03/31~04/02に開催されたゴッドフェスから、新フェス限モンスター「アメノミナカヌシ」が登場しました。
アメノミナカヌシが実装されたということは、関連するモンスターの新フェス限がこれ以降も実装されるかも…?
と予想したのですが、それがどうしてなのかをステータスなどの背景考察を交えてまとめます!
そもそも「アメノミナカヌシ」って?
アメノミナカヌシ、漢字で表記すると「天之御中主」と書きます。
その名の通り「天の中央に坐する主」である神様、日本神話における天空神です。
天空神、つまりその神話において宇宙を創造した世界の根源の神様。言ってしまえば、日本神話で一番偉い神様なのです。
性別の概念を持たない「独神」
アメノミナカヌシもそうなのですが、日本神話の最初の方に出てくる神様に共通するのが、性別の概念を持たないということ。このような神様のことを「独神(ひとりがみ)」と言います。
パズドラにおけるキャラクターデザインも、華奢な少年のような、はたまたボーイッシュな少女のような中性的なものになっています。
そもそも性別の概念に当てはまらない存在だからなんですね。
何をした神様なの?
アメノミナカヌシは、天地開闢(てんちかいびゃく)の時に現れた神様です。天地開闢とは、混沌としていた世界が天地に分かれてこの世界が生まれた時のこと。
実は、それだけなんです。
一番最初に現れて、天地開闢を見届けて、終わり。
これ以降日本神話にその姿を現すことがないため、最高神にあたる神様なのにあまり知名度が高くないわけです…。まあ、神話あるあるなんですがね。
パズドラでのアメノミナカヌシ
主属性は水、進化後「静謐の天央神・アメノミナカヌシ」になった後につく副属性は光です。
アメノミナカヌシは、インド神話に登場する神様「ヴァルナ」と結びつきがあります。
ヴァルナが日本にやってきたのは、仏教における「水天」としてです。この時点では水神・海上の神という位置づけになっていたヴァルナですが、もともとはインド神話における天空神。
そのため、「だったら日本神話のアメノミナカヌシだね!」と解釈され、現在でも水天が祀られる水天宮にはアメノミナカヌシも祭神としてまつられています。
そのため、主属性が水になったと考えることができます。
リーダースキル:始原の天象
光属性の攻撃力が6倍、水属性の回復力が2倍。光を5個以上つなげると攻撃力が上昇、最大2.5倍。
平易な言葉で言いかえれば「始まりの時の、天体・空の様子」という意味のリーダースキル名です。天地開闢がモチーフで間違いないでしょう。
天と地が分かれ世界が生まれるのですから、地上と同時に海が誕生し、光が満ちていったでしょう。
主属性の水だけではなく、副属性の光も強化されるのはこのイメージから紐づけられていると考えられます。
スキル:あまねく光る遊星
全ドロップを水、光、回復ドロップに変化。3ターンの間、自分の属性が光属性に変化。
「遊星」は惑星の古い表現です。アメノミナカヌシが天空神、つまりは宇宙を創造した神であることからついたスキル名だと考えられます。
宇宙創造=星を作る=光、という連想で光属性へ変化するのではないでしょうか。
造化の三神が今後でるかも!?
ゴッドフェスに新たにフェス限モンスターが加わる時、「和神」「エジプト神」「戦国神」「三国神」…などと、該当する神話や史実の中から、関連のある神様や武将などがシリーズとして実装されてきました。
フェス限じゃなくても、どこかに関連するモンスターが実装されてますよね。(フェス限のイザナギに対して、降臨モンスターのイザナミ等)
今回はアメノミナカヌシ単独だったのですが、アメノミナカヌシと同時期に日本神話に登場した神様たちが未実装なため、今後来るのではないか…?と思ったのです。
タカミムスビ(高御産巣日)とカムムスビ(神産巣日)
アメノミナカヌシとこの二柱を合わせた三柱で「造化の三神」と言います。天地開闢の最初に現れた三柱です。
タカミムスビとカムムスビも性別の概念を持たない独神ですが、カムムスビのみが造化の三神のなかで女神的な要素を持っていて、この二柱が対となって男女の「結び」を象徴する「創造」の神様とされています。
セットで語られることの多い三柱なので、今後アメノミナカヌシ関連のモンスターが実装されるとすれば、一番可能性が高いのはここでしょう。
三国神の大喬・小喬のように、タカミムスビとカムムスビがセットでひとつのモンスターになるというのもあり得る気がします。
別天津神(ことあまつかみ)まで広がるか?
じつは、天地開闢の時に登場した神様がもう二柱います。
造化の三神が現れ、大地がぷよぷよと浮いた状態にまで固まったころに「ウマシアシカビヒコヂ(宇摩志阿斯訶備比古遅)」と「アメノトコタチ(天之常立)」という二柱の独神が現れます。
造化の三神からここまでの五柱を合わせて「別天津神(ことあまつかみ)」と言って、日本神話において世界の創造に根元的な影響を与えた、他の神様たちとは別格視される特別な神様たちなのです。
ただし、やはりこれ以降神話の表舞台に登場することはありません。
特にウマシアシカビヒコヂとアメノトコタチは、「現れたよ、でもすぐに隠れちゃったよ!」といった具合に名前しか出てこないのです。
五柱って、数の括り的にはちょうど良さげだなと思うのですが、さすがにここまでモチーフになり得る要素がないと難しいかな…とも。
今までの和神シリーズ最年長はイザナギ・イザナミ夫婦
別天津神が現れた、その次の次に現れた神様たちの中にイザナギとイザナミがいます。
今まで実装されていたモンスターの中で、一番古くからいた日本神話の神様がイザナギ・イザナミ夫婦だったわけですね。
アメノミナカヌシ実装でこれ以前の日本神話への言及が始まったわけなので、ぜひ造化の三神くらいはこの後お願いしたいなあ…と思います。
…私はアメノミナカヌシ引けてないんですけどね。苦笑