ついにワンダーランドドリームズのナーフ第二弾まで二週間を切りました。
あらゆるデッキが闊歩する魔界のような環境、みなさんはどのように楽しんでいるでしょうか。
環境は「ネクロマンサー」「ウィッチ」「ヴァンパイア」がある程度強力だとは言われていますが、明確な一強は現在存在していないようです。
さて、そんな現環境ですが、環境はどちらかというとアグロ気味で、7~8ターン目あたりには勝負がついてしまうことはしばしば。
速い場合は、5ターン目あたりに「詰んだ」状況が出てきてしまいます。
しかしながら、そんな環境でもあえてコントロールデッキを使ってみたいという、コントロールフリークの方もいらっしゃるはず。
そこで、ここでは現環境でも戦うこのできるコントロールデッキの1つである「コントロールヴァンパイア(通称昆布)」をご紹介したいと思います。
デッキ紹介動画と参考デッキレシピ
以下は「NERO&ブリサジ」氏によるデッキ紹介動画です。
環境にあわせて高コスト帯に工夫が見られます。
なお、サンプルデッキレシピはあくまでもサンプルなので、動画のものとは異なる点に留意してください。
ユニコーンの踊り手・ユニコ×3
バフォメット×3
鮮血の口付け×3
群れなす飢餓×3
黒死の仮面×2
風の軍神・グリームニル×2
裁きの悪魔×2
緋色の剣士×3
ディアボリックドレイン×3
ファントムキャット×2
サハクィエル×3
黙示録×3
ルシフェル×2
イスラフィール×1
バハムート×2
デッキ概要 盤面を思うがままに支配する
コントロールヴァンパイアは、ヴァンパイアの持つライフゲイン能力と盤面に触る手立てを前面に押し出したデッキです。
そのため、ダメージを与える+回復という能力を持つカードが大量に採用されています。
最強レベルの5コスト帯として名高いカード、「緋色の剣士」などはその典型でしょうか。
そのドレイン能力の数々は、血を喰らい、自らの糧とするヴァンパイアそのもの。
しかしながら、ライフゲイン能力もちのダメージカードはマナレシオがそれほど高いとはいえず、強烈な盤面を返すためには力不足です。
そこで活躍するのが、コントロールヴァンパイアをコントロールたらしめているカード、「黙示録」です。
全てのフォロワーに8ダメージという強烈な効果ながらも8コストと重く、通常状態で使うとほぼ「テミスの審判」の下位互換といった性能。
しかしながら、その真価は復讐状態で使うと、4コストで発動できるところにあります。
アグロ相手であれば復讐状態にはいるのは容易いことですし、このカードがあるというだけで削る体力を躊躇させられる点も有用。
このカードで盤面を一掃し、息切れしたところをフィニッシャーで制圧するのがこのデッキの主な勝ちパターンとなっています。
ニュートラルカードを叩きつける
このデッキが今までのコントロールヴァンパイアと異なる点は、フィニッシャーをニュートラルフォロワーに一任していることです。
ナーフされた「昏き底より出でる者」は勿論、現環境では力不足気味な「セクシーヴァンパイア」等も投入されていません。
そしてニュートラルカードのフィニッシャーとなれば、やはり出てくるのが怒り狂う龍神、バハムートです。
その圧倒的マナレシオは他の追随を許さず、1枚であらゆる盤面を覆してしまうその力はまさに絶対神。
「お願い! バハムート!」と祈りたくなる気持ちもわかるものです。
このデッキにおいては、4枚目以降の「黙示録」としての役割だけではなく、その最強のスタッツでフィニッシャーとしての役割も果たします。
また、「サハクィエル」の弾としても活用可能です。
「サハクィエル」+「ルシフェルorイスラフィール」のような、ドラゴンデッキによく見られるコンボも搭載。
ドラゴンのクラスカードと揶揄されることもあるバハムートですが、ドラゴンのそれとはまた違った働きを見せてくれます。
ヴァンパイアのニュートラルカードとなれば、忘れてはならないのが「ファントムキャット」です。
このデッキはそれほどニュートラルカードの数が多くないため、4ダメージはそれほど望めませんが、デメリットなしの2ドローと考えても非常に強力。
6コストである点も大きな評価点で、次のターンの「サハクィエル」のために弾を補充したり、どうしようもない状況でも10PPあれば4コストの「黙示録」を引っ張ってきて逆転という状況もありえます。
前環境後半に流行したポテンシャルは尋常ではなく、このデッキでは優秀な橋渡し役として機能するでしょう。
まとめ アグロが多いからこそのコントロールヴァンパイア
このデッキの強いところは、序盤ではなかなかコントロールヴァンパイアだと見分けがつかないところです。
ヴァンパイアのデッキはアグロ、復讐の二通りが環境に偏在しており、そのせいもあって、ヴァンパイアを見ると早期決着をしかけてくる人も多々いるでしょう。
しかしこのデッキは後半戦に強く、さらに「黙示録」を搭載しているため、相手がアグロだと勘違いして攻め急いできたのなら、一気に黙示録で逆転することができるのです。
このように、デッキ自体がブラフとして働く点も、現環境でコントロールヴァンパイアが勝ちやすい要因の1つだといえるでしょう。
盤面を制圧してトドメを刺すデッキの使用感はなかなか他で味わうことができないので、是非使ってみてくださいね。