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「ファイナルファンタジー」シリーズにおいてほぼすべての作品に登場し、その圧倒的な力を見せつけてきた竜王バハムート。
他の作品でも「バハムートラグーン」「神撃のバハムート」などバハムートの名を冠したタイトルの作品は多く存在しており、いずれも強力な力を有した飛龍という認識が一般的。
・・・なのだけどそういう認識になったのはここ数十年のことで、元々は世界の海を支える海獣であったとか。
ベヒーモス=バハムート=リヴァイアサン?
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上の図の怪物2体が旧約聖書に登場するベヒーモスとリヴァイアサン。天地創造の際神が作った海と陸の怪物とされた生き物だが、アラビア圏に伝わる際ベヒーモス(Behemoth)がアラビア語読みでバハムートと呼ばれるようになってしまったのだ。
それだけならまだしもアラビアに伝わる過程でベヒーモス(バハムート)とリヴァイアサンがごっちゃになってしまい、ベヒーモス(バハムート)は海の怪物であるという認識が定着。
こうしてベヒーモスという陸の怪物は、アラビアの地でバハムートという名の魚の怪物に姿を変えたのであった。
D&DからFFへ
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イスラム圏においてその巨体で大地を支えるとされたバハムート。
それが今のドラゴンの姿に変えられたのは今から数十年ほど前。アメリカのテーブルトークRPG・D&D(ダンジョンズ&ドラゴンズ)が初だという。
なんでも、「水」の女神ティアマット(こちらもすでにドラゴンにされていた)の対になるドラゴンを作る際、同じ「水」の怪物がいいということでバハムートに白羽の矢が立ったのだとか。
…その後、元ネタをを知ってか知らずかスクエアソフトがD&Dによって変えられた設定をそのまま引用。初代「ファイナルファンタジー」にドラゴン王バハムートと多頭竜ティアマットとして登場させたのである。
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日本ではイスラムの物語より、アメリカのテーブルトークRPGより「ファイナルファンタジー」の知名度の方が大きかった。
あっという間にバハムート=飛竜という認識が広まり、さまざまな物語やゲームにおいてドラゴンのバハムートが登場していったのだった。
ティアマットの方は今でも女神の姿で描かれることも多いが、バハムートはそれ以来ずっと飛竜の姿が定着してしまい、今に至るという。
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FF10で人型に近くなった時はともかく、FF13の乗り物となったバハムートを見たとき「こりゃもう原型とどめてないな」っと思ったものだけど、
元から原型なんてとどめてなかった。