フィーチャーフォン時代から続く人気美少女アプリ「虹色カノジョ2d」(旧タイトル「虹色カノジョ」)とは、性格や服装だけでなく身長や声などの豊富なカスタマイズ要素で「理想のカノジョ」を育成するよめいく恋愛SLG。
このたび、その制作会社アンビションの担当ディレクターである「岡田 健」氏と「神保 貴欣」氏に、ニジカノについて、そしてアンビションについてなどなどを赤裸々に語ってもらった。
これまでのニジカノ、そしてこれからのニジカノ、また海外での展開や文化の違いによる試行錯誤、アンビションの有給事情!?とがったディレクターであるお二方から何が飛び出すのか!?
にじを越えて岡田さんや神保さんに会いに行ってみた!
本インタビューの様子はこちらから:
[catlist tags=”ニジカノインタビュー”]
目次
Live2Dで動くのはやはりかわいい!手間をかけて作られている衣装たち
―――参考にしているゲームなどありますか?
岡田氏:
元々の萌えCanやフェアドルなんかは参考にはしていますけど、あとはアバターの着せ替え系はいろいろなところを参考にさせてもらっています。
―――アプリのどんなところが魅力と感じていますか?
岡田氏:
やはりLive2Dで動くという点ですね。他のコンテンツより解像度も高くなっていますし、装着できるパーツも多いですし、身長などカスタマイズも自由度が高くなっている点などでしょうか。
神保氏:
あとはシンプルにキャラクターがかわいいという点ですよね。着せ替えの衣装も豊富で女性ターゲットなところも多い点もそうですし、スマホならではの表現なんかもいいポイントですよね。
―――枚衣装を作るのにどのくらいの苦労があるのでしょうか?
岡田氏:
基本的には、すべて統一されたフォーマットになっているので、プログラム側で拡縮させているんです。
ただ、Live2Dに合わせる時は、テクスチャをいじらないといけないんで、そこは手間がかかるところですね。
励みになる声、辛い声。賛否分かれるユーザーからの反応
―――届いてうれしかったユーザー反応はありますか?
岡田氏:
先日、おかげさまで2周年を迎えたのですが、旧作から続けて3年くらいプレイされている方から「これからもがんばってください!」とかメッセージをいただいて本当にうれしかったです。
―――逆に辛かったユーザー反応は?
岡田氏:
いっぱいあるんですけど。あえて言うのでしたら、利便性の向上を目的にレイアウトなどを改修したりしたんですが、賛否分かれてしまったりありましたね。
神保氏:
どうしてもこのような賛否でてきてしまうのは、仕方のないことなのかもしれないですね。
海外展開・ローカライズは結構大変!なにせ、地球は広いです!
―――ローカライズ以外に海外向けで変更している箇所があるのか?
岡田氏:
システム面に関してはほとんどないですが、ユーザーの人数の差でイベントの施策の幅は多少変化があります。
あと、日本では平気なんですが海外では「十字架」などのシンボルは制限をかけることになりますね。
神保氏:
文化圏の違いでデザインの多少の変更などはありますよ。
岡田氏:
それと、サーバーの構成がやや違っています。日本だとサーバーが一つであっても、遠くて北海道とかの距離ですが、アメリカ大陸からヨーロッパとかじゃ遠すぎますからね。
距離を軽減するために何か所かサーバーを配置しています。
地球は広いです!
―――日本とは距離が違いますね…。ローカライズなどはどのようにおこなっていますか?
岡田氏:
分担で行っているんですが、最終チェックは先ほど話の上がった担当の方が行ってます。
―――海外配信で一番ネックになることはありますか?
岡田氏:
先ほども物理的な距離ですね。あとは、現地でしか売っていない端末の対応ができなかったりします。
それと、ユーザーの声が直接わからないという点もありますね。一回翻訳を挟まないとわからないのはつらい。
神保氏:
僕らとしては、世界各国のユーザーさんたちのライフスタイルを想像するしかありませんからね。
国内なら、外に出た時にとか、こういった時にスマホ使って遊んでいるのかと直に見えるのですけど。
そういったところは手探りで進めていってます。直接見られない・・・やっぱり距離があるのは大変だなぁって思います。
ロリはダメ!日本と海外のユーザー思考の差は大きい
―――海外ユーザーはどのような反応をするのでしょうか?
岡田氏:
けっこう好評みたいです。海外ユーザーは男性が多めなのでセクシー路線は人気ではあります。
でも、最近はかわいい系もいいみたいで女性も増えつつあるみたい。
神保氏:
萌えcanも出しているんですが、いざ出してみたら国内よりもアクティブユーザー数が多くなる傾向があります。
思いのほか、こういった系統への理解が進んでいるみたいで驚いてます。
日本だと「悪くはない」とか「面白い方だよね」とか「まぁまぁ、いいよね」みたいな反応ですが、海外だといいものはいいと言ってくれて、人によっては「女神だ!」みたいな反応を直接してくれているのがうれしいですね。
―――素直な意見です!逆に海外ユーザーから不評だったことなどありますか?
岡田氏:
着物とかは人気がありますが、舞妓さんとかの芸者の髪はダメみたいです。
どうやら海外の方たちからしたら、白塗りの顔と舞妓さんの髪形でセットじゃないと認識されないらしく、髪形単体だと人気ないですね。
「なんだ!?このババアは?」って反応でした。そういうものらしいです。
神保氏:
純粋な和の感じはいいみたいなんですけど、微妙に手を加えたりするとダメみたいなんですよ。分かり易い日本文化じゃないと。
岡田氏:
あと、ロリ系は需要がないみたいですね。海外からしたら気持ち悪いらしくて。
神保氏:
なので、見え方とかには気を使います。
日本文化で盛り上がる海外ユーザー!でも幼稚園児の服はダメ!!
―――イベントは日本と共通のものでしょうか?
岡田氏:
そうです。基本は同じで、日本のお正月だったり、七夕だったり。
日本の文化なんかはインフォメーションで、日本の風習でこういうのがありますとか説明を入れておくと盛り上がりますね。
神保氏:
日本に興味持っている方がプレイされているので、ぷち情報とセットでイベントを楽しまれているようです。
なので、中途半端に海外文化に寄せることはしていないですね。
岡田氏:
ただ、一度だけ幼稚園児の服に関しては、ローカライズ担当に「これはダメです!」って言われました。
我々の感覚としては中々理解しにくいこともあり大変ですが、そこはローカライズの担当者の目線を尊重して調整を行っていますね。
―――文化の違いがありますね。海外で最も多くユーザーがプレイしている時間帯はどのくらいでしょうか?
岡田氏:
日本時間では、5時から8時ですから、現地時間だと20時から0時くらいでしょうか。
やっぱり、そのくらいの時間が多くなります。
―――海外と日本でレベルデザインはどのように分けていますか?
岡田氏:
難易度が難しくなっているとかそういったことはないです。ただ、海外版ではレベルキャップの解放が行われていないですね。
近々やるかもしれませんが。
「虹色カノジョ2d」の今後・追加で瞳のカスタマイズとか?
―――今後どのようなコンテンツにしていきたいですか?
岡田氏:
旧版含めで3年強になる長いコンテンツになっていますので、既存ユーザーさんたちが満足できるようにしていきたいですね。
プラス海外での「ニジカノの輪」を広げていきたいと考えています。
―――今後の追加案など、お伺いできますでしょうか?
岡田氏:
新しいタイプを追加したいと思っていますね。あと、着せ替え面で新しい機能を入れたいな・・・と。
瞳の中を加工できるようにしたり。
神保氏:
ハートマーク入れたりとか。そういったさらなるカスタマイズみたいなものを企画しています。
―――また幅広くカスタマイズできそうです!実装が楽しみですね。
新機能「瞳アクセ」待望の追加!!
瞳の中にハートやドルマークなどを配置でき、感情表現がより豊かに!
シェル(ゲーム内マネー)や親密度、NPなど、種類によって開放条件が決まっているぞ!
※インタビュー時には未実装で、4月24日のメンテナンスにて実装されました。
カラーバリエーションも豊か!
そしてハートだけでなく多彩な模様も!
※画面は開発中のものです。
本インタビューの様子はこちらから:
[catlist tags=”ニジカノインタビュー”]