チェインクロニクル(チェンクロ)。既に3周年を迎えて、放映されたTVアニメでも人気を博した。スマホゲームが好きな人なら知らないほうが珍しいであろう有名作品だ。
今回は、チェンクロの生みの親であるチーフディレクターの松永 純さん。
プロデューサーの小林 央さんのお二方に、直接話を伺うお時間を頂戴できた。
中々聞けることが無いであろう、ユーザーならではの視点(というか完全に興味本位)で!裏話とかレジェンドキャラの調整とかも含めて!
全10回に渡ってインタビュー内容を記し、気になるポイントをズビズバとお答えいただこう!
目次
コラボは前衛的な勢いでの実現が多い
――様々な作品とコラボをされていますが、基本はどのような流れで実現するのでしょうか。
小林氏:
弊社から持ちかける事が多いですが、先方から話を持ってきていただけることもありますね。
今ではアニメ「ヘクタイオスの閃」がありますので、そちら経由で機会が持ち上がることもあります。「銀だこ」さんがそうでした。
過去の「ブレイブフロンティア」コラボですと、開発元のAlimさんと、ほぼ同時に話が持ち上がったんですよね。
松永氏:
元々対談で先方とは面識がありましたので、お会いした際に「やろうよ」「やろやろ」って感じで実現しました(笑)
――実際どの作品とのコラボがユーザーには好評でしたか?
小林氏:
具体的には先方との都合がありますのでお話しづらいですね(笑)
ただお気に入りキャラの人気だとか、公開されている情報から察していただける事はあるんじゃないかと。
(※補足:3月3日時点の集計では「お気に入り設定」の順位が、「ペルソナ5:主人公」4位、「まどマギ:アルティメットまどか」3位、「このすば:めぐみん」が2位だった。)
――「ムシキング」と異色のコラボが実現したりしましたね。
松永氏:
チェンクロ側では武器が使えるんですが、向こうはもっと凄いことになっていまして。ムシキングの世界でピリカが戦うんですよ。(フル3D&ボイス付き)
私もやってみたんですけどしっかりストーリーまで付いていて。楽しいことになっていました(笑)
大前提としてユーザーさんに楽しんでもらえるようなコラボを実施していますが、面白そうだからとノリノリで進む場合も多いですね。
こちら側でもつまらないと思ったものは微妙な内容になってしまうので、コラボする側双方が、楽しいと思って作れることが重要になるかと。
コラボの際は世界観的にどこまでセーフかを見極める
――刃牙道コラボなんかは特に異質でしたね(笑)
松永氏:
実際にコラボするにあたって、チェンクロの世界観の中でどれぐらいまでなら許されるかというのが大事だと思っています。あれはギリギリでしたね(笑)
実は、あのコラボの話はプロデューサー陣から、サービス開始直後には頂いていたんですが、世界観的に無茶だろうって、ずっと保留させてもらってたんです。
それで1年経って、当時、新しい武器タイプ「拳」のキャラが追加されたのがあって、ようやくギリギリ大丈夫かなと。
小林氏:
テーブルに様々なコラボ案件の話をすべて並べて考え、じゃあこれをやってみようかといった流れで実現しています。
――過去のコラボキャラの復刻、必殺伝授が可能になったのは好評でしたか?
小林氏:
色んな技を使えるということで喜んでいただけています。作品特有の特殊なパターンを持った必殺技も多いので、コラボが終わったあとも楽しめたりする要素ができたかなと思います。
こだわった仕様の裏には熱いドラマが繰り広げられた事も
――最近はコラボ先ならではの新ギミックを取り入れられるようになったりと、こだわられていますね。
このすばコラボで登場する「カズマ」は必殺技であるものをスティールすると表情が変わります。戦闘パートで表情が変化するのは実は「カズマ」が初!#チェンクロ3 #このすば pic.twitter.com/8Vl9JjYDuo
— チェインクロニクル3公式 (@PirikaChro) 2017年2月21日
松永氏:
そうですね。以前までは、許可をいただくまでに時間が掛かったりして、叶わなかった案件も多かったですが、最近は間を取り持ってくれるプロデューサー陣がすごく頑張ってくれて。
先方とより良い関係を結べるようになって、スタッフ同士が直接話して「いいですね、やりましょう!」と盛り上がって作れるようになっているんです。そのおかげですね。
本当に、一体化して二人三脚で挑むくらいの気持ちでやってくれています。
松永氏:
この前のあるコラボだと、顔合わせの飲み会の席で、開口一番「正直このシナリオじゃ物足りなくないですか?」という熱いダメ出しが始まったりしました。
結果、乾杯する前に、どうすればそれを実現できるか、そのためにどうスケジュールを組むか、みっちり話し合って。そのあと、みんなで気の抜けたビールで乾杯するみたいな(笑)
そうやって、先方もプライドと情熱を持って接してくれています。
第7回チェンクロインタビューまとめ
長期の運営で離脱するユーザーを引き止める、カムバック数を増やすことを課題としているタイトルが多い中、堂々の増えているとの発表。
アニメ化による恩恵や、絶え間ない市場分析とアップデート、はたまた根強いファン達による支えの結果なのだろうか。
インタビューの次回以降は、当記事の翌日毎に公開していく。まだまだ興味深い話があるのでお楽しみに!
傑作スマホRPGを自分の手で体験してみるべし!
「チェインクロニクル3」ゲームプレイレビュー
バトルはキャラを個々操作してマス目に縛られず移動、リアルタイム進行で非常にアクティブ。面白い。
キャラは総勢900人以上、全てボイス付き・個別ストーリーが綴られ、設定も濃く、スマホRPG界でNo1の総ボリューム。
育成面も武器・絆アビリティ等の他、「親愛度」「技伝授」「バディ」と新たな要素が追加。初心者支援から廃人やり込みまで取り揃い。
筆者は年間で1000本以上のスマホゲームを遊んでいるが、3年経った現在でも本作を超えるRPGには出会えていない。
それほど強烈で、ずっと遊び続けたくなる魅力を持った、王道超大作だ。
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