つぐのひ ~囁く玩具の家~
ImCyan(アイムシアン)
ホラーアドベンチャーゲーム
基本プレイ無料
人形、怖い。少女に襲い来る、逃れられぬ惨劇。冬をさらに凍り付かせる日常侵食ホラーゲーム。
左に進むだけのホラーゲーム、再び…冬を凍りつかせるホラー
「つぐのひ ~囁く玩具の家~」は、ImCyan(アイムシアン)氏による人気ホラー「つぐのひ」シリーズ最新作。
閑静な住宅街にひっそりと佇む洋館。おもちゃに興味を持った一人の少女が足を踏み入れてしまい、その身に恐怖が忍び寄る…。
※本タイトルはブラウザゲームで、推奨環境(推奨ブラウザ)はChrome、Firefox、Safari(iOS版・iOS9.1以上)です。
何度も繰り返すうちに狂っていく世界
これまでの「つぐのひ」シリーズ同様、主人公の少女を左へ動かしていくのみ。プレイ時間は15~20分で、誰でもエンディングにたどり着けるようになっている。
操作はシンプル極まりなく、20分ほどでゲームは終わるのだが、同じ風景を繰り返し歩くうちに少しずつ変化する背景や人物の心象に意識を集中せざるをえない。
この不気味な演出が最大の特徴であり魅力だ。
「つぐのひ ~囁く玩具の家~」の特徴は世界が変化していくホラー演出
インディーゲームクリエイターとして数々のホラー作品を作り続けてきたImCyan(アイムシアン)氏によるホラーゲーム。
2015年には映画「死臭 つぐのひ異譚」が公開されるなど、いろいろと話題のシリーズで、ホラー好きなら一度は触っておいていい。
本作は人形を使った演出が最大の特徴。人形ってだけでも怖いのに、いやらしい恐怖演出が巧みで、惨劇がわかってても進めてしまう。
というか戻れない。この無力感も魅力なのかも。
精神が侵食される恐怖演出
日が進むと背景が少しずつ変化していく。この背景の描き込みが見事で、見逃すまいと注目してるとホラー演出が来る。ずるいぜ。
恐怖演出のタイミングもいい。オチがわかっていても怖い。後半の怒涛の展開には、何度も繰り返しプレイしたくなる。
女の子、危機感なさすぎじゃない?って思ったが、それは言ってはいけないことなのか。
ゲームの流れ
少女は迷い込む。不思議な人形たちに魅了されてしまう。
なんで洋館なんかに行くんだ!と思うのだが、それは突っ込んではいけない。
謎の声に導かれるままに、少女は左へ左へと足を進める。
我々は後戻りもできず、できることはただ左をタップして物語を進めるだけ。
毎日少しずつ変化していくタイトル。変な人形がひょっこり登場。
「つぐのひ」じゃなく「つぎのひ」なのがチャーミング。
なぜ我々は美しい人形に恐怖を感じてしまうのだろうか。
無表情だからか。白いからか。いや、たぶん人間みたいだから怖いのだ。
日を進めていくことに惨劇が少女に迫る。そしてそれは回避することが出来ない。
我々にできることは物語を進め、見ることだけなのだ。
「つぐのひ ~囁く玩具の家~」の序盤攻略のコツ
プレイヤーができることは登場人物を左へ動かすのみ。運命に抗うことはできない。
PCだとクリックや左キーで進み、スマートフォンでは画面左を繰り返しタップすることで物語が進行する。
スマホでは遊ぶなら、できたら横向きでプレイしたい。ヘッドホンがあるとさらに恐怖と臨場感が増すだろう。
難しいことはなにもなく、誰でもエンディングにたどり着けるが、日に日に変化していく背景に注目することで怖さを実感できるはずだ。
エンディングまで泣くんじゃない(違う意味で)
スタッフロール後にちょっとした演出があるのがつぐのひシリーズの恒例。これを見ずして終わりにしてしまうことなかれ。
いやー、後味が悪い物語になんでおれたちは惹かれてしまうのだろうか…。いやーネタバレせず自分で体験してくんなもし。