Hello Neighbor(ハローネイバー)

Hello Neighbor(ハローネイバー)

パブリッシャー tinyBuild LLC

ジャンル 3Dアクションアドベンチャーゲーム

価格 基本プレイ無料

全世界で考察された隣人の正体とは? 学習AIにより仕掛けがプレイヤーに適応するステルスホラーアクション

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Hello Neighbor Mobile レビュー

▲海外の日常的な住宅地、ここに狂気が潜んでいた。

好奇心は時に活力となり、時に死を招く。

『Hello Neighbor Mobile(ハローネイバー)』は、ロシア発のPCゲームとして爆発的な人気を得た一人称ステルスホラーアクションのスマホ移植版だ。

郊外へ引っ越してきた主人公は悲鳴を聞き、偶然にも隣人が“あやしい物”を地下室へ隠す場面を目撃してしまう。

不審な行動が気になり、迷路のように改装されたオジサンの家に侵入して正体を暴こうとするが……。

隣人に捕まらないよう全力で逃げ回ろう

Hello Neighbor Mobile レビュー

▲カメラは一人称視点で自由に動かせる。

主人公は仮想スティックとボタンを使って操作。見た目とは裏腹に広大で入り組んだ家の中を「ダッシュ」と「ジャンプ」で駆け抜ける。

時にはクローゼットの中に隠れてやり過ごし、鍵穴を覗き込んで相手を監視するといったステルスらしいアクションも可能だ。

多くのオブジェクトは「掴む」「投げる」「使用」の3アクションを行使できる。箱を足場にしたり、磁石で金属を引き寄せたりして謎を解こう。

単調な動きは隣人に攻略されてしまう

Hello Neighbor Mobile レビュー

▲もちろん捕まればゲームオーバーだ。

隣人は1人だけで襲ってくるが、プレイヤーの「行動」「思考」「動き方」を学習する“AI機能”を備えている。

よく訪れる場所には防犯カメラを設置し、侵入ルートがバレたら先回りされるなど。ゲームを通して相手が成長するのだ。

序盤は簡単に振り切れても後半だとカウンター満載になるので、多様なパターンでの攻略を求められるぞ。

『Hello Neighbor Mobile』は触れてはならない真実を探るような高揚感が独特!

Hello Neighbor Mobile レビュー

▲サイレントホラーと銘打っており、恐怖が待ち構える。

本作はベータ版の頃からよく話題を呼んでいた。未完成でも評価され続けた理由は全てが謎に包まれたストーリーと世界観だろう。

子供部屋が多いと思いきや家族の姿は見当たらないし、頑なに他人を拒絶する罠だらけの家、常軌を逸した地下室の存在もブキミだ。

直接的な文章では語られないのだが、間に挿入される回想シーンや思い出の品を通して少しづつ隣人の正体が見えてくる。

まるでイケナイ事を知った少年が好奇心に抗えず家に忍び込んでしまうように。「得体の知れなさ」が魅力の根底にあると思う。

ユニークな画風で綴られる狂気世界

Hello Neighbor Mobile レビュー

ディズニー作品みたいな3Dグラフィックと演出周りが絶妙で、隣人の存在感や異質さを際立てている。

一見すると温かなデフォルメ世界なのに、実際は狂気の隣人が追い詰めてくるというギャップも緊迫感倍増だ。

とあるシーンでは現実を歪曲させる表現もあり、イマジネーションを刺激する強烈な個性となっていた。

短所よりも長所を楽しもう

Hello Neighbor Mobile レビュー

▲部屋の窓を偽りの絵で覆って、平和な日常を演出……。

一方でパズル要素やステルスアクションを見ると難しくて理不尽な部分も多く、イライラが募るような仕掛けも多い。

総じて不安定だけど、そのおかげで正規ルートには考慮されない予想外の攻略方法を可能にした自由度も有している。

万人には勧めがたいけど前述したストーリー含め、インディーズらしい尖った面白さを持っているので自身に合うか試してほしい。

ゲームの流れ

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プロローグ。隣向かいに住む少年はボールを誤って蹴り飛ばし、オジサンに目を付けられてしまう。

これが迷宮を探るキッカケとなり、長きに渡る隣人との騒動へと発展するのであった。

Hello Neighbor Mobile レビュー

オブジェクトには物理判定があり、重ねることで高さを稼いで高所にも登れる。

ただ挙動が不安定なので上手く乗るのが難しいなど操作性が悪くてストレスが溜まる。

オマケにヒントも一切ないから自力で攻略するとなると手探りだらけでもータイヘンだ。

Hello Neighbor Mobile レビュー

アクション的にもパズル的にも難易度が高い分だけ、突破できた時の達成感は大きい。

何よりオジサンの秘密を暴くという唯一無二の目的があるのでモチベは途切れることもない。

Hello Neighbor Mobile レビュー

小出しにされる映像情報も真相へ近付く感じがして好奇心を煽る。

一般人の家宅とは思えない地下室に暮らしていた形跡があったり、うめき声が聞こえたりとブキミだ。

画質はPC版と比べると少し劣るけど、モバイル版と考えれば十二分に雰囲気を再現できている。

Hello Neighbor Mobile レビュー

章を進める毎に隣人宅の迷宮化が進み、怪物に追われながら難解なダンジョンへ挑むような緊迫感を味わえるぞ。

後はアナタの目で確かめてくれ!(お約束)

『Hello Neighbor Mobile』序盤攻略のコツ。

Hello Neighbor Mobile レビュー

覚えておきたいのは、タップ長押しでの所持アイテム・動かしたオブジェクトはリスタート後も保存されるということだ。

たとえば入れない部屋に鍵などの重要アイテムを投げ込むと進行不可能になる恐れがあるので、その時はACT(章)ごとからニューゲームでやり直そう。

地下室のヒミツを知り、家が更に改築されるACT2までは無料で遊べる。十分なボリュームなので、残り3章を1800円で購入するかどうか見定めよう。

外ではスピーディに、地下室なら慎重に

Hello Neighbor Mobile レビュー

隣人はプレイヤーよりも足が遅いので走れば逃げられる。なにもない広い場所なら大胆に立ち回ってもオッケー。

地下室パートへ突入すると移動速度低下などのトラップが待ち受けるので、今度は発見されないことを重視しよう。

しつこすぎて謎解きどころじゃないって時は素直に「フレンドリーモード(イージー)」をオンにすべし。強めに設定されてるっぽいので。

何から手をつければいいか分からない人向けの序盤チャート

Hello Neighbor Mobile レビュー

まずは裏庭や自宅(隣人宅の向かい)からダンボールを3つほどストック。それを入り口横のハシゴに乗せ、足場を作って二階の窓から侵入しよう。

隠し部屋にある赤い小さなカギは車のトランクに使えて、磁石をゲットできる。裏庭の窓からピッキング用具を引き寄せられそうだが……。

個人的には一番最初のチャートすらまともに分からなかったので、良心が許すなら序盤だけでも解説サイトを検索したほうがいい。難しすぎる。