TMNT Splintered Fate（TMNT スプリンタード・フェイト）
Viacom International Inc.
3DアクションRPG
AppleArcade (月額900円 初月無料)
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シュレッダーが襲撃！さらに師匠失踪という事態にタートルズが立ち向かう。
アメコミ「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」を原作とするローグライト・アクションRPG
「TMNT Splintered Fate（TMNT スプリンタード・フェイト）」は、アメコミ「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ（TMNT）」を原作とするローグライト・アクションRPG。
ペットとして飼われていた4匹の亀がミュータント化！同じくミュータント化したネズミ・スプリンターから忍術を教わり、ヒーローとして活躍するというのが原作「TMNT」！
本作はこの原作を忠実にローグライト・アクションRPG化している。ストーリーはタートルズの長兄であるレオナルドが修行中、宿敵・シュレッダーの奇襲をうけるところから始まる。さらに同じころ、師匠であるスプリンターが謎のポータルに吸い込まれてしまい、失踪…。
師匠を救うと同時にシュレッダーを倒すため、4人は活動をはじめる。登場キャラ・ビジュアル・ストーリー、そして肝心要のゲーム性もあわせて総合的に完成度が高い！
原作ファンが満足できるのはもちろん、今作ではじめて「TMNT」に触れるという人もバッチリ楽しめることだろう。
アクションが爽快！通常攻撃とスキルで敵を倒そう
敵を全滅させると、パワーアップがランダム出現。1つ選んで強化できるぞ。
ゲームのメインは、本格的な3Dアクションとなっている。
アクションの主体は、通常攻撃とダッシュ。ここに必殺技的なスキル攻撃が絡んでくるというスタイル。
仮想パッドによる自由移動で敵に接近し、通常攻撃ボタンを連打！爽快なコンボ攻撃を叩きこもう。
敵の攻撃予測が表示されたらダッシュボタンタップで離脱し、被ダメージを避ける。
こうしたヒット・アンド・アウェイの立ち回りに、スキル攻撃を織り込んでいく。
もちろん、4人のタートルズから好きなキャラクターを選んでプレイ可能。レオナルドは二刀流、ラファエロはサイ、ドナテロはヌンチャク、ミケランジェロは棒術…と、使用キャラによって通行攻撃とスキル攻撃が変化するぞ。
ステージは部屋単位で区切られており、部屋内のすべての敵を倒すと次の部屋に進めるという構造。また、敵をすべて倒したタイミングでパワーアップアイテムが出現。複数のパワーアップの中から1つを選択するというローグライト的な育成が行えるぞ。
ドラゴンコインで永続育成！サブスクならではのテンポ感
ドラゴンコインによる強化は一時的なものではなく永続的に効果があるぞ。
パワーアップアイテムによる育成は、ゲームオーバーとともに失われてしまう。
しかしステージから戻ってきたタイミングで、プレイ中に獲得したドラゴンコインを消費して永続的な育成が可能。たとえ敵が強く感じたとしても、プレイを重ねてドラゴンコインを稼いで育成すればクリアできるようになっている。
このドラゴンコインが獲得しやすいというのも本作の魅力だろう。とりわけ序盤はテンポよく貯まるので、ガンガン育成できる。
このテンポ感は、育成要素が課金対象になりがちな無料ゲームではなかなか難しいように思う。本作がサブスクのAppleArcade作品だからこそ実現できたのではないだろうか。
「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」の魅力はアクション作品としての楽しさ
ファンにはおなじみタートルズが今作でも活躍。今作も期待に応えるおもしろさだぞ。
「スパイダーマン」や「バットマン」ほど高頻度で映像化されているわけではないので、「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」を知らない人もいるだろう。しかし、「激亀忍者伝」という名前でファミコン版が発売されて以来、さまざまなハードで10タイトル以上のゲーム作品がリリースされており、2022年には新作ベルトスクロールアクションである「Shredder’s Revenge」もリリース。
つまり、アメコミとしてだけではなくゲーム作品としても高い認知度を誇るシリーズなのだ。
しかも、どのタイトルも平均以上の完成度を持っている印象。筆者はすべての作品をプレイしているわけではないが、それでもこれまでプレイしたシリーズ作品については満足している。そして、今作も完成度が高い。なので、アメコミ「TMNT」のファンはもちろん、「TMNT」のゲーム作品ファンも是非プレイしてみてほしい。
軽妙な語り口×カオス感！TMNTの魅力
破傷風がトッピングのピザ…！この軽妙なトークが本作の持ち味。
「TMNT」を知らないという人にも触れてほしいので、まずは原作であるアメコミ「TMNT」の魅力について触れておきたい。
タイトルにある通り、亀たちはティーンエイジ。なので彼らのセリフは決してヒーロー然としたものではない。高校生が友達とおしゃべりするかのような軽さを持っていて、コメディタッチな空気を生んでいる。アメコミ映画で言うなら「ダークナイト」ではなく「キック・アス」の雰囲気に近い。
そして、ティーンエイジに続く言葉が「ミュータント」であり「ニンジャ」であり「タートル」。このタイトルの通り、忍術がありカンフーがあり、SF要素も絡んでくる。まさにカオス！
要素がごった煮なので、一歩間違うと破綻しかねない。しかし本作が破綻していないのは、王道のアクションヒーローものとして一本筋を通しているからだろう。
つまり、コミカルでカオスな王道アクションヒーローもの。これが原作「TMNT」の魅力なのだ。
原作の魅力もバッチリ！ゲーム的なアクションも爽快
タートルズがポータルに吸い込まれてしまった時のレザーヘッド。思わず笑った。
原作である「TMNT」の魅力は、本作でもバッチリ味わえるぞ。
ゲームを進めていくと、度々会話シーンとなってタートルズの軽妙な掛け合いが楽しめる。とりわけ関心したのが「ポータル」の設定。先に書いた通り、「ポータル」とは師匠であるスプリンター失踪のきっかけになる存在。…と同時に、ゲームオーバーになった際、タートルズたちを彼らのアジトへと戻してくれる存在でもある。
つまり本作は、ストーリー的な要素である「ポータル」を、ゲーム的なお約束としても用いているということ。このためストーリー上でしっかり「ポータル」についてフォローしている。それを実感できるのが、初ボスである「レザーヘッド」に敗北した時。
敗北したタートルズの命を奪おうとするレザーヘッドだが、タートルズたちは「ポータル」によってアジトへ転送されてしまう。思わず「どこにいくんだ！」と叫ぶレザーヘッド。
このシーン、コミカルさにクスッとすると同時に、本作のシナリオライターへ尊敬の念を抱いた。というのも、「レザーヘッド」が「ポータル」を言及しない方がシナリオライティング的には楽だから。
「ポータル」のタートルズたちをアジトへ転送するという部分は、基本的にゲーム的なお約束に過ぎない。
ゲーム的なお約束というのは、「HP1という死ぬ寸前でも、HP満タンの状態と同様の攻撃力を発揮できる」だとか「マリオが穴に落ちて死んだ後、復活地点に立っているマリオは誰なのか？生き返ったのか？時間が巻き戻っているのか？」といった部分。現実世界の要素として考えると違和感が残るけど、ゲームの「遊び」を成立させるためにはそうせざるを得ない。だからこそ、ゲーム内ではあえてお約束について言及しない。いわば、歌舞伎の黒子と同様の要素といえるだろう。
しかし本作はこうしたゲーム内のお約束要素もあえてストーリーに取り込み、ネタとして、そしてストーリー上の謎として巧みに使っている。そして、こうしたゲーム的な要素まで貪欲にネタとして使うところが、原作の持つカオスな魅力に繋がっていると感じた。
その上、土台となるゲームとしてのアクションも爽快なものに仕上がっている。タートルズの各メンバー固有の武器を使ってガンガン敵を倒していくのが楽しい。
ただ一点だけ問題に感じたのは、ボス戦で大量のザコが召喚された時、若干処理落ちすること。とはいえこれは、筆者のスマートフォン（iPhone11Pro）がもう4年前の機種になるということもあるかもしれない。
処理落ちという点に目をつぶれば、全体的に高い品質でまとめられた良作アクションRPGといえる。残念なのはサブスク提供されているために「TMNT」グッズの一つとして手元に置いておけないことだろうか…。
ゲームの流れ
タイトル画面がカッコいいぜ！さあ、「プレイ」を選ぼう。
ちなみに本作は基本ソロプレイだが、マルチプレイにも対応している。マルチプレイは「マルチプレイヤー」から楽しめるぞ。
屋上で修業をしているレオナルド。
この修業がチュートリアルになっている。指示に従ってボタンを操作しよう。
修業中のレオナルドを突如として敵が襲う。敵をすべて倒してから、右上方向を目指そう。
ビジュアル的に「部屋」としては描かれていないものの、ゲーム的にはひとつの画面が一部屋になっており、部屋内のすべての敵を倒すまで次の部屋に進むことはできない。
敵をすべて倒すと、パワーアップが出現。ランダムに出現した複数のパワーアップの中から、自分の好きなものを選ぼう。
序盤は生存時間を伸ばすものを選ぶのがオススメ。その理由は後ほど、攻略について書いた段落で詳しく説明しよう。
チュートリアルが終わると、いよいよ本格的にゲーム開始。本作のステージはチャプターという単位で区切られており、チャプター毎にボスが存在している。
途中でHPがゼロになるとゲームオーバー。ポータルによってアジトへ戻されるぞ。アジトではドラゴンコインによる育成が可能。ただし、一度アジトに戻ってしまうと再びチャプター1からプレイすることになる。
「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」の序盤攻略のコツはダッシュ活用とドラゴンコイン収集
敵の攻撃予測が出たら、ダッシュで回避。この基本がとても重要。
本作の序盤を攻略する上でポイントとなるのがダッシュの活用とドラゴンコインの収集。
ダッシュを上手く使うことで被ダメージを軽減できるため、生存時間が伸びてより多くのドラゴンコインを稼げるようになる。そしてドラゴンコインを沢山獲得できれば、効率的にタートルズを強化できるぞ。
ダッシュを活用！育成でもダッシュを優先
ダッシュ時にダメージを与えられるようになれば、攻略がグッと楽になるぞ。
本作は敵の攻撃予測表示をかなり丁寧に行ってくれる。なので、表示を見たら確実にダッシュで回避しよう。表示を見たらダッシュで回避…この基本的な立ち回りだけで被ダメージを随分抑えられるハズ。
そして、部屋の中の敵を全滅させた時に出てくるパワーアップではダッシュの強化を優先的に取得しよう。
特に優先したいのが、ダッシュ時に敵へダメージを与えられるようになるパワーアップ。回避と同時に攻撃を行えるようになるため、さらに生存しやすくなるぞ。
生存を優先！ドラゴンコインでの育成
ドラゴンコインはショップでも売っている。スクラップと交換で獲得できるぞ。
パワーアップに並ぶのは、プレイヤーを強化する内容だけではない。ドラゴンコインそのものも並ぶ。
なので、ダッシュの強化がパワーアップに並んでいないものの、ドラゴンコイン取得がある場合はドラゴンコインを優先しよう。ドラゴンコインを取った場合、その回のプレイでは強化を1回見逃すことになる。けどドラゴンコインがあれば永続的なパワーアップができるので、次回以降のプレイが楽になっていく。
ドラゴンコインによる永続的強化では、HPの増加など生存時間を伸ばす効果を持ったものがオススメ。生存時間を伸ばすことができればドラゴンコインの獲得数もアップしていくため、タートルズ達をどんどん強化していける。
永続的な強化を重視することで、長期的にみて効率的な攻略が行えるぞ。
