株式会社タイトーは、AppStoreにてiOS向けゲーム「ZOMBIE CARNIVAL(ゾンビカーニバル)」をリリースした。
「ZOMBIE CARNIVAL」は、プレイヤーがゾンビの楽園のオーナーとなり、多彩なゾンビたちを集めて自分だけのオリジナルパークを作り上げていくソーシャルシミュレーションゲーム。世界中で人気の高い「ゾンビ」をテーマにした、タイトーがグローバルに展開する初のソーシャルゲームだ。
https://youtu.be/eGIZ_ZNEIMI
昨今の「ゾンビ」をテーマにしたゲームやアニメの流行はとどまることを知らない。この現代の「ゾンビもの」の流れを遡ると、ジョージ・A・ロメロ監督の映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968年)に行き当たるだろう。
1人民家に立てこもり、人を食い殺すゾンビの包囲網から脱出するスリリングなこの映画。公開当時はそのショッキングな内容と映像のため、賛否両論が巻き起こった。だが結果としてロングランヒットとなり、世界中に多くのゾンビ映画ファンを生み出しのであった。
興味深い逸話として、この映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』はタイトルを変更する過程で著作権標記を欠落してしまい、アメリカではパブリックドメイン(著作権フリー)状態とみなされている。そのため、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の世界観や名前を利用したゲームが現在でも自由に作られているのだ。
アプリゲットレビュー:ナイト オブ ザ リビングデッド
https://appget.com/appli/view/60720
アプリ★ゲットで「ゾンビ」と検索すると、これまで69ものゲームをレビューしてきたことになる。そのほとんどは北米のゲームデベロッパーによる作品だ。Google PlayやApp Storeで「ゾンビ」や「Zombie」というキーワードで検索するとそれこそ数え切れないほどのゲームが見つかる。
その中のひとつ、タワーディフェンスの要素にゾンビを取り入れた『プラント VS. ゾンビ』はもともとPC向けに開発されたものではあるが、iOSで大ヒット。世界中で熱狂的なファンを生み出し、YouTubeにはファンによるBGMのカヴァーソングやリアルな『プラント VS. ゾンビ』動画がたくさんアップロードされている。
アプリゲットレビュー:プラント VS. ゾンビ
https://appget.com/appli/view/61073
北米のゲーム市場ではあまりにもゾンビが人気なため、日本企業が海外に展開する際もゾンビをモチーフに選ぶ例が多い。GREEが北米市場に向けてリリースしたソーシャルゲーム『Zombie Jombie』やコロプラの『わっさーゾンビ!』がそうだ。
日本のゲームデベロッパーがこぞって海外進出を目論んでいる今、ゾンビゲームはそれこそゾンビのごとく生まれ続けるのかもしれない。
ニュースリリース「ZOMBIE CARNIVAL」
http://biz.taito.co.jp/release/zombie_carnival.pdf