Underground Blossom(アンダーグラウンド・ブロッサム)
Rusty Lake
2D脱出ゲーム
Android:470円 iOS:400円
駅を進むごとに年齢を重ねる女!人生と記憶をめぐる地下鉄の旅を不気味×ユーモラスに描いた脱出ゲームダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)
人生と記憶をめぐる地下鉄の旅を描いた脱出ゲーム
「Underground Blossom(アンダーグラウンド・ブロッサム)」は、人生と記憶をめぐる地下鉄の旅を描いた脱出ゲーム。
「Cube Escape(キューブエスケープ)」シリーズや「Rusty Lake Hotel(ラスティレイクホテル)」といった作品で知られるインディゲームデベロッパー・Rusty Lakeの最新作。
Rusty Lake作品の魅力は、デベロッパー名と同じ名称を持つ土地「Rusty Lake(ラスティレイク)」を舞台に、不気味ながらも時にユーモラスなストーリーが展開していくこと。
本作の舞台となる地下鉄も、走っているのは「Rusty Lake(ラスティレイク)」の地下。そして、不気味かつユーモラスなストーリーは、アニメーションや声の演技によってますますパワーアップしているぞ!
謎を解き次の駅へ!オーソドックスな謎解きゲーム
Rusty Lakeの前作となる「The Past Within(ザ・パスト・ウィズイン)」は、2人のプレイヤーが同時にプレイしなければならないという独特なゲームに仕上がっていたが、今回は原点回帰。オーソドックスなソロプレイ用脱出ゲームとなっている。
画面内をタップで調べてアイテムや手掛かりを入手、謎を解き明かそう。
その駅の謎を解き、切符を手に入れることで次の駅へ向かうことができるぞ。
本編と体験版は別アプリ!お試しプレイは体験版で
本作は買い切りの有料アプリとして提供されており、広告の表示や追加課金などは発生しない。
個人的に、Rusty Lake作品は小説のように世界観へ没頭したいので、この仕様は大歓迎。ファンのツボを押さえた作りだと思う。
もし、有料だと世界観が気に入るかどうか不安…という場合、体験版をプレイするといいだろう。別アプリとしてリリースされている「Underground Blossom Lite(アンダーグラウンド・ブロッサム ライト)」が本作の体験版となっており、最初の2駅分を無料でプレイすることができるぞ。
「Underground Blossom」の魅力は演出によってパワーアップしたストーリー性
Rusty Lake作品の持つ、不気味でユーモラスなストーリーは本作でも健在。
たとえば、地下鉄の最初の駅名は「ゆりかご駅」、次の駅は「幼な子の小道」…と人生を感じさせるものとなっている。現実世界なのか幻想世界なのか、何が起きているのかあれこれ考察せずにはいられない。
つまりもうネーミングの時点でRusty Lake節全開、期待に応えて不気味で楽しい、いつものRusty Lakeなのである。
ただその一方で、「いつもの」ではない部分が演出部分。アニメーションや声の演技により演出がパワーアップ、臨場感が強くなったことで、より深く不気味でユーモラスなストーリーへ浸ることができるのだ。
2Dならではの演出!Rusty Lake性の強化
臨場感という言葉を、より具体的に表現するなら「現実のように感じさせる力」だろう。
そういう意味では基本的に、2DCGより3DCGの方がより強い臨場感を実現できる。実際、本作と同様に不気味な世界観を魅力とするFM Studioの「Forgotten Hill(フォーゴットンヒル)」シリーズは、最新作「Forgotten Hill The Third Axis(フォーゴットンヒル ザ・サード・アクシス)」において3DCGを採用し、臨場感をアップさせた。
しかし本作は、あえて2D表現を採用。その上で、アニメーションや音声といった演出を強化することで臨場感をアップさせている。
個人的にこの選択は、Rusty Lakeの持つ個性を強化する結果へ繋がっているように思う。
現実世界を忠実に映し出す3DCGに対し、2DCGは線の描写やパース、光の影響といった点で歪みを持っている。この歪みが著しいとクオリティが低く見えてしまう。しかい、絶妙な範囲内に収まった場合は、作品の個性へ繋がる。
本作は2Dとしての表現を追求した結果、Rusty Lakeの持つ作家性はそのままに、臨場感をアップさせてみせた。Rusty Lake作品の進化形といってもいい作品だ。
考察や想像がおもしろい!ミステリー的魅力は健在
これまでのRusty Lake作品には、ストーリー上で説明されないからこそ、考察や想像が楽しいという側面もあった。言ってみれば、ミステリーで犯人を想像するような楽しさ。
本作では演出によってストーリーが強化されたが、こうしたミステリー的魅力は残っている。確かにストーリー性が強化されているが、あれもこれもくどくど説明するようなかたちには陥っていない。
代表的なところでは、主人公の謎。本作でフォーカスがあたるのは、ローラという女性の物語。ローラはゆりかご駅で赤ん坊として登場し、以降駅を移動するごとに歳をとっていく。本作は彼女の人生と記憶をめぐる物語だといえるだろう。
では、そのローラを見ている主人公(=プレイヤー)は何者なのか。ローラの母親は、主人公(=プレイヤー)に対し、ローラを見守ってほしいと告げるが、見ず知らずの第三者にそんなことは頼まないだろう。では、主人公(=プレイヤー)は誰?
ローラの母親は他にも、ローラと離れることになりそう…などと話すが、一体彼女に何が起きているのか?
こうしたストーリー上のミステリー的な謎はしっかり用意されているので、パズル的な謎解きのみならず、ストーリーの背景を想像したり、考察したりする楽しさもたっぷり味わえる!
ゲームの流れ
タイトル画面は、駅のホームが描かれている。スタートをタップすると、電車がやってくるぞ。
電車がやってきたらドアをタップして乗車しよう。不気味でユーモラスで、楽しい旅のはじまりはじまり…。
「スタート」というボタンからもわかる通り、本作は日本語に完全対応している。翻訳も拙い箇所は見当たらない。
ただ、セーブデータを消した際、言語設定が英語に戻ってしまうことがある模様。もし言語設定が変わってしまったら、歯車アイコンから言語設定を選び、日本語を選択しよう。
路線図が表示される。最初の駅はゆりかご駅。おそらくこの路線図は、人生を表しているのだろう。
だとすると、最後に待ち受けている駅は…?
ゆりかご駅で立っていたのは、黒い服を着た女性。彼女の横にはベビーカーがあり、その中にはローラという赤ん坊が眠っている。彼女はローラの母だという。
とりあえずこの駅に何があるのか、何をすべきなのかを探ろう。
ローラの母が持っている金のアクセサリーをタップすると、拡大された。どうやら金の首掛け時計の模様。
文字をタップすると輝いたり、光が消えたりする。特定の模様をつくるという謎解きのようだが、どんな模様を作ればいいんだろう…?
「Underground Blossom」の攻略のコツはくまなく情報収集すること
本作は脱出ゲームとしてオーソドックスなつくりなので、攻略の上ではしっかり情報収集することが大事。
画面内をくまなくタップして、手掛かりやアイテムをもらさすゲットしよう。
とにかくタップ!まずは反応するかどうかを確認
脱出ゲームの紹介では、「怪しいと思ったところをタップしよう」と書かれてることが少なくない。これは間違いではないのだが、攻略の上では「怪しかろうが怪しくなかろうが、とにかくタップする」ことをオススメしたい。
脱出ゲームには、「一見怪しく見えて、手掛かりもアイテムも獲得できないポイント」や、「一見怪しく見えないが、手掛かりやアイテムが存在するポイント」といった場所が存在する。
なので、とにかくタップして確認したほうが早道なのだ。
アイテムもとにかく試してみる!意外な展開に備えよう
Rusty Lake作品には、不条理で意外な展開が少なくない。だからこそおもしろいのだが、一方で「このアイテムって、そこで使うものだったの?」というかたちで、アイテムの使い方に迷うケースも多い。
そこで、アイテムの使い道に迷ったら、とにかくいろんな場所で使ってみよう。思わぬ場所で使用でき、ストーリーが進む…ということも出てくるハズ。
それでもどうしてもストーリーが進まず行き詰ってしまったら、Youtubeで「Underground Blossom Walkthrough」と検索しよう。公式の攻略動画がヒットするぞ。ただ、謎の答えがすべて分かってしまうので、上手く動画のスライダーを調節して、悩んでいる部分だけ見るのがオススメ。