The Stillness of the Wind
Surprise Attack Games
育成シミュレーションゲーム
iOS:610円
命が終わる季節を体験するということ。老婆が一人余生を過ごす美しい農場アドベンチャーダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)
黄昏ゆく牧場で、老婆は一人、動物と過ごしてゆく
「The Stillness of the Wind」は老後のスローライフを描いた、無常観ただよう雰囲気がただならない農場/晩年アドベンチャー。
寒村に生きる老婆が主人公。ヤギを飼い、牛乳でチーズを作り、卵を集め、食事を作ったり、野菜を栽培したり、旅行の商人と物々交換して生きていく。
人気のない農場の穏やかな時間の流れを体現する、自然や動物たちの光と闇のコントラストがひたすらに美しい。
自由度の高さ。没入感の高い演出。すべてがただならないオーラ。是非プレイを。
「人生の終わり」を体現したビジュアル・BGM・物語
一人の人間の、人生の最期を体験する。そんなコンセプトを美しいグラフィックで描く。オープニングだけで泣きそうになってしまった。きっと君も泣く。
なお、Nintendo SwitchやSteamでも販売されており、そちらは1280円。iOS版は600円での買い切りとお得だ。日本語にも丁寧に対応している。
「The Stillness of the Wind」の特徴は深淵なるストーリー演出と自由度の高さ
いままでの、いかなる牧場ゲームとも違う空気感だ。
楽しい田舎のスローライフを作り込んで体現した「Stardew Valley」や、日々たくさんのタスクを課せられる「ヘイ・デイ」とも違う(どちらも名作だが)。
本作にあるのは、時間に追われず、ゆっくりと流れる景色。柔らかく美しいBGM。かすかに語られる登場人物の物語たち。
描かれる老婆の晩年は、無常観や物悲しさを感じるが、湧いてくるのはなぜか優しい気持ちや、生への感謝だった。
こんな感情すら、ゲームに出来るのか、と僕はこのゲームへの出会いに感謝した。
とはいえ農場ライフの自由度も高い
かといって「雰囲気ゲー」で終わるわけではない。本作には行商人と物々交換したり、砂漠をあてどなく探索したりと、農園を発展、探索する楽しみがある。
出来ることは少ない。でも、何をするのも自由。ゆっくりとした時間をどう過ごすか、風の歌を聴いて決めればよい。
一つ言うと、主人公が老婆だから足が遅い。これはゲームとしてテンポ感を損ねる見方もあるかもしれないが、ゆったりと過ごす晩年を描いたゲームなんで大目にみてプレイして欲しい。
ゲームの流れ
かつてタルマは家族にも恵まれ,子供達の声で賑やかな村で暮らしていた。
しかしそれぞれ村を去っていき,今は彼女だけがそこで暮らし、ヤギやニワトリの世話をしたりしていきている。そんな農場の物語。
すべての操作がタッチ操作で行えるシンプルなもの。1本指で目的地まで移動しアクションをおこす。
2本指タッチすると、持っているものを落とす。アイテムの位置はオプションからリセットできる。
時々送られてくる手紙に,遠く離れた家族や友人へ思いを馳せることがある。翻訳も丁寧だ。
プレゼントの種を貰ったら耕した畑に植えてみよう。
ヤギからもらったチーズで自炊。どうやら1日1食でいいらしい。
なんか不安になってくるけど大丈夫か。鬱エンドとかやだからな。
老体にむち打ち畑を耕す。操作はタイミングよくタッチするだけだが、しんどそうな動きが見ててキツイ。
大牧場にするも、のんべんだらりと孤独に過ごすもよし。プレイヤーの感受性よ、応答せよ。
「The Stillness of the Wind」序盤攻略のコツ
わかりづらいので採集の仕方を記載しておく。
「かご」を持って鶏小屋の入り口を調べると卵。
バケツをもってヤギをタッチするとミルク。
バケツをもって小屋に入れば、一定時間でチーズが完成する。
食料になるし物々交換にもなるので、僕はとりあえずチーズ作りまくって生存していくことにした。
とにかくチーズを作りまくれ
チーズを作りまくって物々交換しまくろう。もし行商人が、ニワトリやヤギが売っていたら、ガンガン買っていくと牧場が賑やかになって潤う。
しかし、ショットガンの使い方だけは僕もわからない。まさか…最悪の結果とかを選ばなければいいけど…。どういう結末になるのか、今から僕も続きをプレイするわ。