フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと(What Remains of Edith Finch)
Annapurna Interactive
探索アドベンチャーゲーム
iOS:610円
呪われた屋敷を徘徊し、死の直前の場面を追体験しよう。TIME誌の2017年ベストゲーム3位のアドベンチャー。ダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)
ワシントン州のとある一族の、奇妙な物語。
「フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと」(What Remains of Edith Finch)は、呪われた一族を描いたアドベンチャーゲーム。
呪われた一族、最後の生き残りとして、家族のことを回想しながら風変わりな屋敷を徘徊していく。
死を遂げた家族の記憶を集めていく、短編小説や映画のような物語。とにかく不思議な体験をしたいなら、このゲームはアリだ。
日本の古典怪奇小説にインスパイアされたアドベンチャー
屋敷を散策し、探索していく3Dアドベンチャー。フィンチ家一族のメンバーの遺品を見つけると、各人物の記憶を一人称視点で追体験できる。
彼らの記憶はどれも現実と妄想の間のような幻想的なものであり、それぞれの物語は必ず死で終わる。なお、ホラー演出は控えめ。
「フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと」(What Remains of Edith Finch)の特徴は静かに奇妙で物悲しいストーリー
TIME誌で「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」「スーパーマリオ オデッセイ」にならび「2017年ベストゲーム3位」にも選ばれたという本作。
確かによくあるホラー系ゲームとは一線を画した演出が凄い。詩的なモノローグが断片的に語る歴史。そしてダイナミックに虚実ないまぜになる回想シーン。
一人称のゲームだからこそプレイヤーはなぞめいた物語にも、登場人物にも没入してしまう。怪奇小説のような映像表現も効いている。
難しい操作や謎解き、アクションはなし
やや残酷でグロテスクな表現こそあれ、ホラー演出や謎解き要素、複雑な操作などは要求されない。ウォーキングシミュレーターと言えば一番近いだろうか。
なお、日本語に対応しているが、台詞は見逃すと二度確認することができないのはちょっと不親切に感じた。
ゲームの流れ
「砂の女」「藪の中の黒猫」「うずまき」「雨月物語」などにインスパイアされているという本作。
確かに、びっくりさせる怖さでもグロでもなく、背筋が震える類の静かな恐怖感だ。
テキスト演出がうまいこと誘導している。
なので、奇妙な屋敷だが、無駄に迷うことはない。たまに3D酔いしてしまうが。
次の瞬間、ネコやサメ、フクロウになる。そしてお腹が空きすぎて、次々と動物を食べていく。
悪夢を映像化したかのような奇妙な感覚を見事に表現している。
登場人物ごとにまったく異なる体験。ダレさせない体験になっている。
難しい動作こそないが、メッセージを見逃さないように気をつけてほしい。
グラフィックはPS4やSwitchなどのほうが美麗に思えたが、十分遊べるグラフィック。
ラストまでの試遊時間は数時間ほど。映画を観るような気持ちで味わってほしい。
「フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと」(What Remains of Edith Finch)の序盤攻略のコツ
難しいアクションは必要ない。基本的にはモノローグが表示される方法に進んでいけばいい。
画面右下にアクションボタンが表示されるときは何かしらのアクションが取れるため、たまに視界が悪いときなどはとりあえず試してみるとよい。あとは光るオブジェに注目だ。
モノローグを見逃さないようにしよう
本作の特徴である、キャラの台詞が浮かび上がる独特の演出。ばっちり日本語に対応しているのだが、見逃すと二度と表示されることはできない。
ちょっとカメラワークが悪いので屋敷に入る前にオプションでカメラ操作はちょうどいい塩梅に調整しておいたほうがいいかもしれないね。