The Longing(The Longing Mobile )
Application Systems Heidelberg
アクションアドベンチャーゲーム
Android:980円 iOS:700円
「400日、待て。」放置系とアドベンチャーを融合させた奇作がついにスマホにも登場!ダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)
エンディングまで現実時間で400日かかるマルチエンディングアドベンチャー…マジで言ってるのか
「The Longing Mobile」は、実際に400日かけて遊ぶ放置系アドベンチャー。
プレイヤーはかつて地下王国を支配していた王の最後のしもべである孤独なシェイドとなり洞窟を探索していく。
王は、力を取り戻すために400日間の眠りにつく。彼が目覚めるまで地下の宮殿に滞在するという途方のないゲームだ。
手描きによる広大な洞窟をゆっくり探索
タップで移動し、タッチしてオブジェを調べたりする直感的な操作でキャラを操作する。ただし、動きは遅い。
実時間にして400日、一年以上の時間を大地の底でひとりぼっち。時間はたっぷりある。急がず慌てず遊べばいいのだ。つーかそれしかできねえ。
「The Longing Mobile」の特徴は時間と孤独を題材にしたユニークさ
アドベンチャーゲームとしては愚鈍すぎるまでの足の遅さ。そして400日待つ、という途方のないゲーム内容。だが、自分はこのゲームを愛おしく思った。
なぜか?それは、我々が2020年初頭からのコロナ禍で過ごした、先行きの見えない日々の暮らしにこの従者、シェイドの孤独が共鳴しているように思えたからだ。
だんだん主人公がかわいらしく見えてくる
美しいビジュアルや、重苦しくも洞窟の静けさを見事に表現したBGMなど、魅力もいっぱいだ。なにより、従者のシェイドがかわいい。
マルチエンディングにも対応しているというが、何周もできる猛者はこの世にはそうはいないだろう。一度きりの選択を楽しもう。
ゲームの流れ
時が来たらこの儂を起こせ、すべての恐怖、そして渇望を終わりにするために…
めっちゃむかついてきたわ王様。ビジュアルはカッコいいけどさ。
生き物を放置する感覚としては「たまごっち」に似てるとも言える。
そういう感想をどこかで見かけたが、わかる。できることが少なすぎるのだ。
幻想的雰囲気を醸し出すダンジョン・シンセのサウンドトラックにも注目だ。
孤独にもなるとどんな小さい発見でも嬉しくなるものなのだな。
ニーチェからハーマン・メルヴィルまで、大量の古典文学をゲーム内で読めるようだ。
英語だけど。
小さい反応があるだけで嬉しくなる。
こういうゲームを一つ、スマホにしのばせておくのも粋ってやつではないですかねい。
「The Longing」の序盤攻略のコツ
極論、ゲームを開始し、400日後にまたゲームに戻るだけでも結末を見ることができる。アプリ説明にも書いてるからたぶん事実だ。
ただ、プレイヤーがいなければシェイドはさらに寂しがってしまうし、洞窟を探検たり、何かに没頭させる術を知れば時間の経過が早くなるようになっている。
一度切りの人生なのだから
本作はマルチエンディングに対応し、王の命令を無視して洞窟の外の世界に向かって旅立つことだってできるという。
ただ、それもまた危険な旅となるだろう。だが、人生は一度きり。後悔のない選択をしていただきたい。
攻略のコツは…急ぎすぎない、ってことくらいしかないな。たぶん。