ノベルズローグ

ノベルズローグ

パブリッシャー KEMCO

ジャンル カードRPG

価格 Android:無料 iOS:860円

隊列による奥深い戦術性とKEMCOならではの魅力的な物語!本の中を舞台にしたローグライトRPG

ダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)

ノベルズローグのレビュー画像

スゴロク的に1マスずつマップを進み、カードバトルで敵と戦う!

カードを駆使して本の世界を冒険するローグライト×カードバトルRPG

「ノベルズローグ」は、本の世界を舞台にしたローグライト×カードバトルRPG

カードを獲得してデッキを強化しつつ、カードバトルで敵を倒していくという「Slay the Spire」的なゲーム性をベースにしつつ、KEMCOのRPGが持つストーリー性をミックス!

前衛・後衛を入れ替える独自の戦術性と、魅力的なキャラクターたちが魅力となっているぞ。

次のマスを選択!スゴロク的にダンジョン攻略

ノベルズローグのレビュー画像

イベントシーンは見下ろし型視点+キャライラストによる会話劇で表現されている。

ゲームシステムはローグライト形式のゲームの一般的なスタイルを踏襲しており、スゴロク的にマスからマスへ移動するかたちになっているぞ。

「バトル」「ショップ」など、次のマスでどんな種類のイベントが発生するのかは表示されているので、マスを見て行く先を選択しよう。

バトルのマスに止まると戦闘が発生。戦闘での主な行動は、カードの使用隊列変更。どちらもマナを消費するぞ。

カードを使用すると、そのカードの効果が発動。敵への攻撃は基本的にカードで行う。

隊列を変更すると、前衛と後衛が入れ替わる。基本的に敵の攻撃を受けるのは前衛。また、後衛の方が防御力アップの恩恵を受けやすいので、隊列変更は立ち回りの一部として高頻度で使うことになるぞ。

Android版は無料DL可!iOS版は有料

ノベルズローグのレビュー画像

さすがKEMCO!バッチリおもしろい。買って損のない一作。

本作はAndroid版が無料、iOS版が有料となっている。

ただしAndroid版は広告表示が発生Android版で広告表示のないバージョンは、有料のプレミアム版というかたちで配信されているぞ。

なお、Android版(無料)とAndroid版(プレミアム版)はデータの引継ぎができない。広告なしで本作をプレイしたいなら、最初からAndroid版(プレミアム版)を選ぼう。

ちなみに、本作は確実に金額分以上バッチリ楽しめる作品だぞ。

「ノベルズローグ」の魅力は独自の戦略性と魅力的なキャラクターたち

ノベルズローグのレビュー画像

バトルの立ち回りも奥深い上、キャラクターの魅力も光っている。

ランダムに出現するカードを取捨選択してデッキ構築し、バトルでは手札の中から最も効率的なカードの連携を探る…これぞ、ローグライト×カードバトルRPGの醍醐味だろう。

ただ「Slay the Spire」を筆頭にローグライト×カードバトルRPGは多数存在。しかも、いずれもハマり度が高く長時間プレイしてきたもんだから、ぶっちゃけ筆者的には、デッキ構築+カードの連携戦術という点だけだと、もはや物足りなく感じてしまう…。

では、本作はどうなのか?

まずバトルには隊列変更という要素が存在することで、より奥深い戦術が楽しめるようになっている。そこに加わってくるのが、KEMCO作品が持つ魅力的なキャラクターたち!

この2つの魅力の融合によって、ローグライト×カードバトルRPGをやり慣れたプレイヤーであっても楽しめる一作になっていると感じた。

盤面をどう作り上げるか?隊列がもたらす新たな戦術性

ノベルズローグのレビュー画像

ローグライト×カードバトルを深堀りしており、独自の楽しさが味わえるバトル。

本作のバトルには前衛・後衛といった隊列の概念が存在。状況に合わせてバトル中に入れ替えることが求められる。

先ほど「手札の中から最も効率的なカードの連携を探ること」こそ、ローグライト×カードバトルRPGの醍醐味だと書いた。これをさらに詳しく書くと、「後のターンでどのような連携が発生するかを想定し、バフやデバフといった単体では効果の薄いカードを先行使用していくこと」になるだろう。

つまり、先読みと、仕込みのおもしろさ。そして本作の隊列はこの点を奥深くする要素と言える。

やみくもにカードを使っていると前衛のシールドやHPが削られてしまう。なので、隊列を変更して後衛に送り、シールドやHPを回復しなければならない。とはいえ、その間も敵にダメージを与えなければジリ貧の展開となってしまう…。

「バフやデバフを使って有利な盤面を構築する」という長期的立ち回りに、「いかに前線を維持するか?」という短期的立ち回りを加えているのだ。

10ターン程度先の展開を読んでカードを使いつつ、2~3ターン先の展開にも備えなければならないこの悩ましさこそ、本作のバトルの楽しさといえる。

これぞKEMCO!キャラの魅力全開

ノベルズローグのレビュー画像

KEMCOの本領発揮!キャラの魅力が堪能できるストーリー。

ローグライト×カードバトルRPGはストーリー性をほとんど持たないものが多い。それはなぜかと言えば、ゲーム的にどうデッキを構築するか?や、どうカードを使うか?といった戦略・戦術に思考が割かれてしまうためだろう。下手にストーリーパートを入れると、テンポを悪化させてしまう。

しかし本作は、しっかりストーリーを描いている。では、テンポが悪いのか…というと、悪くない

これは本作が、展開の起伏によってではなく、キャラクターの魅力によってストーリーを描いているからだろう。

展開の起伏によってストーリーを描く場合、導入となる事件があって伏線を仕込み、この後どうなるのか?というスリルで煽る…といった具合に、長いスパンでストーリーを描くことになる。必然的に多数のイベントが必要になるし、イベントひとつあたりのボリュームも増えがち。

しかしキャラクターの魅力によって描く場合、短いイベントであっても十分成立する。KEMCOはこれまでも、巧みなキャラクター描写を得意としてきた。本作ではこの点が、短いイベントでもいかにキャラクターの魅力を訴えるか?という方向に活かされていると思う。

ゲームの流れ

ノベルズローグのレビュー画像

主人公は師匠である魔女・ユイシールから、いずれいなくなると告げられる。

ユイシール消滅を回避するため、主人公は魔法の技量をあげることを決意。一層修行へ打ち込むことになる。

ノベルズローグのレビュー画像

魔力をアップするための修業が、本…書物の世界へと入ること。本作のメイン舞台となるのがこの、本の中の世界。

本の中の世界なので当然現実世界とは別の世界が展開されており、登場人物も本に書かれた物語の人物が登場する。

ノベルズローグのレビュー画像

本の中の世界は、すごろくのように移動していく。といってもサイコロを振るわけじゃなく、1マスずつ進むかたち。

チュートリアルでは一本道となっているが、チュートリアル終了後の本の中には分岐も存在。マスを見ればどんなイベントが発生するか大まかにわかるので、どのイベントをこなすか考えつつ、マップを進んでいく。

ノベルズローグのレビュー画像

戦闘のマスに止まるとバトルスタート!画面左に表示されたマナを見つつ、カードを使おう。

「チェンジ」をタップすると隊列を変更できるぞ。ただ隊列変更もマナを消費することに注意!

ノベルズローグのレビュー画像

敵を倒したり、カード入手イベントのマスに止まると新たなカードを獲得できる。獲得したカードはデッキに入るぞ。

注意したいのは、カードを手に入れれば手に入れるほど、特定のカードの出現率が減っていく点。10枚の中から1枚を引くのと、100枚の中から1枚を引くのとでは確率が違う。強力カードでも、引けなければ意味はない。高確率で引きたいカードは、その分デッキ内に数多く持っていなければならないぞ。

「ノベルズローグ」の攻略のコツは後方支援&隊列変更を活用すること

ノベルズローグのレビュー画像

前衛キャラクターのシールドをいかに維持するかが重要だぞ。

本作のバトルでは、敵の攻撃でまずシールドが削られ、シールドがなくなったらHPが減る。つまり、シールドさえあればHPが減ることはない。

なので、敵の攻撃が集中する前衛キャラクターは、シールドが必須

ではどうすれば前衛キャラクターのシールドを維持できるのか?そのためには後方支援カード&隊列変更の使用が重要だぞ。

シールドが切れそうなら後方へ!前衛を維持しよう

ノベルズローグのレビュー画像

前衛キャラクターのシールド値が減ってきたら隊列変更のタイミング。

前衛キャラクターのシールドを維持するための1つめのポイントが、隊列変更

シールドが切れそうなキャラクターを後方に送ろう。

隊列変更も1マナ消費することになり、その分攻撃のチャンスを失うことになる。けど、隊列変更しないままだと前衛キャラクターを見殺す羽目になってしまう。

隊列変更でのマナ消費は必要なコストと捉え、ケチるのではなく最大マナをいかに増やすか…という発想からデッキを拡充した方がいいだろう。

後方支援で後衛強化!タンクを作り上げよう

ノベルズローグのレビュー画像

カードを増やすと後方支援のドロー率は減る。デッキ内のバランスを考慮しよう。

シールドの切れたキャラクターを後衛に回したら、後方支援カードを使ってシールドを追加しよう。前衛でタンクとして振舞えるぐらいのシールド値が貯まるまでは毎ターン後方支援カードを使用する。

もちろん、手札に後方支援カードが引けるかどうかは運次第。

ただ、デッキにどんなカードを追加するかはある程度コントロールできる。本作において、後方支援カードのような、後衛にシールドを追加できるカードは生命線といっていい。なので、毎ターン一定の割合で引けるよう、デッキ内のカード数を調整しよう。