【シャドウバース】扱いの難しさS級!? ハイブリッドウィッチの解説(1)

公開日:

執筆者:編集部

ハイブリッドウィッチ

ハイブリッドウィッチのデッキリストの一例

「次元の超越」「次元の魔女・ドロシー」を同時採用したデッキ「ハイブリッドウィッチ」。

最近になってようやく知られてきましたが、そのプレイの難度やデッキコンセプトの取り違えにより評価されるまでに時間がかかったデッキでもあります。

そこで、より多くの人に正しい使い方を知ってもらうことでこのデッキの強さを理解

してもらいたいと思い、この記事を書くことにしました。

ドロシーウィッチにも超越ウィッチにも姿を変える

長く誤解されていた要因の一つですが、このデッキは「ドロシーウィッチ」でもなければ「超越ウィッチ」でもありません。

相手に合わせてどちらにもなることができ、さらにどちらにもできないことをすることさえ可能な超ハイスペックなデッキなのです。

この理解が浸透していないために、”超越の劣化””ドロシーの劣化”と言われたり、ドロシーのドローで超越を引いてコストを下げることを狙ったデッキだと勘違いされていたために運に強く依存したデッキだと思われていたこともあります。

無駄のないスペック

しかし実際のところ「超越ウィッチ」の対コントロール性能はオーバースペックであり、アグロに対しては脆過ぎると言わざるを得ません。

「超越ウィッチ」と比較した「ハイブリッドウィッチ」は対コントロール性能の過剰な部分を削ぎ落し、対アグロ性能の底上げをすることに成功したデッキだと言えるでしょう。

「ドロシーウィッチ」はというと、盤面で戦うデッキに対しての展開力はやはり過剰であり、回復やAOEに対しては無力です(ブン回りでごり押せることはありますが…)。

「ハイブリッドウィッチ」では盤面制圧力も十分に保持しながら、コントロールに対しては回復やAOEを意に介さず超越で勝つことができます。

また除去札の「ウインドブラスト」が入っていることなどから”コントロール性能を持ったドロシーウィッチ”として戦うこともできます。

プレイング

相手に合わせて柔軟に立ち回る必要があるので、クラスごとに分けて解説していきます。

エルフにはドロシープラン

対エルフで最も警戒するべきは「リノセウス」であり、守護がほとんどなくキルターンが8Tになる「超越ウィッチ」は、リノセウスコンボを主軸に7~8Tにフィニッシュを決めるエルフには不利です。

しかし反対に、エルフには主なAOEが「森の意志」しかないためにドロシーによる大量展開を処理しきれず、「ドロシーウィッチ」はエルフに有利です。

なので、試合を長引かせたら勝てないエルフに対してはドロシーでの盤面制圧による勝利を第一に考えます。

超越ルートをとるのは、相手の展開が悪くリノセウスフィニッシュまでに時間がかかりそうな時や、相手が「冥府エルフ」であった場合に限ります。

フォロワーを展開する際には、ドロシーで「次元の超越」を捨てて構いません。

ロイヤルにはドロシープラン

現在主流となっているアルベールを中心とした「ミッドレンジロイヤル」には「超越ウィッチ」が苦手な疾走フォロワーが非常に多く採用されています。

そのため、エルフと同様にフォロワーでの盤面制圧ルートを狙っていきます。

「アグロロイヤル」についても同様です。

「コントロールロイヤル」に対しては「超越ウィッチ」も有利なため、対戦途中で相手がコンロであると判断できれば手札と相談しながら、安全な方のプランをとりましょう。

ただし、「超越ウィッチ」と比べると「フレイムデストロイヤー」や「炎の握撃」が入っていないため、守護の突破は少し難しくなります。

進化権や「ウインドブラスト」を切ってしまってオーレリアやフロントガードを越えられない、といった事態にだけはならないよう注意しましょう。

ウィッチにはドロシープラン

「超越ウィッチ」「ドロシーウィッチ」共に厳しいマッチアップになります。

特に超越はクラークが入っていないため相手の除去が追い付かない程の速さでスペブフォロワーを展開することは難しく、超越の速度勝負になると少々分が悪いので初手に超越かドロシーどちらかは抱えないと苦しいです。

プラン選択としては超越かドロシーで先に引いた方のプランで行きます。

ドロシーに対してはやはりクラークやクレイグがいというのと、スペブフォロワーの数が少ないため純粋な展開力では一歩劣ってしまいますが、代わりに除去性能があるのでウインドブラストをうまく駆使して戦いましょう。

ドロシーと超越両方使う試合展開になることが多いです。

ドラゴンには超越プラン

「ランプドラゴン」はプレイを間違えなければ余程のことがない限り負けることのない相手です。

ドロシープランでのビートダウンを狙うとサハルシやサラブレでコントロールされてしまいますが、序盤から中盤にかけてのボード圧がほとんどないため安全に超越ルートをとることができます。

ドロシーやゲイザーはデストロイヤーであると思って超越完成まで温存しましょう。

除去札やフォロワーを雑に切ってしまわないようにだけは注意してください。

ただし、疾走の多い「フェイスドラゴン」にはドロシープランを優先します。

ネクロマンサーにはドロシーから入って途中でからプランを絞る

「ネフティスネクロ」と「アグロネクロ」がどちらも一定数存在するのが少々やりづらいところではありますが、どちらに対してもドロシープランが有効なのでまずはこちらを優先しましょう。

「ネフティスネクロ」は8Tまでは圧力が弱いためネフティスだと分かってから超越ルートに切り替えても間に合います。

なので序盤はアグロだけを警戒し、アグロだと分かればドロシープランを、ネフティスだと分かれば手札を見てやりやすい方のプランをとりましょう。

ヴァンパイアにはドロシープラン

「アグロヴァンパイア」を一番に警戒しましょう。

「コントロールヴァンパイア」には必勝レベルなのでコントロールだと分かってから対応を始めてもどうとでもなります。

アグロに対して超越ではまず勝てないためドロシーで盤面をとることが何よりも重要です。

ネクロ同様序盤はアグロだけを想定して動き、アグロだと判断できた後は盤面をとるためなら超越を三枚捨てることになろうとためらいなくドロシーを出さなければ勝てません。

ビショップには超越プラン

「陽光ビショップ」「セラフビショップ」などのコントロールデッキは、「テミスの審判」の存在から「ドロシーウィッチ」が最も苦手とする相手です。

一方、完全に受け身なため「超越ウィッチ」を天敵とするデッキでもあります。

ですから当然超越プランを狙っていけば相当な手札事故が起こらない限りまず負けることはありません。

「疾走ビショップ」に対してはドロシープランを優先したいですが、レヴィやブラストでの除去が追い付けば超越でもそれなりに勝てるので、相手の回り具合を見てコントロールしきれそうな時は超越を狙うことも考えましょう。

執筆者: 編集部