ラジアント ワン(Radiant One)
Fntastic
3Dアクションアドベンチャーゲーム
基本プレイ無料
悪夢の中を冒険。映像・物語・没入感高い演出で臨場感高い恐怖と痛みを描くサイコ・アドベンチャーダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)
現代社会に疲れた人の再生物語
ラジアント ワン(Radiant One)は、悪夢の世界を旅して、疲弊した男の物語をひも解いていく、サイコホラー・アドベンチャー。
映像美、BGM、追いかけられる悪夢の臨場感、胸を打つストーリー、どれもクオリティが高く、良質なサスペンス映画を見たようなプレイ感だ。価格は400円、広告や課金要素はなし。
リアリティある「現実」と「悪夢」の描写
退屈な日々の生活とSNSに厭気が差していた主人公は、現実から逃げるように想像の世界に没頭し、夢の世界を自由に飛び回っていた(まるで僕らのようじゃないか)。
しかしその万能であった明晰夢は徐々に蝕まれていく。悪夢と現実を明暗鮮やかなグラフィックが没入感高く描写している。
ラジアント ワン(Radiant One)の特徴は緊迫感ある精神描写
「インセプション」「パーフェクト・ブルー」「ドニー・ダーコ」…。妄想や夢が現実を侵食してくる展開はいつだって僕らを傷つけて、そして惹きつけてやまない。
で、本作。精神世界の描写がとにかくうまい。センスある3Dグラフィックもいいが、緊迫感ある主人公の絶望感の描写がたまらない。日本語訳が修正され、万人にオススメできるようになった。やるっきゃ。
QTEがもたらす悪夢の緊迫感とホラー感
「何か」に追いかけられる夢。僕も何度も見るが…本作は追いかけられる恐怖をQTE(クイックタイムイベント)で的確に表現できている。プレイヤーはタップやスライドで怪異から逃れなくてはならない。
瞬間的に行動を選ぶ、ともすればテンポ感や爽快感を奪う理不尽なアクションが、だからこそと言うべきか、悪夢の切迫感を見事に演出している。
ちなみに、ミニゲームは難度もそこそこで1、2時間あればクリアできる。だからこそ間延びせず、短編映画のような読後感を覚えるのだ。
ゲームの流れ
夢の中で空を飛ぶ万能感。ドラえもんの世界のような、まさに、夢のような喜び。
それを見事に描くオープニング。
明晰夢とは、睡眠中にみる夢のうち、自分で夢であると自覚しながら見ている夢のことである。
明晰夢の経験者はしばしば、夢の状況を自分の思い通りに変化させられると語っている。本作は夢と現実がないまぜになる状況を描く。
主人公は悪夢の中で謎の脅威に追いかけられる。
本作ではこういう時にQTE(表示された動作入力をするイベント)が発生。瞬発力ある判断を要求される。
怪しいところは○で表示され、QTEもリズムに合わせてタッチやスライドする簡単なものが多い。
移動速度が遅いのがややストレスだが、それがまた悪夢の不自由さをうまく演出しているのかもしれない。
しかしグラフィック、内容、そしてストーリーどれも一級だ。
こんな良作のゲームが400円の時代ってすごいな。情報過多でゲーマー諸氏も大変だろうが、有料ゲームだからこそ描ける面白さってものを、なるたけ紹介したいと思ってるよ。
ラジアント ワン(Radiant One)攻略のコツ
怪しいところは丁寧に表示されている。オブジェクトをタッチすると物語が進んでいく。悪夢の世界では、攻撃を避けたり穴をジャンプで超えたりといった動作をタッチやスライドなどの動作で行う。
ゲーム内容としてはそこまで難しくはない。失敗したところでペナルティはない。表示されるジェスチャーを見逃さないようにしていこう。でもこういうのビビるよね。
タイミングアクションを制すものが悪夢を制す
タイミングアクションは唐突に発生する。ご丁寧に何をすればいいかを表示されるが瞬間的に現れるのでビビる。QTE嫌いだけど、本作にかぎってはアリだ。
はっきり言って攻略情報を必要とするゲームではない。だが、ここまで読んでくれた愛ある読者に是が非でもお願いしたい事がある。こういう佳作をプレイして、面白いと感じたら、その心の震えを、口コミで、ストアレビューで、広めて欲しい。
よしなに。