スウェーデンに本拠地を置く企業「King」。キャンディークラッシュ登場以前には、その名前を知っている日本人はほぼいなかったのではないだろうか?
このタイトルのリリース以降、急速に成長を遂げ、2015年にはアクティビジョン・ブリザードに約7,000億円強で買収された。
そんなKingの日本のブランチが「King Japan」。率いるのは代表取締役の枝廣 憲氏。日本人だ。
世界的なトップゲームデベロッパーが日本の代表を任せる枝廣氏とはどのような人物なのだろうか?そして、King Japanはどのようにして、Kingのタイトルを日本で展開しているのだろうか?
都内某所にある隠れ家的なオフィスにお邪魔して、お話を伺ってきた。
全6回に渡って紹介していく本インタビュー。第4回目となる本稿では、日本で人気のKingのゲームや、Kingのゲームの人気の秘訣について、枝廣氏に迫ってみた様子をお伝えする。
本インタビュー記事全6回は、2/17~22の間、毎日12時に更新!
目次
月間4億人のユーザーがプレイするKingのアプリを支えるのは女性
――アプリについてプレイしている一番多いユーザー層はどちらでしょうか?
枝廣氏:
男女で言うと女性の方が多いです。
幅広いのですが、女性の30代が一番多いというデータがありますね。
――そのうち、SNS連携している人はどのくらいいるのでしょうか?
枝廣氏:
数字はお出しできませんが、比較的多くの方が連携していただいているという認識です。
――世界、日本でユーザー層の違いは?
枝廣氏:
これも大きくは差はでていませんね。やはり女性の方に多く遊んでいただいています。
――クリアまでのスピードは、各国での違いはあるのでしょうか?
枝廣氏:
レベル別分析も行っていますが、引っかかるところ(ステージ)は世界的にみてもだいたい同じですね。
キャンディークラッシュの話ですが、やっぱり人によって得意不得意があって、どうしても僕がクリアできないステージを妻はあっさりクリアしていたりします。
ソーダ>オリジナル>ゼリーの順に人気のキャンクラシリーズ
――日本内にて、御社のゲームで人気のアプリベスト3を教えていただけますか?
枝廣氏:
データを確認してみたところ、MAU(月間アクティブユーザー)が多かったランキングだと下記になります。
1位:キャンディークラッシュソーダ
2位:キャンディークラッシュ
3位:キャンディークラッシュゼリー
やっぱりキャンディークラッシュシリーズで遊ばれていますね。
最近リリースしたバブルウィッチ3もかなり好評なので、もしかしたらこのベスト3に食い込んでくるかもしれません。
旦那さんが奥さんに「これ買っていこう」とグッズをプレゼン
――届いて嬉しかったユーザー反応はありますか?
枝廣氏:
2015年にキャンディークラッシュソーダカフェを、東京駅の近くにある「kitte」で短い期間だけど開いたときですね。
あまり事前の大きな告知は行わなかったのですが、たくさんのファンの方が来てくださいました。
普段は非売品にしているキャンディークラッシュのiphoneケース、タンブラー・グラスを販売したところ、思いのほか好評でした。
ファンの方がゲームのみならず、Kingの世界観を愛してくださっているのだなと感動しました。
――お客さんの層はやっぱり女性メインでしたか?
枝廣氏:
女性が多かったですね。でも家族やご夫婦も多かったです。
旦那さんが奥さんに「これを買っていこう」とグッズのプレゼンをしている姿は微笑ましかったです。(笑)
――逆に辛かったユーザー反応はありますか?
枝廣氏:
電話でバグ内容などについてご意見いただいたことです。何回かありましたが、非常に申し訳ない気持ちになりました。
――カスタマーサポートは各国ごとに行っているのでしょう?
枝廣氏:
国別対応も行っていますが、対応しているメンバー自体は一箇所に集まっていて情報を集約しスタジオに戻しています。
なぜこんなに愛されるのか?Kingのアプリの魅力とは
――Kingのアプリのどんなところが魅力と感じますか?
枝廣氏:
とにかく時間、場所、お金をかけない。
必ずどれかは通常で求められるものだと思いますが、すべてなくても遊ぶことができるのがkingのアプリの魅力だと思います。
Kingのゲームのレベルデザインは世界共通
次回インタビュー予告
第5回は日本におけるKingのゲームの展開について、深く掘り下げてお話を伺います。日本展開の苦労などについても質問してみました。乞うご期待!