグ 』というキャラクターを見て、関わってたいなと思いました。
もしかしたらキャラクターがヒットするかもしれないという……。
――なにかキャラクターの魅力に引き寄せられたのでしょうか?
石切山氏:
そうですね、僕自身ハンバーガーとかホットドッグとかアメリカンフードが本当に好きなのもあります。
たまたま『アメリけん★ドッグ 』がアメリカンなホットドッグのキャラクターで、ケチャップとマスタードで、いろんな犬に変わるというポップ感が気に入って。
自分から声を掛けることは滅多にありませんが、お話しさせていただいてとんとん拍子です。
――そういった経緯からアプリの展開も考えたんですね。
石切山氏:
アプリで支援というのもおかしいですが(笑)
これでキャラクターが人気になっていけばと。スターになる前にアイドルの卵に目をつけたみたいな、そういう喜びもあるんじゃないかと。
――それはよくわかります!ちなみに「犬」がモチーフですが、石切山さんは犬が好きだったりしますか?
石切山氏:
特に飼っていませんし、好きという訳ではないです。
ハンバーガーとかホットドッグが好きという要素が大きいですね。
――なんでしょう……キャラクターの風体が石切山さんに刺さったんですね。
石切山氏:
まさしくキャラクターの色合いとかフォルムとか世界観等が、僕のど真ん中でした。
――先方もその気持ちをお伝えして喜んでくださったんじゃないですか?
石切山氏:
だといいですね(笑)
早く『アメリけん★ドッグ 』の抱き枕を作ってくれとは言っています。
――あ、たしかに抱き枕としてのフォルムは適切な形ですね。
石切山氏:
発売されたら足のところから抱きつきたいです。
そんなグッズがいっぱい出るようなキャラクターに育ってくれるといいなぁ。
――色合い的にもゲームセンターのプライズや、キーホルダーになっても良さそうです。
石切山氏:
犬の種類分展開もできるので、魅力的だと思います。