The Past Within(ザ・パスト・ウィズイン)

The Past Within(ザ・パスト・ウィズイン)

パブリッシャー Rusty Lake

ジャンル 2D脱出ゲーム

価格 Android:420円 iOS:480円

過去と未来に分かれて2人同時プレイ!情報を言葉で共有する難しさと達成感が魅力的な協力型脱出ゲーム

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2人で同時にプレイする脱出ゲーム。一人は未来を、もう一人は過去をプレイする。

2人のプレイヤーが情報を共有して謎を解く2人プレイ専用脱出ゲーム

「The Past Within(ザ・パスト・ウィズイン)」は2人のプレイヤーが情報を共有し、協力して謎を解いていく2人プレイ専用脱出ゲーム。

人気脱出ゲーム「Rusty Lake Hotel」シリーズを制作したRusty Lake最新作の舞台は、過去未来に分かれた部屋。1人が過去を、もう1人のプレイヤーが未来を担当しそれぞれに謎解きを進行する。

ただ、オンラインゲームのように2台のスマホをマッチングするわけではない。それぞれが独立してプレイする形式だが、片方の謎を解くヒントはもう片方の部屋に登場するため、2人で同時にプレイしなければならない。

そして重要なのが、お互いの画面を見ないこと。言葉によって情報を共有する難しさと、言いたいことが伝わった時のうれしさ謎解きに加えてコミュニケーションの楽しさを味わえることが、本作最大の魅力となっている。

画面をタップし部屋を探索!獲得した情報を共有しよう

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画面をタップし謎解きを進めよう。基本的な部分は脱出ゲームを踏襲している。

基本的なゲームシステムは、一般的な脱出ゲームを踏襲している。

部屋の中をタップで調べ、手掛かりやアイテムを獲得、謎解きを進めよう。アイテムの使用は、アイテム欄から使用したいアイテムをスワイプすることで行えるぞ。

ただし、重要なのが情報の共有。今何が見えているのか、何を手に入れたのかなど、自分の手に入れた情報をもう1人のプレイヤーに伝えよう

自分にとっては大した情報じゃなくても、もう一人のプレイヤーにとっては重要なヒントになるかもしれない…!

ソロでプレイするなら?公式Discordを使おう

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相手がいないなら、Discordのリンクをクリック。相手を見つけてレッツプレイ!

本作は500円弱の有料アプリとしてリリースされており、広告表示やアイテム課金などは一切ない。ただ、2人専用となっているため、友達と2人でプレイする場合アプリが2つ必要になるぞ。

2人専用ってことは、1人ではプレイできないのか?…というと、ソロでプレイしたい人のためにメーカーが公式Discordを用意してくれている。

Discordというのは、ゲーマー向けのチャットアプリ。本作のメーカーであるRusty LakeはDiscord上で一緒にプレイする相手を募集できるようにしており、相手を探した上でDiscordを使った同時プレイが可能だぞ。

「The Past Within」の魅力は言葉によるコミュニケーションの楽しさ

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いつものRusty Lake節は本作でも健在。ダークな世界観を楽しめる。

本作を作ったRusty Lakeは、脱出ゲームを得意とするインディゲームデベロッパー。毎作、ダークで謎めいた世界観と、歯ごたえある謎が魅力となっている。

今作もダークで謎めいた世界観は健在。ただ、謎の難易度はやや控えめ。これはきっと、本作が2人のプレイヤー間のコミュニケーションを前提としているからだろう。

本作では、画面を見ずにお互いの言葉だけでやりとりする。言葉だけで正確に伝えるのは難しく、誤解が生まれやすい。だからこそ、伝わって謎が解けた時の達成感は格別!

これまでの脱出ゲームでは味わえない、2人同時プレイならではの楽しさなのだ。

伝えることが謎解き!コミュニケーションの難しさ

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12分割された円について、分かりやすく伝えるにはどう表現する?

言葉で情報を伝えることの何が難しいのか?

たとえば本作には、円の中に図形を配置するという謎解きがある。この円は放射線状に12等分されていて、謎を解くためにはそのうちの正しい場所に図形を配置しなければならない

さて。この文章だけでどんな謎かイメージできただろうか?

筆者は本作を奥さんとプレイしていたのだが、この謎で思わず画面を見せたくなってしまった

一体どう伝えるべきか?…悩んでいる筆者に奥さんがさらっと言ったことは、「つまり時計の時刻みたいな感じで区切られているのね?じゃあ、何時の場所にどの図形を配置するのか教えて

なるほど!円が12等分されているのだから、確かに時計だよね。やべー、頭いいなこの人…。

伝え方が分かってしまえば、なんで最初からわからなかったんだろうと思う。けど、それが分からない状態だと悩む。

本作においてはまさに、相手に情報を伝えることそのものが謎解きの役割を果たしているのだと感じた。

対面だと超盛り上がる!感情が繋がる楽しさ

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別の場面を見ているのに、驚きや笑い、喜びをを共有できるのが楽しい。

今回筆者は奥さんとプレイしたので、文章によるチャットではなく、情報を対面で声によって伝えた。この場合、感情が繋がる楽しさも味わえるのが魅力。

部屋に何か変化が起きた時に「えっ!」と驚いた相手に「何が起きたの?」と聴いたり、思わぬ情報で謎が解けた際に「やったあ!」と一緒に喜んだり…。

この楽しさは「モンスターハンター」シリーズの協力プレイと通ずるものを感じるが、ちょっと違うのはお互いの画面はまったく繋がっていないこと。別のものを見ているのに、驚きや達成感という感情だけは繋がっている感じが本作ならでは。

可能なら是非、対面での同時プレイを試してみてほしい。

ゲームの流れ

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タイトル画面で「新規ゲーム」をタップするとゲームが始まるぞ。なお、2回目のプレイからは「新規ゲーム」をタップすると保存データが削除されてしまうので注意。

また本作は2人専用ゲームではあるが、通信によってスマホを同期するわけではない。なので、端末が2台あれば1人でプレイすることもできる。たとえば同じアカウントのiPhoneとiPadを用意すれば、ソフト1本で2台分インストールしてプレイ可能。ただそれでは本作の本当の面白さは味わえない。可能な限りDiscordで相手を探した方がいいだろう。

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ゲームを開始すると操作方法の説明に続いて自分が担当する部屋の選択に。相手と相談してどちらを選ぶのか決めよう。

なお、過去と未来とでは展開がまるで異なる。その上時代の選択以外に蜂か蝶かというキーワードの選択まで用意されているので、本作のストーリーすべてを知りたいなら、2回以上プレイする必要があるぞ。

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選択が終わると、いきなりキューブについての説明が登場。本作からプレイすると何のことやらさっぱりかもしれない。

だが、これまでRusty Lake作品をプレイしたことがあれば、本作がこれまでと同一の世界観に基づいて作られていると分かるハズ。

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こちらは過去を選んだ場合の最初の画面。左下に封筒が、右上にテンキーパッドのような装置が置かれている。

この画面から移動することはできない。まずは動かせるものを動かしてみよう。

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こちらは未来を選んだ場合の画面。過去は全編2Dで構成されているが、未来はなんと3Dが使用されている。3Dで作られたキューブ状のPCの電源を入れると、この画面に。

記憶の年を入力しろと言われているが、周囲を探してもそれらしき数字は書かれていない。もう一人のプレイヤーに状況を説明し、何かそれっぽい数字はないか聞いてみよう。…この感覚、テーブルトークRPGをプレイするときの楽しさにも似ているね!

「The Past Within」の攻略のコツはゆっくり着実にお互いの情報を共有すること

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自分一人がタップするだけではクリアできない。獲得した情報を相手と共有しよう。

脱出ゲームの攻略のコツは、くまなく画面をタップしてヒントやアイテムを獲得していくこと。なので、とにかく画面をガンガンタップする…というのは本作ではNG

というのも、本作で重要なのは自分の画面に映っているものを的確に相手へ伝えることだから。

まずは見えるものを共有!ターンを意識したプレイがコツ

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何が見えているのか?相手と交互に会話して情報を伝えあおう。

自分の画面に映っているものは、相手のヒントに繋がる可能性を秘めている。なのでまずは、何が見えているかを相手に伝えることが重要。

ただDiscordの文字チャットでプレイしているならまだしも対面でのプレイや音声チャットでプレイしている場合、同時に話すとお互いに状況が理解できなくなってしまう

そこでボードゲームを交互にプレイするような感覚で、順番に情報を伝えるようにしよう。つまり、ターンを意識するのがポイントだぞ。

誤解を生まないコツ!何かのモノにたとえよう

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このストーブの目盛り、手掛かりっぽいぞ!さあ、相手にどう伝える…?

情報を伝える際、気を付けたいのが相手を誤解させてしまうこと。特に誤解を生みやすいのが位置に関する情報

たとえば筆者が悩んだ「12分割された円のどこなのか」だとか、「右から2番目」だとかいった情報は伝えるのが難しい。

こうした情報を伝えるコツは、何か現実的なモノにたとえることだろう。

たとえば「時計でいうと、3時の方向」だとか、「左手の手のひらを上に向けた時の、薬指の位置」だとかいった具合に伝えると、誤解が起きにくいぞ。