新パック「ワンダーランドドリームズ」の未発表カードも残りわずかとなりました。
発表前から今回のパックは「ニュートラル」軸を強くすることがわかっており、そのため、ニュートラルフォロワーに注目していた人も多いと思います。
そしてついに、最重量となるニュートラルレジェンドフォロワーが追加。
その能力は以下の通りです。
魔海の女王
フォロワー 10コスト レジェンド
進化前 攻撃力7 体力7
【ファンファーレ】手札のニュートラル・カード(魔海の女王を除く)1枚と、ニュートラルでないカード1枚のコストを0にする。その後、それら以外の手札をすべて捨てる進化後 攻撃力9 体力9
10コストというコストに見合う、非常に面白い効果を持っていますね。
しかし、他の10コストフォロワーと比べると単体では全く意味がない点、デメリットも甚大な点から使いづらいのでは、という声も出ています。
もちろん、ニュートラルカードおよび、クラスカードのコストを0にするということは、普通はコストの面から組み合わせられないコンボが可能という面では非常に強力です。
コンボデッカーの方にとっては、血が騒ぐデッキになるのではないでしょうか。
さて、そんなこのカードですが、今現在存在しているデッキでこのカードを使おうと思ったとき、何が思いつくでしょうか。
「次元の超越」や「次元の魔女・ドロシー」、そして新カードである「オズの大魔女」を有するウィッチに採用することはもちろん考えられるでしょう。
ほかには、「捨てる」というところに注視してディスカードドラゴンに採用することも考えられます。
ここでは、現環境ではいまいち活躍できていないものの、フィニッシャーを獲得したことによって強力なデッキになりうる「ディスカードドラゴン」について紹介していきたいと思います。
デッキ紹介動画と参考デッキレシピ
以下は「オカ筋」氏によるデッキ紹介動画です。
環境にいないという利点を活かして、不意をつくような構成になっています。
https://www.youtube.com/watch?v=29_sugUY3RQ
フォロワー
荒牙の竜少女 3枚
煌牙の戦士・キット 3枚
風の軍神・グリームニル 3枚
ドラゴンナイト・アイラ 2枚
グリフォンナイト 3枚
ラハブ 3枚
邪毒の紫竜 3枚
水竜神の巫女 3枚
ウロボロス 2枚
インペリアルドラグーン 2枚スペル
新たなる運命 2枚
竜の託宣3枚
サラマンダーブレス 3枚
竜殺しの代償 2枚アミュレット
竜巫女の儀式 3枚
デッキ概要
「手札を捨てる」というデメリットをメリットに変えることを考えたデッキ構成が特徴です。
主役となるカードは「竜巫女の儀式」。
これを置くことで本来強烈なデメリットであるはずの「手札を捨てる」という行為を無効化し、場合によっては大きなアドバンテージに変えてしまいます。
アミュレットである点も強力で、序盤のターンではなかなか破壊されることがありません。
「煌牙の戦士・キット」も特徴的なカードといえるでしょう。
このカードを捨てることで同名フォロワーを場に出す効果があるので、「竜巫女の儀式」だけでは空きがちな盤面をしっかりとフォローしてくれます。
本人のスタッツは2/1と貧弱なものの、それでも十二分に戦力になりうるでしょう。
また、「荒牙の竜少女」や「インペリアルドラグーン」による突然の大ダメージも存在しており、守護フォロワーの上から相手を倒すことも可能なデッキになっています。
マリガンとプレイング
ディスカードドラゴンの一般的なマリガンとプレイングを紹介していきます。
いずれも基本的なことなので、相手のデッキ、環境によっては大きく変わってくる可能性があることに留意してください。
マリガン
序盤は基本的に「竜の託宣」を探します。
「竜巫女の儀式」は強力ですが、素早いデッキ相手にはそのテンポロスが命取りになりがちなので、相手を見てキープするか決めましょう。
「新たなる運命」をはじめとしたディスカードできるカードと「キット」揃っていた場合はそのままキープしてもいいと思います。
「竜の託宣」が手札にある上で、4コストカードもあるようならば、そのままキープしてもいいでしょう。
2ターン先、3ターン先を予想しながらのマリガンが重要です。
プレイング
序盤はPPを増やしつつ、隙を見て「竜巫女の儀式」を設置します。
「竜巫女の儀式」は強力ではあるものの、上述したように置いたターンは3コストのテンポロスなので注意しましょう。
出来るだけ相手のフォロワーがいないとき、もしくは、相手のフォロワーが進化したとしても次のターンで全滅させられるときにおきたいところです。
あとはディスカードシナジーを利用して相手のライフを削っていきます。
大量のPPがある状態で「竜巫女の儀式」を設置、「荒牙の竜少女」「新たなる運命」とプレイできれば、相手に大ダメージを与えた上で捨てたカードの分だけドローが可能です。
ただし、引きすぎには気をつけましょう。
特にコントロールデッキ相手であれば、自分が捨てたカードとプレイしたカードを考え、残りの自分のデッキには何が残っているのか、ということを思い出しながら手札を捨てましょう。
なお、捨てられる手札は基本的にランダムなので、ディスカードするカードをプレイする前には、「最悪の場合」と「ベストなカードが捨てられた場合」を想定しながらプレイしたいところです。
リスクとリターンを常に想像しながらカードをプレイしていけば、いずれは相手が力尽きると思います。
デッキ改造案 新カードを入れるのなら?
「魔海の女王」を採用するのなら、「新たなる運命」以外にもニュートラルカードを採用することが考えられます。
単純にコストを0にするだけでも強力ですし、「風読みの少年・ゼル」を使えば様々なコンボが可能です。
10コストへ素早く到達するためにPPを増やすカードを投入してもいいでしょうし、環境によって「荒牙の竜少女」を中心としたワンターンキルを目指す構成にしてもいいでしょう。
現在の環境でデッキを改造するのなら、テンポを取り返しやすい「ドラゴンウォーリアー」や、強烈なリセットカード「バハムート」など、ディスカードシナジーを抑え目にして、デッキのアクセントとして投入することが考えられます。
まとめと感想 たくさん引けて、たくさん捨てる!
ディスカードドラゴンは、大量にドローとディスカードを繰り返します。
そのため、リソース管理が非常に厳しく、他のデッキよりもシビアな思考を強いられることも。
多くのリアルTCGとは異なり、シャドウバースでは墓地に行ったカードを活用することはほとんど出来ないので、失うカードと得るカードを考えながらプレイしなければなりません。
総じて、いつ攻勢に出るのかというあたりが非常に厳しいデッキといえるでしょう。
今回、フィニッシャーともいえる「魔海の女王」を獲得したことでどの程度ゲームを終わらせられる力が高まったのか、今後の動向に注目したいデッキの1つといえます。