韓国のスマホゲーム市場で、ひときわ人気の高いジャンルがアクションRPG。
そんなアクションRPGにこだわりのある韓国のプレイヤーに絶大な人気を誇る「HIT」は、Unreal Engine4で開発され、世界トップレベルの美しいグラフィックを誇る大作だ。
開発は「リネージュ2」や「TERA」といった大作MMORPGを手がけたメンバーの手によるもの、ということからもそのレベルの高さがうかがい知れる。
今回、開発を手がけたNAT GAMESと日本のパブリッシャーであるNEXONの各メンバーにお話を伺うことができたので、その様子をお届けしたい。
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目次
ゲームエンジンの不具合にてこずる
パク氏:
「HIT」ではUnreal Engine 4を使用しているのですが、使用しているゲームがまだ少ないので、エンジンの不具合があった時に問い合わせても、EPIC社も前例がないということで、、
EPIC社とのやり取りをしながらトラブル解決をしないといけませんでした。
バグと思われる箇所を端から端まで原因を探しましたね。
また、エフェクトもスマホの端末によって表現されたりされなかったり、ということがあり大変でした。
緊張のボイス収録現場
ーー新規のゲームエンジン周りで苦労されたんですね。他に印象に残っている苦労したポイントはありますか?
キム氏:
うーん、ボイスに関して苦労しましたね。
アクションゲームなので、動きのひとつひとつにきっちり合わせたボイスを用意する必要がありました。
収録する前から計画を密にとっていましたが、NAT GAMESのディレクターさんに韓国から来ていただき、声優さんとのスケジュール調整や、録り直しなど、、、
大変でした。(笑)
ーー有名な方を起用したら、気軽に録り直しなんて、なかなか出来ないですもんね。
キム氏:
そうですね。
あとは、NAT GAMESのディレクターさんに、日本語のニュアンスなどの説明もしましたね。(笑)
日本のユーザの二次創作は、開発元まで届いている!
ーーグローバルならではの苦労ですね。日本でリリースして嬉しかったユーザーの反応はどのようなものでしょうか?
ホン氏:
皆さんゲームに愛着をもっていただいてプレイしている様子がわかるので感謝しています。
キャラクターのイラストやコスプレを、Twitterなどで見せてもらえるのも嬉しいです。
その仕様変更は、わざとではない!
ーー逆に辛かった反応はありますか?
ホン氏:
特に辛かったことはありません。
でも、アップデートしたコンテンツよりも、ユーザの皆さんがネット上で議論している、皆さんの希望するコンテンツの内容が上回っていることが多くて、うれしい悲鳴をあげています。(笑)
キム氏:
そうそう、こんな話があります。
こちらのちょっとした手違いから急遽、施策の内容を変更したことがあったのですが、
ユーザの皆さんから「狙ってやっているのか!」と言われてしまいました。
開発も直前で仕様を変えたりなどバタバタすることもありますが、作戦だと思われてしまったのは、ちょっと意外でした。(笑)
韓国でリリース済みのバランスが、日本版へと反映される
ーーMMORPGといえば、キャラクター間のバランス調整がユーザにとってはホットトピックですよね。キャラクター感のバランス調整で苦労されていますか?
パク氏:
バランスに関しては韓国で細かく調整を行っているんです。
先に韓国でリリースして、ユーザの目を経ているものを日本に持ってきているので、そこまで苦労しているという感じはないですね。
ーー韓国でユーザが満足しているものは、日本にもってきても問題がないという感じですか?
ホン氏:
はい。満足いただけているという認識です。
でも、ギルドやPVPなどの対人戦のコンテンツや、プレイスタイルなど、好まれるものは国によって異なっているという印象です。
ーーイラストやボイスなど日本向けに変えられていますが、日本だけお蔵入りとなったコンテンツやストーリーなどあるのでしょうか?
パク氏:
今のところは増えたものは多いけど、減ったものはありません。(笑)
もちろん、まだ配信していない内容もあるので、これからどんどん増えていくと思います。
新キャラレナは日本ではアイドル設定!?
ーーレナについて、お話を伺えますか?
キム氏:
レナは5番目に使えるようになったキャラクターで、弓を使うことができます。
スピードに特化しています。日本だけのオリジナルストーリーとして、アイドルという設定のコンセプトがあります。
ーーアイドルというコンセプトは日本オリジナルのものでしょうか?
ホン氏:
韓国版にはストーリーがついていなくて、NPCの会話を聞いてストーリーが進んでいきますが、日本のユーザの皆さんはストーリーが好きということ、そしてキャラクターへの愛着などを持っていただいたいので、シナリオライターを用意して、新たに設定を付けています。
そんなわけで、従来のストーリーよりも3倍から4倍内容が追加されています。
韓国では共通のストーリーですが、日本版だけキャラ毎に違う会話やオリジナルのストーリーがついています。ぜひお楽しみください。
実装が楽しみな新要素「ペット」
ーー今後の展開予定について、今お話しいただけることはありますか?
ホン氏:
レナの実装とともに、新しい武器やスキルも実装する予定です。
これによって全体的なバランスも変わってくると思いますので、色々と楽しんで頂けると思います。また、少し先になりますがペットシステムが追加される予定です。
ーーペットはマウントですか?韓国では実装されていますか?
ホン氏:
韓国ではすでに実装されています。
マウントではありませんが、一緒に戦いをしてくれるようになりますよ。
ーーでは、最後に、「HIT」を熱心に遊んでいるユーザの皆さんに向けて、コメントをお願いします。
パク氏:
日本のユーザの皆さん、これからもどうぞよろしくお願いします。
キム氏:
期待していた以上の反応だったので大変感謝しております。
まだ公開していないコンテンツもあるので、これからも期待してお待ち下さい。
ーーありがとうございました!
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グラフィックは最高峰を謳うだけあり、緻密な3Dモデルが滑らかに動いてくれる。
また、日本向けの声優も実装されていて、田村ゆかりさんや杉田智和さんなど豪華なメンバーとなっている。
しかも、メインストーリーがフルボイスという感涙もののおまけつき!