Save Hilarion!

中世ドイツの村を舞台に、恋人に裏切られて命を落とした村娘ジゼル。

死後に精霊となっても、愛を貫く物語

「Save Hilarion!」はロマンティック・バレエの代表作「ジゼル」を題材にした2Dアクション。

3列のレーンを踊りながら走り、妖精「ウィリ」や女王「ミルタ」、そして障害物に当たらないように走り、生き抜いていく。

跳躍やマイムの優雅さをゲームに取り込んだ力作。独特の浮遊感や美しいアクションを刮目しよう。

実際のバレエのお話では踊り殺されてしまうヒラリオンを操作し、救え

死してなお愛を貫く。それは狂気なのかもしれない。

ジャンプやしゃがみ、左右や奥/手前などの移動でヒラリオンを襲いかかるウィリから逃していく。一定時間以上生存するとステージクリアになる。

完全無料のゲームになっており課金要素はなし。難易度は高いが、広告を観ることで一度だけの復活が可能だ。

「Save Hilarion!」の特徴はバレエの優雅な動きの再現度の高さ

現役プロダンサーが自らつくるゲームとは。

このゲームを手掛けたのは、クロアチアの国立劇場で働いているプロバレエダンサーの後閑飛雄馬氏。

踊りながら動くアニメーションには美学を感じ、優雅なアクションを堪能できるものになっていた。

操作性にはクセがあるがそれがまたよい

難易度が高いからこそ、困難を追体験できるとも言える。

キャラの挙動が独特の操作性があり、マリオなど従来のジャンプアクションと比べるとかなり操作が難しい。自由に操作するのが難しいのだ。

だが、それがまた。バレエの浮遊感をゲームに落とし込んでいるのだ。難易度は高いが、

ゲームの流れ

物語のあらすじ。これは読み飛ばさないほうがいいだろう。

ヒラリオンはヒロインに呪い殺される役なのだ。本作では彼を操作して、逃がすのが目的。

エンドレスモードとストーリーモードの二択。

まずはストーリーから進めればいいんじゃないかな。

本作がグラフィックや凡百のジャンプアクションやランゲームと違うのはやはりバレエであることであろう。

ゲームオーバー時のダンスやマイム、跳躍する浮遊感やしなやかさなどがこんなローポリなのに美しい。

本作を味わうにはバレエ作品「ジゼル」への理解が必要かもしれない。

せめてwikipediaくらいだけでも読むと感動が違ってくるぜ。

ステージの進行に併せてセリフが表示され、ストーリーが描かれる演出もよかった。

ただ誤字があったので修正を希望したい。

「Save Hilarion!」の序盤攻略のコツ

ゲームオーバー時のダンスにも注目したい。

本作は3レーンになっており、前列では容赦なくウィリが、真ん中と奥では木や墓といった障害物が登場する。

基本的に奥にいると制限時間まで生存しやすい。ただ、やっぱり難易度は高い。愛や逃避行は、痛みや困難を伴うものなのだろうか。

エンドレスモードに挑め

結婚前に死んだ若い女性がウィリとなり、夜毎に墓場から抜け出して踊り狂い、通りかかった若い男性を死ぬまで踊らせるという…。

エンドレスモードでは主人公ヒラリオン以外にも、恋人のアルブレヒトや、村人を操作して遊ぶこともできる。おそらくキャラごとの性能は差はなさそう。

そして、バレエ作品「ジゼル」について調べると、作者のこだわりを一層深く味わえるようになるだろう。