チェインクロニクル(チェンクロ)。既に3周年を迎えて、放映されたTVアニメでも人気を博した。スマホゲームが好きな人なら知らないほうが珍しいであろう有名作品だ。
今回は、チェンクロの生みの親であるチーフディレクターの松永 純さん。
プロデューサーの小林 央さんのお二方に、直接話を伺うお時間を頂戴できた。
中々聞けることが無いであろう、ユーザーならではの視点(というか完全に興味本位)で!裏話とかレジェンドキャラの調整とかも含めて!
全10回に渡ってインタビュー内容を記し、気になるポイントをズビズバとお答えいただこう!
目次
求められる限り4部以降も物語は続いていく
――ナンバリングが3になる長期展開となっていますが、サービス開始当初から3部までの構想はあったのでしょうか。
松永氏:
全くなかったです(笑) 1部で終わる気満々でした。黒の王を倒して、王都を奪還してEDを迎えると決まっていましたので。
ですが想像以上に好評をいただけて、人気が出て、先を望まれるユーザーさんが多かったので2部以降もお応えする形で展開していきました。
1部は計画通りの内容でやれたと思っていますが、それ以降は本当にノープランからのスタートで大変でした。
3部に関しては2部の途中くらいで「やることになる」と予測できましたので、2部に比べて追われるような事にはならなかったです。
ユーザーさんの熱、希望が続く限りは続けていきたい覚悟が固まったといいますか。
――4部の構想は現段階でおありでしょうか?
松永氏:
まだ3部もはじまったばかりなので、お答えしづらいですね(笑) 気持ち的にやりたいとは思っています。
ですが今の3部も色んな障害を乗り越えた結果として実現できているので、それ以上の難しさがあるのは間違いないですし、まだまだ先のことは分からないです。
3部は群像劇であり、これまでとは全くの別物
――3部に入ってガラリと展開が変わりましたね。
松永氏:
主人公からして違いますし、物語のテイストも、5つのメインストーリーそれぞれで異なるようにしているので、まったく印象は違うと思います。
1~2部の物語は、プレイヤー自身が主人公となって、一本の大きな物語を体験するものでしたが、3部の物語は群像劇として様々なキャラクターたちの物語が交わったり、対比されていく様を楽しんでもらえればと思います。
現状やっと各主人公の説明・シナリオ紹介が終わったくらいの感覚ですので、今後の「運命の交差」はカッチリ噛み合うよう魅せていきたいです。
――新主人公の立ち位置となるヘリオス君は、ツカムと比べて反響はいかがでしょうか。
松永氏:
5本の物語のうちの、王道ストーリーの主人公という役割はヘリオスが担っていますが、ツカムの役割とは異なると思っています。
彼は、あくまでも5つの群像劇の中の、いち登場人物、王道主人公「役」のキャラなんですよね。
ですから今の時点では、3年以上もユーザーさんの分身として主人公をやっていたツカムには当然……敵わないとは思っています(笑)
――ツカムの影響はユーザーとして大きいので、制作側も同じように捉えられているのは驚きです。
松永氏:
ですが、今後は彼ならではのストーリーが描かれていきます。その中で、ツカムとは異なる魅力が生まれていくと思っています。
個人的には、サービス開始当初のフィーナと似ている状況なのかなと。フィーナはヒロインなのに、はじめすごく人気がなくて。
でもそれは、彼女自身に隠された秘密や彼女の成長が、スタート時はまだ描かれていなかったからなんですよね。
でも、第1部が終わるころにはちゃんとユーザーの皆さんに愛されるヒロインになってくれました。これと近いことなのかなと。それはヘリオスだけでなく、5人の主人公それぞれにも言えます。
彼らの成長を、これからぜひ楽しんでもらえればと。
今後は聖都の聖女リリスがピックアップされていく?
――5年後のテレサ・リリスの剣聖・聖女コンビの再登場も気になっています。
松永氏:
こちらも人気の高いキャラ達ですし、カインたち同様、今後はレジェンドキャラとして中心的に活躍することになる……かもしれません。
リリスは設定的にもユグド大陸に凄く紐付いていて、重要な役割を担っています。2部の時は大陸外の出来事で登場する機会があまり無かったのですが、それでも人気は上位を保っていて。
3部のテーマである群像劇は、5人の主人公や次世代キャラたちだけでなく、義勇軍の面々も入っての群像劇だと思っているので、しっかり焦点を当てられるよう、活躍させたいと思っています。
第8回チェンクロインタビューまとめ
主人公交代の際に旧来のキャラの存在が大きすぎて障害となることはよく聞く話だが、制作側としても割り切っているというのは意外。
それぞれ異なる世界を有する5人の主人公を含めて、今後どのように物語が進展していくか待ち遠しいものだ。
また、ユグド大陸にまつわるキャラ達の出番も増える……かもしれないとのことで、こちらも期待したい。
インタビューの次回以降は、当記事の翌日毎に公開していく。まだまだ興味深い話があるのでお楽しみに!
傑作スマホRPGを自分の手で体験してみるべし!
「チェインクロニクル3」ゲームプレイレビュー
バトルはキャラを個々操作してマス目に縛られず移動、リアルタイム進行で非常にアクティブ。面白い。
キャラは総勢900人以上、全てボイス付き・個別ストーリーが綴られ、設定も濃く、スマホRPG界でNo1の総ボリューム。
育成面も武器・絆アビリティ等の他、「親愛度」「技伝授」「バディ」と新たな要素が追加。初心者支援から廃人やり込みまで取り揃い。
筆者は年間で1000本以上のスマホゲームを遊んでいるが、3年経った現在でも本作を超えるRPGには出会えていない。
それほど強烈で、ずっと遊び続けたくなる魅力を持った、王道超大作だ。
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