Loop The Game(ループ・ザ・ゲーム)

Loop The Game(ループ・ザ・ゲーム)

パブリッシャー Alvaro Ortuno

ジャンル パズルゲーム

価格 iOS:120円

言葉はいらない!もう一人の主人公の意図を推測し2人1組で謎を解き明かすパズルアドベンチャーゲーム

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Loop The Gameのレビュー画像

美しい世界を進む2人の主人公。ストーリーはプレイヤーの感性に任されている。

2人1組でギミックを解き明かしていく光と霧のパズルアドベンチャー

「Loop The Game(ループ・ザ・ゲーム)」は、光と霧で満ちた美しい世界が舞台のパズルアドベンチャー。

主人公は、2人の人物。プレイヤーが担当するのは、背の低い方。

本作は文章や音声を使った説明を一切行わない、いわゆるナラティブな見せ方を採用している。このため、主人公2人の関係はわからない。親子かもしれないし兄弟かもしれない。はたまた友達同士や恋人同士かも。

ただ、主人公が2人という点は本作にとって最大のポイント。というのも、本作のパズルの大部分は、2人1組で解かなければならないから。1人がスイッチを踏んでドアを開けている間に、もう1人が別の部屋のスイッチを動かす…といった具合に。

この2人1組のパズル性がナラティブな語り口と融合。言葉がないにもかかわらず、2人の関係に感情移入してしまう点が本作ならではの魅力となっている。

スワイプで視界変更しタップで移動!パズルを解き明かせ

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ブロックは光っている部分に立って移動すると、その方向へ押せるぞ。

画面をスワイプすると視界の変更が可能、タップすることで主人公がその場所へ移動する。また、移動は主人公付近をスワイプすることでも行えるぞ。

この2種類の基本操作を使ってスイッチに乗ったり、ブロックを動かしたりしてパズルを解き明かそう。

値下げなしでも買い!値下げ中なら絶対買い

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ビジュアルは美しくパズルはおもしろい。値下げしてない状態でもプレイする価値あり。

本作は370円の有料ゲームとして配信されている。追加ダウンロードや広告の表示などは一切ない、純粋な買い切り型

また、2022年6月22日現在、120円に値下げされている。正直本作のこのビジュアルとゲーム性から言えば、370円は妥当な価格。

値下げ期間は不明だが、120円というのは買わないのがもったいない価格だと筆者は思う。

「Loop The Game」の魅力は人の心へ思いをはせる感覚

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2人1組でパズルを解く。そのために重要なのが、もう一人の主人公の意図。

主人公たちの関係は?そもそもここはどこなのか?…本作はこうした設定を言葉で説明しない。だからプレイヤーによっては、ストーリーが分かりづらいと感じる人もいるだろう。

ただ、言葉で説明されたらわかりやすいとは限らない。

こんなことはないだろうか?友達や家族に、「お菓子を買ってきてほしい」と頼まれる。具体的な商品名は説明されない。そこで、おそらく相手が好むだろうというものを買って帰る。すると、「それじゃなくて別のがよかった!」なんて言われてしまう…。

それならちゃんと商品名で指定してよ!と思ってしまうが、ここで言いたいのはそういう話じゃない

確かに商品名で指定されれば間違いようがないが、日常のあらゆる会話において、的確に話せる…なんて人はおそらく存在しないだろう。だから、我々は葉の裏側にある人の気持ちを推測せざるを得ない。これこそが言いたいこと。

そして言葉で説明しない本作では、この人の気持ちを推測するという要素が最大化されている…!

言葉はない!でもパズルは解かなければならない

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高台からブロックを見つめるもう一人。え?あれを動かせっていう理解でOK?

「LIMBO(リンボ)」「Playdeads INSIDE(プレイデッド インサイド)」など、最近では言葉を使わない作品も少なくない。

けどそうした作品と本作が一線を画すのは、2人1組でパズルを解かなければならないという点。

パズルを解こうとすると、じめはギミックについて思いをはせる。このギミックは踏めばいいのか?それともブロックを使うのだろうか…?などと。

でもそれだけでは解答に至れない。なぜならギミックのほとんどは、2人1組での協力が前提だから。

ふと見回すと、もう一人の主人公がブロックの前で立っている。待っているのか?何を?そのブロックを動かせばいいのか?いや…ブロックを動かしたいけど、そのためにはこちらが別のギミックを作動させなければならないのか…?

あれ?ギミックについて考えていたハズが、いつの間にかもう一人の主人公の意図について思いをはせていた…!

プレイヤー内のこの心理が、本作の非常におもしろいところだと思う。

ディスコミュニケーションの寂しさ!その裏にある喜び

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パズルが解けた!もう一人の主人公が何をしようとしていたかの推測が正しかった模様。

人の気持ちを考えることなんて面倒くさい…そう思う人もいるだろう。筆者もいわゆる「コミュ障」だと自覚していて、人の気持ちを考えるのが苦手だ。

だってさー、「お菓子を買ってきてほしい」と頼まれて、必死で相手が喜ぶものを考えたのに「それじゃなくて別のがよかった!」なんて言われたら悲しいでしょ?寂しいでしょ?

でも、お菓子を買ってきてほしい」と頼まれて、必死で相手が喜ぶものを考えた結果「ありがとう」と感謝される喜びも知っている。

本作で味わえる楽しさは、この喜びに近い

もう一人の主人公が何を考えているのか?何を言わんとしているのか?推測して、当たればパズルがスムーズに解ける。うれしい。楽しい。

言葉のない本作では、2人の主人公がコミュニケーションすることはない。完全なるディスコミュニケーションだ。だが、プレイヤーともう一人の主人公の間には確かにコミュニケーションが存在している

ゲームの流れ

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ゲームをはじめると、白い背景に2人の人物の影が浮かび上がる。背の低い方がプレイヤーの操る主人公。

この2人で協力してパズルを解いていくことになる。

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ゲームスタート直後、アイコンを使って操作説明が行われる。言葉は徹底して排除されている模様。

まずスワイプで画面を見回し、次にタップを使って移動しよう。

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背の高いもう一人の主人公は、プレイヤーを導くように動く。もう一人の動きを参考にギミックを動かし、パズルを解いていこう。

ちなみに本作はマルチプレイではない。なので、もう一人の主人公を動かしているのはプログラム…AI。にもかかわらず「もう一人は何を考えているんだろう?」なんて、あたかも血の通った人間のように考えてしまうのが不思議。

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もう一人と別れてしまった。階段の下には光るギミックのようなものが見えるけど、霧が濃くてこのまま進んでいいのかどうか不安…。

そんな不安を押し殺して階段を降りると、徐々に霧が薄れて周囲が見えはじめる…。この光と霧を使ったビジュアルが非常に美しい!「モニュメントバレー」を思わせるビジュアルだが、それとはまた違った、本作ならではの味わいを持っている。

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左上に見える黒いものは、不気味にうごめく謎の存在。こちらを襲ってくるので、敵意か食欲を持っている模様。

襲われる前にパズルを解かなければ…と思わず焦ってしまうが、焦る必要はない。基本的にゲームオーバーがないようなので落ち着いてパズルを解けば大丈夫。ただ、進め方によってはブロックが動かせなくなるなどの行き詰まり現象が発生する。その場合、画面左上のボタンからやり直しを選ぼう。

「Loop The Game」の攻略のコツはもう一人の動きをよく見ること

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もう一人はスイッチっぽい模様の上に立っている。今のうちに何か動かせばいいのかな?

本作も基本的には一般的なパズルアドベンチャーと同様、まずはパズルを解く手がかりを探すこと。つまり、観察が重要。

では何を観察すればいいのか?マップか?ギミックか?

いや、そうではない。もう一人の主人公の動きをしっかり観察しよう

もう一人はどこにいる?動きに注目

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もう一人の主人公は閉じた扉の前で突っ立っているぞ…。開けろってこと?

まず、もう一人の主人公が動いているのか止まっているのかを確認しよう。

動いている場合、なんらかのギミックを先に操作するため移動している可能性が高い。だとするとパズルを解くためには、まず最初にもうの主人公がギミックを動かす必要があるので、動きが止まるまで待とう。

止まっている場合、その場所に注目。スイッチの上で止まっているなら、そのスイッチを踏んでくれているのだろう。なのであとはこちらのアクションだけでパズルを解ける可能性が高い。マップを移動してパズルを解く手がかりを探そう。

もし何もない場所で止まっているのだとしたら、もう一人の主人公の周囲を確認しよう。何かのギミックがある場合、こちらのアクションによってそのギミックを動かすことがパズルを解くことに繋がるハズ。なので、ギミックを動かす手がかりを探そう。

見失ったら視界変更!常に位置は把握しておこう

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あれ、相棒はどこにいったんだ?…こんな時は周りをぐるっと見回そう。

ゲームが進むとマップが広大になり、もう一人の主人公を見失うケースが出てくるだろう。

もし見失ったらそのまま放置してはNG。視界変更を使ってどこにいるのか探しだそう

視界変更を使って周囲を見回すことで、もう一人の主人公がスイッチを踏んでギミックが動き出した…などの情報を掴むことができる。それによってパズル解決の糸口が掴めることも多いだろう!