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海外で多数の賞を獲得した雰囲気抜群インディー・アドベンチャー
BestLuck(ベストラック)は、幻想的な夢の世界を追体験する3Dアクションアドベンチャー。
夢の世界をバーチャルスティックで移動し、謎の少女の指し示すまま、霧がかった広大な森をひたすら歩く。謎を解き、ドアを開けていくと、少年と少女の秘密が明らかになっていく。
美しいBGM、雰囲気バツグンの幻想的なアートワーク、映画的なイベントシーンなど、非常にセンスがいい。秋の夜長にぴったりな一作と言えるだろう。
青く霞みがかる森の映画的ビジュアル
多数の賞を獲得してるのもうなずける幻想的なグラフィックにまず鮮烈だ。ピアノを基調にした美しいBGMも、控えめに、だからこそ効果的に使われ、強い印象を残す。
例えば「ICO」などを愛好するゲーマーは、本作に心惹かれるのではないだろうか。クリアまでは1時間ほど。奇妙で、不思議で、切ない郷愁に浸れることうけあいだ。
BestLuckの特徴は夢の世界を見事に表現する映像美術
夢の世界を彷徨う。幾度となく使われてきたモチーフだが、本作の不思議な質感を描く映像表現には目を見張るものがある。
どこまでも広がる森の薄気味悪さ。開けたドア越しにしか見えない数字。透明な少女の儚さ。雰囲気こそ違えど「ゆめにっき」と同質の世界だと感じた。
センチメンタルをそそる青白い森
青白い森にちらばったオブジェ。ドアに秘められた謎。女の子は幻想なのだろうか。なんでか少年時代を思い出さずにはいられない。あるいは、昔見た、たくさんの映画を。
本作はマルチエンディングを実装しているという。謎解きの難度はそこまで高くない。万人がラストに到達できる塩梅だ。たどり着いて欲しい。夢の果てに。
ゲームの流れ
バーチャルパッドで移動。主人公の近くをタッチして物体を調べる。
部屋の中をひとしきり調べてベッドに沈み込むと、主人公は青い森の中を彷徨うことになる。
どこまでも広がる森。少女の指差す方向に少年は歩く。
何一つない説明。操作方法も提示されない。好みが分かれそうだが僕は好きだ。
本作はドアを開け、謎を解くことでストーリーが進んでいく。様々な謎のルールをプレイヤーは解き明かさないと進めない。
このゲーム性と夢を深く潜るというテーマ性が合致しているところが本作の素晴らしいところだと思うのだ。
森の中には自転車や廃墟など様々なオブジェが打ち捨てられている。
多くは調べても反応がない。たまに発光しているときだけはイベントが進む。
製作者のJae H Yoo氏は『風ノ旅ビト』で知られる「thatgamecompany」で働いているという。
なるほど、このインディー・ゲーム感とも言うべき幻想的ビジュアルと、不親切なほど説明がなくて、だからこそ、想像力を刺激するつくり。好きな人にはとことん深く刺さるだろう。
BestLuck攻略のコツ
基本的には、少女の指指す先にドアがあり、謎を解くのを繰り返していくことになる。
移動とタップしかできないシンプルな中謎を解くには、ドア越しに見える世界を観察する必要がある。しかし、マルチエンディングの分岐点は僕もまだわからない。ごめん。
少女の指先の先に目的地がある
移動する際に少女が半透明なのも相成って、どこに向かえと指示しているかわからないときがある。そういう時は横にずれたりして少女の指先を確認したほうがいいだろう。
また、謎解きポイントに近づくと、印象的なBGMが流れるのでそこにも注目したい。そしてもちろんこの美しい世界に浸るためにもヘッドホンやイヤホンを強く推奨する。