三国志をモチーフにしたスマホゲームも数多リリースされているが、アプリゲット的にちょっと気になっているタイトルがある。「ごっつ三国 関西戦記」だ。
三国志をテーマにしたアクションRPGなのだが、タイトルからそこはかとなくかつダイレクトに分かる通り、全編が関西仕様になっていて、ふんだんに盛り込まれたストーリーパートが、ゴリゴリの関西弁で進行するのだ。
実際に立ち上げてみると、三国志演義のストーリーを忠実に追いつつも本気で関西弁になっていて、随所に笑いのネタが散りばめられているという、問題作なのだ。(褒め言葉)
元は韓国で開発されたゲームなので、国内に下手人もとい仕掛け人がいるはず!と考えた編集部は、リリース直前の4月某日に、NHNハンゲームのオフィスのドアを叩くのであった……。
そして、下手人もとい仕掛け人と思しき3人組である、日本の運営プロデューサーを務める鶴野氏、そしてマーケ&広報の兵士A氏、兵士B氏にお話を伺うことに成功した。
本インタビューの様子はこちらから:
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目次
「ごっつ三国 関西戦記」の日本版プロデューサーはPCゲーム運営一筋
――今日はよろしくお願いいたします。ほなひとまず今回、プロデューサーを務められとる鶴野さんのバックグラウンドについてお聞きしてもよろしいでっか。
鶴野氏:
よろしくお願いします。ゲーム業界でのキャリアは、ずっと運営一筋ですわ。
――運営いうと、具体的にどんなお仕事をされとったんですかね?
鶴野氏:
いっちゃん最初はゲームマスターいうて、お客様とゲーム内でチャットしたり、イベントを実施したりするような感じですわ。あとは、メールでのお問い合わせをいただいた内容への調査・対応みたいなところですわ。
もうずっと現場からやってきた、いう感じですわ。
――ゲームマスター(GM)はどのようなゲームでやってはりました?
鶴野氏:
GMは例えば「ドラゴンネスト」いうMORPGですわ。
――あぁ、結構古いでっけど、まだ運営されとりますね。
鶴野氏:
その前は「R2」や「アークロード」っていうゲームですわ。
https://youtu.be/AUsU6OTtoEk
こちらがドラゴンネスト
――おお、めっさ前からあるタイトルですやん。ごっつベテランやないですか。GMいうと、サポートとインタレストの提供という2面ある思うんですが、両方やってはった感じですか?
鶴野氏:
そうです。
GMいうと、お客様と常に、直接接しとるし、ゲームもやり込むんで、何を求めているか等はアンテナ張ってましたわ。、例えばイベント考える場合でも内容から報酬までどうすんねん!ってところとかも一緒になって考えとりましたわ。
関西弁の使い手ということが、日本版プロデューサーになるきっかけ?
――これまでは、PCゲーム畑、MO/MMORPG畑にいてはったいうことですが、今回どないしてスマホゲームのプロデューサーになりはったんですか?
鶴野氏:
運営経験が長い、いうのは1つあったみたいですわ。
――三国志に詳しい、とかでっか?
鶴野氏:
いえ、全くそういのではおまへん。(笑)
――えっ、そうなんでっか?!(笑)
鶴野氏:
むしろ、翻訳して覚えた、いうところがありますわ。
元々韓国のゲームやったんですが、翻訳は1次翻訳された状態で手元に来たんですわ。
それをより正確な日本語にする作業、二次翻訳する中で、三国志を覚えたみたいなところがありますわ。
――なるほど、そうやったんでっか。
兵士B氏:
実はその時にすでに関西弁に直しとったんですが、鶴野が関西弁に通じていた、いうのも、1つの理由なんですわ。
関西弁ができて、かつ運営ができた、いう。(笑)
――ええ、そやっったんですか?!(笑)
兵士B氏:
半分冗談めかしてお伝えしましたけど、大きな理由は鶴野が申し上げた通り、運営の経験なんですわ。。
NHNハンゲームとしては、スマホゲームの運営はわりと新しい取り組みやけど、これまでPCゲームの運営で膨大なノウハウを培ってきとったんで、そちらからスタッフをアサインするいうんが、自然やったいう訳ですわ。
――なるほど、納得いきましたわ。ゲームの運営って、開発とユーザの架け橋、みたいなところがあると思うんですが、そこについてプラットフォームは関係おまへんか?
鶴野氏:
そうですね。その通りやと思います。
むしろマーケ班のおふたり(兵士A氏、B氏)がやたら三国志に詳しい件
――念のためもう一度聞きますけど、三国志は?
鶴野氏:
詳しくおまへん。(笑)
むしろ、兵士B氏が、三国志検定を持っているんですわ。兵士A氏も詳しいんで、このお二人は社内の三国志コンビなんですわ。
――三国志検定なんてあるんですね。
鶴野氏:
ホンマに私は翻訳で覚えましたわ。
三国志ファン以外にもゲームを遊んで欲しいなぁ。よっしゃ関西弁にしたろ!
―― なんで、関西弁を三国志のゲームに、味付けとして利用しよう考えたんですか?
鶴野氏:
自分もそうなんでっけど、三国志を詳しくない人もおるわけですわ。
そういう人が、三国志いうもんに触れるきっかけになるんちゃうか、っていうことを考えたんですわ。
漫才やおまへんけど、掛け合いがあったりとか、くだらないことを言うてみたりとか、そういう要素を楽しんでもろて、三国志に興味がなかった人でも入ってきてくれるんちゃうかと期待しとります。
――親しみやすさを考えて、いうことなんですね。関西弁を演出としてストーリーをより活かしていこう、みたいな視点はあったんですか?
鶴野氏:
そうですね。ベースは三国志演義という、がっつりとした本格的なストーリーなんですわ。
知っとる人が読めば、うんうんってなると思うんでっけど、そこにとっつきにくい人には、親しみやすくなっとるんちゃうかと思いますわ。
――ほな、演義にめっさ脚色が入っとるんですかね。
鶴野氏:
そうですね。入っとります。ただ、ストーリー自体には関係あらへんとこに漫才みたいな掛け合いをいれる、関西のノリを入れとります。「なんでやねん」みたいな。
――その他の方言は検討しまへんでした?ズーズー弁とか。
鶴野氏:
それ、分かる人、ごっつ少ないんちゃいますかね。(笑)
――確かに関西弁のノリというか、お笑い的なノリは関東の人にも抵抗おまへんな。
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