Ugly

Uglyとは「醜い」の意。

己の影を恐れるな

「Ugly」は、過去のトラウマと向き合う2Dパズルアクション。

ミラーと呼ばれる、分身を使う能力を駆使して、到達不能な場所を乗り越え、パズルを解き明かしていく。

主人公は過去のトラウマと向き合い克服できるのだろうか。精神世界を見事に表現したビジュアルにも注目だ。

パズル要素の強い2Dジャンプアクション

鏡のキャラと場所を入れ替えて謎を解いていく。

画面を左右もしくは上下に分割する「ミラー」を作り出し、そこに写る鏡像と自身を同時に操作したり鏡像と自身を入れ替えたりする能力を駆使してステージを進んでいく。

記事の下にあるyoutube動画を見てもらえるとわかりやすいかもしれない。

これにより到達できない移動やギミックの謎解きを可能になっている。また、主人公の「記憶」を集めるのがコレクション要素になっている。

「Ugly」の特徴はダークな世界と陰鬱なキャラデザ

主人公のトラウマを克服するのは大変だ。

「IndieDevDay」2020年度アワードにおいてベストゲーム賞およびベストパズル賞を受賞したゲームがスマホで遊べるようになった。

特筆すべきは「ダークで歪んだおとぎ話」を見事に描いた演出面。苦悩する主人公の荒涼とした精神世界を巧みに描いている。

パズル要素も面白い

ハドソンの「バイナリィランド」を思い出した僕も今年40歳。

影と場所を入れ替わりながらパズルを解くシステムもユニーク。アクション要素もあるが、謎解きに比重がおかれているためスマホでも操作は問題なく行えた。

ロジックとスキルを駆使して、秘密と悲劇に満ち溢れたこの邪悪な世界を突き進もう。ちょっと主人公の顔が怖いが、良作だ。

ゲームの流れ

妙に醜い顔の主人公。

そんな彼が鏡を使った謎解きに挑むというのがなんとも皮肉だ。

仮想パッドで移動しジャンプやしゃがみなどをボタン操作で行う。

わかりやすいチュートリアルだ。

面白い、というかショッキングなのが「詰み」になったときの演出。

酒か薬のようなものを飲んで眠りについてステージの最初からやりなおすのだ。

スペイン・バルセロナに拠点を置くTeam Uglyの作品。

きちんと日本語化されているほか、言語なしで伝えようとする演出手法がとられている。

トラウマと向き合う描写がなかなかにキツイ。

そしてモンスターなどの造形もなかなかエグい。

「Ugly」の序盤攻略のコツ

鏡は横じゃなく縦にも出せまっせ。

「ミラー」はしゃがんで出すことで縦方向への移動に使える。

また、イラストが表示されている地域では、分身と対応するアクションをすることで「記憶」イベントを発生することができるぞ。

休憩しながら遊ぼう

巨大なボスも出てくるよ。

本作は落ち着いてプレイすることがいい。定期的に休憩しながら遊ぶことが公式にも推奨されている。

闇を描くゲームのときは没入しすぎないのが大事だ。深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだから。