みなさんは、「ホモォ」という生物をご存じだろうか!?
こいつだ!
┌(┌ ^o^)┐ホモォ
「ホモォ」はネットから派生して流行してしまったキャラクターで、BLを求める腐女子をパロディ化したもの。
2012年春ごろに誕生し、ガジェット通信が主催した「ネット流行語大賞2012」では銅賞を受賞までしている。ちなみに、1位は「ステマ」
今、この「ホモォ」を題材にしたアプリが大ヒットしている!
どれくらい大ヒットかというと、12月にリリースされて2か月足らずで60万ダウンロードを達成。Androidでは最高位6位、iPhoneでは1位を獲得しているのだ!
これはつまり、世の中には腐女子が60万人以上いるということになる!
日本のスマホ人口がだいたい2400万人で、半分の1200万人が女性スマホユーザーだとすると、、、
おほっ!
20人に1人は腐女子!!
クラスに1人は腐女子!!!
こんな大ヒット腐女子アイテムをつくった人たちは、当然お腐りになられていらっしゃるに違いない!ということで取材に行ってきましたよ。
インタビューに答えていただいたのは、株式会社アプリカでディレクターをされているルシ腐ェル氏。
目次
やっぱりみんな腐女子
――いきなりで恐縮ですが、ホモォいじりの製作チームの皆さんは腐女子ですか!?
ルシ腐ェル氏:
そうです。腐り方の度合いはいろいろですが、社内の選りすぐりの腐女子がかかわっています!
ペラコンという社内コンテストから誕生
――やはりそうでしたか!せっかくなので、ホモォいじり開発の経緯を教えていただけますでしょうか?
ルシ腐ェル氏:
まず、株式会社アプリカはメインの事業としてはソーシャルゲームが主な収益を占めています。
その中で、事業の多様性というところを模索しておりまして、たとえばカジュアルゲームとか、ほかのサービスであるとか、そういったものをやれないかなということでいろいろ話し合っている中で、「ペラコン」という企画がでてきました。要はペライチのアプリのコンセプトシートのコンテストですね。
いろんな会社でやられているかなと思うんですけども、それを弊社の企画運営部の中のチームゼロという事業チームが主体となって開催し始めました。
それが2012年の9月からですね。
そのなかでおもしろいものをどんどん開発していきました。
その一つが「ホモォいじり」です。
――これは全社員が参加できるんですか?
ルシ腐ェル氏:
そうですね。沖縄のアプリカラボという支社にあたるところがあるんですけども、そちらの方でも提出してもらっていますし、エンジニアであってもデザイナーであってもトライできます。
それからOJTにきている方とか、インターンの学生さんとか、アルバイトの方とか、どういう立場でもいいのでまずアイデアを出しましょうというやり方でやっています。
――アイデアを出す周期というのは週に1回とかですか?
ルシ腐ェル氏:
そうです。週に1回で定例開催しています。
――どういうポイントで提出されたアイデアを選んでいくんですか?
ルシ腐ェル氏:
ペラコンの流れとして、まずみんなが提出して、それぞれのコンセプトをプレゼンします。
最後にそこに参加しているみんなで自分がやりたいアプリ、ヒットすると思うアプリを挙手制で何票でもいいので入れるんですね。
だいたい毎回10アイデアくらいあつまるので、そのなかの上位3つを一枚のシートにまとめて、そのなかから開発しやすいものをエンジニアと相談しながら進めていくという形です。
これが一番最初のホモォのコンセプトシートです。
まさかこれがこんなに大ヒットになるとは!
社内は正直、戦々恐々としています。「ホモォの会社になっちゃう!」って…。
2か月で60万ダウンロード。しかもノンプロモ。
――ものすごいヒットですもんねー!ちなみにダウンロード数は今どれくらいですか?
ルシ腐ェル氏:
今60万ダウンロードですね。しかもプロモーションはしていないんですよ。
――こうなることって予想されていました?
ルシ腐ェル氏:
社内のだれも予想してないですね。
――もともとの想定はどのようなイメージだったんですか?
ルシ腐ェル氏:
ペラコンで出たアイデアをまずAndroidで出して、もしヒットするものがあればiOSでも出しましょう、という連続リリースのなかの一本だったので、正直累計何ダウンロードかいったらいいね、という感じでした。
結果をみながらみんな「大変だ大変だ!」と大騒ぎでしたね。
アスキーアートを見て、「これ育てたい」
――ホモォいじりのアイデアはどこから来たんですか?
ルシ腐ェル氏:
最初にあのアスキーアートを見たときに「めっちゃかわいい!」と思ったんですね。それで素直に「これ育てたいな」って。
┌(┌^o^)┐ホモォ
それから、腐女子の潜在人口は絶対に多いと思っていて、というのも弊社の女性社員が隠れ腐女子も入れると8割方腐女子なんですよ。
ちょっと弊社の腐女子率は尋常じゃないですけど、でも潜在ニーズは必ずあるだろうと思ってました。
ペラコンをやっているときに社内でスライドを映してプレゼントしたんですけど、そのときプレゼンに参加していない社員にも声は聞こえてるんですね。
それで私が「ホモォ」っていったときに社員の女の子がハッ!てこっちを見たんですよね。
そのときに「これはいけるな」と思って開発に踏み切ろうと思ったんです。
とはいえ、ここまでヒットするとは思ってなかったですけども。
Androidアプリ開発初心者の研修生がひとりで開発!
――開発はどうされたんですか?
ルシ腐ェル氏:
実はアプリカラボがOJTの研修で受け入れている方が開発をしているんですよ。
それがこちらにいる荒ぶるホモォさん。
――荒ぶるホモォさん、はじめまして!
荒ぶるホモォ氏:
はじめまして、よろしくお願いします。
ルシ腐ェル氏:
荒ぶるホモォさんていまいくつなんだっけ?
荒ぶるホモォ氏:
26です!
ルシ腐ェル氏:
若いね~。
――OJTというのはどういう経緯で?
ルシ腐ェル氏:
沖縄県ではIT系の会社の支援というものがかなり盛んに行われているんですけども、その中でITアドミッション・オフィス・推進プロジェクトというのありまして、そちらの方からアプリカラボの方にOJTの受け入れをしているんです。
※ITアドミッション・オフィス・推進プロジェクト
http://itao-naha.jp/
雇用契約を結び賃金をもらいながら、IT基礎・中級研修を行い、企業マッチングにおいて適性を判断後、実践研修へとステップアップ。就労に必要なスキルを習得し、プロジェクト参加企業へ正規社員としての就職を目指すプロジェクト。
ルシ腐ェル氏:
みなさん技術レベルの経験もさまざまですし、荒ぶるホモォさんも会社での経験ほとんどないんだよね?
荒ぶるホモォ氏:
そうですね
――荒ぶるホモォさんはどうしてOJTに申し込もうと思われたんですか?
荒ぶるホモォ氏:
元々プログラマーになりたいという気持ちがあったんですけども、プログラマー経験というのが無いと、就職がなかなか難しかったんですね。応募しても受からないというか。アドミッション・オフィスだったらそういう経験がなくても受けられるので応募しました。
ルシ腐ェル氏:
荒ぶるホモォさんてアプリカラボに来る前バイトとかやってたの?
荒ぶるホモォ:
前やっていたのはコールセンターの現場受付業務です。
――元コールセンターで、プログラムをやりはじめて、いきなり無料1位ですか。すごいですね!
ルシ腐ェル氏:
沖縄ドリームですよねー。
――ですねー!
ルシ腐ェル氏:
ほとんど彼女ひとりで作ったんですよ、Android版は。
――開発するのに苦戦というか難しい部分はなかったんですか?
荒ぶるホモォ:
まず、Android自体プログラミングするのがはじめてだったんですよ。
――え!?ではホモォをつくりながら勉強していったんですか?
荒ぶるホモォ:
そうですね。
ルシ腐ェル氏:
ただ弊社は業務でも、もちろんいろいろなアプリを出してますんで、エンジニアのプロフェッショナルがたくさんいますので、プロのバックアップというか、非常に効率よく学べる環境にはありましたね。
――企画に恵まれ、まわりにも恵まれたんですね!
ホモォだけじゃない
ルシ腐ェル氏:
ただ、ホモォが一本あたったから成功というわけではなくて、これから先連続してアプリを出していく中でホモォを超えるようなアプリを出していかなければいけないです。
実は弊社のブランディングと採用につなげていくことが最大の目的なので、売上よりも累積のダウンロード数が重要で、売上もついてきたら嬉しいな、という感じですね。
あとは学生さんには「ホモォ」の会社という印象が強すぎるみたいなので、「ホモォ」だけじゃないよ!ということは強く言っておきたいですね!
アプリカで「ホモォ」を超えるアプリを一緒に作る方、お待ちしてます!
――ルシ腐ェルさん、荒ぶるホモォさん、ありがとうございました!
ホモォいじり
https://appget.com/appli/view/62632
株式会社アプリカ
株式会社アプリカ採用ページ
https://recruit.ssl.applica.jp/