チェインクロニクル(チェンクロ)。既に3周年を迎えて、現在TVアニメも絶賛放映中。スマホゲームが好きな人なら知らないほうが珍しいであろう有名作品だ。
ディフェンスゲームのように左から現れる敵を撃退する戦闘システムは、各キャラを自由に動かせるので非常にアクション性が高い。
ボスWAVEでは敵の攻撃を避け続けて必殺技用のマナを溜めたり、マスの間から攻撃して2列分の敵を巻き込んだり、とコアゲーマーも唸る遊び幅を秘めている。
総勢900人以上も登場するキャラクター全員に専用のドラマストーリー&ボイスが用意されていて、物語は果てしなく広がっている。
育成システムも「絆アビリティ」「必殺技伝授」など多岐に渡り、千差万別なキャラを活かした自由度の高い攻略が可能な点も魅力の1つだ。
記憶喪失の少女を助けた義勇軍が、黒の軍勢に奪われた王都を取り戻すべく、仲間を集めて進軍していく王道ストーリーも見逃せない。
ファンタジーから軍記物、海洋冒険譚のように海を超えて価値観が違う島々を巡ったりと、メディアミックスも含めて巨大な1コンテンツとして成熟している。
そんな凄い作品であったが、本編集部で「今後のチェンクロ」について開発陣にインタビューを行うとの連絡が!これには飛びついてしまった!!
筆者は職業柄、年間で軽く1000本以上のスマホアプリを遊んでいるが、チェンクロは今でもずっと継続して遊んでいる数少ない作品の1つ。イベ報酬はほぼ完凸。
今までで一番面白いスマホRPG!と胸を張って広めたいくらいの大ファンである。好きなセリフはバルトロさんの「この瞬間がたまんねぇ!」。
ということで今回は、チェンクロの生みの親であるチーフディレクターの松永 純さん。
プロデューサーの小林 央さんのお二方に、直接話を伺うお時間を頂戴できた。
中々聞けることが無いであろう、ユーザーならではの視点(というか完全に興味本位)で!裏話とかレジェンドキャラの調整とかも含めて!
全10回に渡ってインタビュー内容を記し、気になるポイントをズビズバとお答えいただこう!
ゲームを遊んだことがない?それは勿体無いですよ。スマホゲームとしてもRPGとしても傑作です。どんな作品かは下のレビューからどうぞ。
・3年間で一番面白いゲーム!5人の主人公で新たな世界を繋ぐアクションRPG (リンク)
目次
注目してもらいたい機能に最高の報酬を用意
――キャラの一人ひとりにクエストが設けるようなシステムは今でも秀逸で、当時すごく斬新でしたね。そのうえで、クリアすると精霊石がもらえるというのも画期的でした。
松永氏:
ゲームの基盤やサイクルは私が設計したのですが、クエストサイクルについては気合いをいれて考えましたが、クリアしたとき精霊石がもらえるというのは、特段意識をしていたワケではないです。
単純に、ストーリーが提供されるだけじゃなくて、クリアすると報酬があればいいなと。
こちらとしてはキャラスタークエストを凄く大切なものにしたかったので、それなら一番嬉しい物を報酬にするべきだと思いました。
何度も繰り返せるわけでもないんだし、石でもなんでも配って問題ないでしょということで。
石の大量配布はRPGとして楽しく遊んでもらう為の配慮だった
――他作品と比較して相当な量のガチャ石やチケットを配布していると思うのですが、意識されているのでしょうか。
小林氏:
やはりストーリー性を押し出したいのでそこを大事にしてもらうという点で、入手する機会は多くあっても良いと考えています。
実際、入手できる石だけでずっと無課金で遊ばれている方もいるのですが、配りすぎといった印象は無いですね。
――バランス的に無課金でのプレイする層も意識されているのでしょうか?
松永氏:
勝つためにお金払ってください!ってタイトルもありますが、ウチは勝ち負けよりも、物語を楽しんでもらうのがメインのゲームですから。
課金圧力を掛けて、遊ぶ楽しみを奪うのは違うな、と。
小林氏:
どれくらいの報酬を配布するのかは、イベントや期間、それぞれを考慮して調整しています。
加えて、メインストーリーやキャラクエストの報酬類も含めて、これぐらいの間隔で配っていくという調整が行われています。
松永氏:
でもリリース当時から、今までずっと遊びやすさは大切にしようとしてますよね。
たまたま見つけた「無課金で遊べるゲームランキング ユーザー調査」ではかなり上位で、ツム○ムのすぐ下にウチがいました(笑) そう感じてもらえているのは、とても嬉しいです。
――自分もほぼ配布された資産だけで殆どをクリアしているので、個人的にはとても無課金に優しいタイトルだと思っています。
業界最高クラスのインフレ抑制は開発当初からのコンセプト
――インフレに対する抑制が見事で、長期間ユーザーからもバランス調整が凄いとの声が多かったですね。
松永氏:
根本にあるポリシーとして物語を楽しんでもらうという点がありますので、手持ちのアルカナが増えていくのを楽しみにしてもらいたくて。
インフレすると過去のキャラを使う機会が無くなるので、増えていく感覚というのが、減ってしまうと思ったわけです。
ゲームを運用する一番初めの段階で、そこは慎重に行こうとチームにお願いしました。
それを実施きてきいたのはスタッフ達による努力の賜物だと思っています。
とはいえ、新キャラが強くないと人気が出にくいというジレンマの中で、今も悩みながら頑張ってくれていますね。
――現在リングショップとアルカナガチャの期間が長く設定されていますが、今後更新の予定はおありでしょうか。
小林氏:
予定としてはありますね。またどこかしらのタイミングで発表することになると思います。
第4回チェンクロインタビューまとめ
クエスト他でキャラをゲット、物語を読み、ガチャ石他の報酬を得る。昨今ではお馴染みの流れだが、多くの基盤を作ったのはチェンクロの筈だ。
当時には類を見ないシステムで、他作品がこぞって参考にしてしまうくらいシステムが完成したのである。
性能的に必須なキャラがほぼ出ず、イベント報酬がトップクラスに強かったという良調整も長い人気を支えてきた理由の1つだろう。
インタビューの次回以降は、当記事の翌日毎に公開していく。まだまだ興味深い話があるのでお楽しみに!
傑作スマホRPGを自分の手で体験してみるべし!
「チェインクロニクル3」ゲームプレイレビュー
『チェインクロニクル3(チェンクロ3)』は、義勇軍が世界を救った5年後を舞台として、新たに展開されるSEGA発の3DアクションRPG。
バトルはキャラを個々操作してマス目に縛られず移動、リアルタイム進行で非常にアクティブ。面白い。
キャラは総勢900人以上、全てボイス付き・個別ストーリーが綴られ、設定も濃く、スマホRPG界でNo1の総ボリューム。
育成面も武器・絆アビリティ等の他、「親愛度」「技伝授」「バディ」と新たな要素が追加。初心者支援から廃人やり込みまで取り揃い。
筆者は年間で1000本以上のスマホゲームを遊んでいるが、3年経った現在でも本作を超えるRPGには出会えていない。
それほど強烈で、ずっと遊び続けたくなる魅力を持った、王道超大作だ。
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