メタリポートの結果によると、前環境に比べると大幅に多様性が増えていることが分かっています。
デッキビルダー、あるいはチューナーのみなさんは、自分なりの工夫を楽しんでいるのではないでしょうか。
さて、そんなシャドウバースですが、唯一明確に勝率が低いリーダーが1人。
それがエルフです。
一応ニュートラル関連にパワーカードをもらっているものの、なかなかそれを100パーセント活かすデッキが出てきていないのが現状のようです。
しかしながら、そんなエルフにも一筋の光明が。
困ったときは温故知新というのが、カードゲームにはよくあること。
それを体現したのか、元祖最強デッキである「冥府エルフ」の改良型が現在試されているようです。
ここでは、そんなエルフ希望の星ともいえる「冥府エルフ」を紹介していきたいと思います。
デッキ紹介動画と参考デッキレシピ
以下は「あげらく」氏によるデッキ紹介動画です。
なお、サンプルレシピはあくまでもサンプルなので、動画のものとは異なる点に留意してください。
デッキ概要
相手の動きをコントロールしつつ墓地を溜め込み、実質的に「条件を満たせば勝ち」である「冥府への道」を置くことで勝利を目指すデッキです。
冥府への道
「墓地に30枚以上カードがあれば」という厳しい条件の代わりに、相手リーダーを含む敵全てに6ダメージを与えるという能力のカード。
条件が桁違いに難しい代わりに、条件を満たして張ってしまえばほぼ勝利だといっていいでしょう。
新たなる運命
30枚以上という条件を大きく緩和してくれるのがこのカード。
エルフは「手札にフェアリーをくわえる」という能力を持ったカードを多く擁するため、このカードを用いて手札に溜まったフェアリーを一気に墓地へ送り込むことが可能なのです。
最初期から用いられていたギミックながらも、その圧倒的な墓地効率とシナジーは言うにや及びません。
ニュートラルシナジーを用いることで序盤を凌ぐ!
ニュートラルカードといえば、前環境のゴブリン→フェリア→ゴブリンリーダー→アリスのようなアグロムーブを思い出す人が多いかもしれません。
しかしながら、中にはボードをコントロールすることに長けたニュートラルシナジーのカードもあるのです。
エルフの双撃
「手札のニュートラルの枚数」分ダメージを与えるという能力を持ちます。
このカードによるアドバンテージの取り方は異常で、1:2交換も簡単に可能という強力っぷり。
「冥府への道」がニュートラルであることもあいまって、このデッキにおいては多大なアドバンテージをもたらしてくれます。
しかし、手札にたまりがちなフェアリーは全てエルフのカードであり、冥府エルフとのシナジーは低いように見えます。
鏡の世界
上述した「エルフの双撃」の問題点を解決してくれるのがこのカードです。
このカード自体はテンポロスにしかならないのですが、「エルフの双撃」が強化されることによって多少のテンポロスをものともしない強力カードになります。
1枚ドローがついている上にこのカード自身がニュートラルなので、使わずとも「エルフの双撃」による最低限の威力は保証してくれるでしょう。
サブの勝利手段も豊富に!
冥府エルフが最強デッキといわれた所以は、たとえ「冥府への道」を凌ぎきっても、たやすくバーストダメージを出されてしまうところにあります。
多彩な「手札に戻す」カードを用いることで、コンボ数を増やすことが可能なのです。
リノセウス
コンボ数を増やすこと、そして手札に戻すことと相性のよいカードといえば彼を除いてほかなりません。
手札に戻す能力を複数回使い回せば、1ターンに10点を超えるダメージを出すこともざらにあります。
スタンダード期から変わらぬその性能は、エルフの相棒というのに相応しいでしょう。
妖精のいたずら
リノセウスによるバーストダメージを支援してくれるのがこのカード。
自身の「リノセウス」を戻すことによってコンボ数を水増ししつつ、相手のフォロワーを除去することができます。
「潜伏」を持つフォロワーや強烈なラストワード持ちフォロワーにも対処可能なので、かなり強力なカードです。
まとめ プレイングが難しいけど楽しい!
冥府エルフは、デッキの残り枚数および「新たなる運命」のうちどころなど、多くのことを考えなければいけないデッキです。
そのぶん、自分の考えが介在する余地も多く、とても楽しいデッキあることは間違いありません。
生成コストもお手ごろなので、もし昔の冥府エルフを体験したことがないのなら、一度体験してみてはいかがでしょうか。
なお、弱点は「超越ウィッチ」なので、かのデッキが多い環境での使用はあまりおすすめできないかもしれませんね。