くまのレストラン

くまのレストラン

パブリッシャー Odencat

ジャンル アクションアドベンチャーゲーム

価格 基本プレイ無料

死者たちに、最後の晩餐を。RPG風のドット絵とピアノの調べがたまらない、心に刺さるアドベンチャー

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くまのレストラン

しかしどんどんドット絵が綺麗になっていくなこの人。

やさしいドット絵とピアノの調べの、生と死の物語

くまのレストランは、ドット絵と刺さる物語がたまらないレトロRPG風アドベンチャー。

舞台は、死者たちに最後の晩餐をふるまうレストラン。

お客さんの生前の記憶に「ダイブ」し、記憶のかけらを頼りに、好きな食べ物を作っていく。

絵本のような優しい物語。でも、時には残酷さや人間の弱さも鋭く描かれる。

彼らはなぜ死に至ったのか。一人ひとりのセリフがイキイキとしており、人間の光にも闇にもスポットを当てたシナリオが抜群に面白い。

誰でもクリアまでたどり着ける優しい物語

くまのレストラン

インスタ映えするプリンを撮って食べない少女に、くまさんは…。

スーファミ時代のRPGのような美しいドット絵と、ピアノを基調にしたメロディアスなBGMが、物語をより一層と彩っていく。

ほぼ一本道で、迷うような謎解きや難しいアクションはなく、誰でもエンディングに行けるよう配慮されている。

また、エンディング後の追加要素も実装している。数時間でクリアできる短編作品ではあるが、濃厚な感動があった。

「くまのレストラン」の特徴は緻密なドット絵と絶妙なストーリーテリング

くまのレストラン

このクロノトリガー感ある光の描写よ。大好き。

「償いの時計」「しあわせのあおいとり」など、日本のRPG的なドット絵と、鮮烈なストーリーテリングが大きな魅力のDaigo氏の新作。

あたかも優れた小説や映画のように、数時間でエンディングまでたどり着ける(そこが魅力だと思う)。だからこそ、鮮烈な読後感を残す。

本作も一気にクリアしてしまう人が多いだろう。

抜群のドット絵とBGM

くまのレストラン

幻想的でもあり現実的でもあるドット絵。大正解だぜ。

とにかくドット絵が美しい。料理を作る動作、光と影の描写、完成したご馳走など、節々に注目してみて欲しい。卵を落とす描写など、まるで宮崎駿のアニメのように美味しそうだ。

また、BGMも美しく。このピアノのメロディ、まるで光田康典のようではないか。あ、これは最大限の褒め言葉です。唯一言うところは広告が多めなところくらいだ。

ゲームの流れ

くまのレストラン

タッチしたところに移動し話したり調べたりする方式。

基本的には客に話し、選択肢チョイスし、ご馳走を振る舞うことで物語が進んでいく。

くまのレストラン

客はみな死者たち。生前の記憶にダイブし、何が好きなのかを探ることができる。

でも、主人公のねこもまた、自分が誰なのかをわかってはいないのだ。

くまのレストラン

鬼気迫るセリフの数々。引きこもり、病死、過労死、拒食、自殺…。

目を覆いたくなるような悲劇を容赦なく描くDaigo節炸裂だ。

くまのレストラン

攻略のコツではないが、自分の部屋の机からも記憶にダイブできる。

物語終盤で大きな意味を持つので全キャラの生前の記憶をチェックしておくことを推奨したい。

くまのレストラン

そして最終的にはくま本人の心の傷を描いていく。

「このゲームには、難しい謎解きも、ワクワクするバトルも、胸躍るアクションも、ありません。でも、そのかわりにきっと、ほんのすこし、思い出にのこります。」

このアプリ説明は嘘にならないと、僕も約束する。是非プレイを。

「くまのレストラン」序盤攻略のコツ

くまのレストラン

おや?前作「償いの時計」のキャラもいるようだが…?

基本的に難しい動作はなく、朝目覚めて着替える→料理を振る舞う→ダイブする→寝るを繰り返すことで物語は進んでいく。とんとん拍子で進むはずだ。

ゲームの流れにも書いたが、各キャラの生前の記憶が終盤に重要になるので、自室で全キャラの記憶をチェックしておいたほうがいい。

Daigoファンは追加コンテンツ「虚無編」に注目

くまのレストラン

追加コンテンツの「虚無編」はクズ度全開。

追加コンテンツの「虚無編」は人間のクズの描写に定評があるDaigoさんが容赦なく陰鬱な展開を繰り広げるものとなっている。課金が必要だがオススメ。

誰しもがトゥルーエンドに無料でたどり着ける時代は終わったのかもしれない。だが、絶望の果てにしか希望はないのだ。裏まで見たくなったら躊躇せず踏み込もう。