ゴースト刑事 -日照荘殺人事件-
日本テレビ放送網(株)
探索アドベンチャーゲーム
基本プレイ無料
部屋を覗いて本性を暴き、殺人事件の犯人を探せ!360°バーチャルリアリティで描かれるVRドラマアドベンチャーダウンロード(Android) ダウンロード(iPhone)
犯人は、バーチャル空間の中にいる。
『ゴースト刑事 -日照荘殺人事件-』は、日テレが世界初のパラレルVRドラマとして公開した実写エンタメアプリだ。
古いアパートの一室で起こった密室殺人事件。
プレイヤーはゴースト刑事として調査に協力し、登場人物として紛れ込んだ真犯人を探すことになる。
ゴーグル等の専用機器は一切無くてもオッケー、ワンプレイも約5分間と短くてお手軽。ゼヒとも新形態のアドベンチャーに挑戦してほしい!
犯行時刻前に時間を遡って調査しよう
3D化されたアパートは自由に「移動」でき、事件発生までの時間は好きな部屋へと視点を移して住民の様子を観察する。
ジャイロセンサーにより360度の縦横無尽なカメラ回転を可能としており、スマホを傾けることで見たい方向をそのまま見れるぞ。
何度でも繰り返して犯人を追い詰める
過去の事象に直接手を出すことはできないけど、確定的な証拠を掴むことでエンディングが変化する。
逆に5分間で何の成果も得られないと最初に戻ってループしてしまう。引き継ぐのはプレイヤーの記憶だけだ。
部屋と住人の数だけ別々のエピソードがあり、周回を経て真相へ近付いていくぞ。
『ゴースト刑事』はVRだから実現できた同時多発ドラマが唯一無二!
360度カメラによって撮影された本編は、空間中を全て見回せる上に複数の部屋があるので情報量が凄まじい。
状況としては回想中にアリバイを確認するシンプルな流れだが、日常のワンシーンを一方的に観察して本性を暴く特殊性は没入感バツグン。
とにかく目の付け所が面白くて「誰が犯人!? 結末はどーなっちゃうの!?」と非常にワクワクさせられる。
(視点だけとはいえ)プレイヤーが介入して事件を解決するのも単なる映像作品で終わらずに可能性を広げていた。
アブナイ住民をノゾキコムのが楽しい
202号室の美人OL:今回の被害者。刺されて死亡。
201号室の大学生3人組:摩擦から揉め事を起こす。
101号室の同棲カップル:熱が冷めて破局の危機。
102号室の警備員:常に挙動不審な行動。
それぞれが「不倫」「暴力」「肉体関係」など物騒な問題を抱えていて、覗く内に全員が怪しく感じちゃうのが面白い所。
無論、単体では終わらない。隣人同士が怒声を混じえて事故現場に集まるクロスシーンも物語を盛り上げるのだ。
アドベンチャーとしては未完成でもエンタメ度は底知れず
エンディングが衝撃的だったり、完全無料で遊びきれたりと他にも良い点はあるが、悔いが残る部分もある。
ボリュームや作り込み面は少々物足りない上に、ゲーム要素を活かしきれずに終わるのも賛否を呼びそうな展開だった。
しかし「容疑者の生活を覗いて事件解決を目指す」という未開拓の面白そうなジャンルへの挑戦心には拍手を送りたい。
実際序盤はとてつもない期待感を味わえるので、続編があるとしたら完成度の向上を願うばかりだ。
ゲームの流れ
最初にカメラ機能を用いた自分の顔写真を求められるが、できれば正しく入力してほしい。
なぜならゲーム中の重要な場面に関わる要素だから。良いか悪いかは別として。
「初代MOTHER」でお父さんに本名を名乗ったように、ゲームは最大限に楽しむのが一番だ。
元々はPSVRで配信された映像ソフトで「電波少年」シリーズの土屋敏男氏も製作に携わっている。
低予算感は否めないが、スマホで見る実写映像は十分な迫力があった。ドラマ的な演出も良いと思う。
本編中はリアルタイムに物事が進むので、全てを掌握しようとなると大変。繰り返しのプレイが前提となる。
その分5分間の映像は濃度が高くて、どの住民を覗こうが生々しい、または非現実的な光景が待ち構えていて楽しい。
事件に直接関与する人物は限られるので、全く関係のないミスリードもある。
しかし身近な話題を取り揃えており分かった上でも事の顛末を見届けたくなる。
時代を先取りしすぎた「ROOMMANIA」みたいな、人の素性を覗くテーマはとても興味深かった。
見事に真犯人を発見するとエンドロールが流れて正式なゴースト刑事に認定されるぞ。
傑作と成りうるポテンシャルはあるので、その片鱗を自分の目で確かめてみてほしい。
『ゴースト刑事 -日照荘殺人事件-』序盤攻略のコツ。
クリア条件は「特定の場面を直接見る」こと。どの場所で、いつ起こるのか。入念に探っていこう。
間違えようがデメリットも無く何度でも最初からやり直せるので、根気よく疑問を潰していけば何かに繋がるハズだ。
複数人を並行して追うのは悪手。ワンプレイにつき1人を徹底的に観察して、シロかクロかを判断するといい。
透けるか否かを参考に移動しよう
階段・扉・床など。進みたい方向を見続けていると対象が透けるor白く発光して、約3秒後にカメラが切り替わり「移動」する。
判定は結構小さいから画面中心へ正確に収める必要があって慣れが必要だ。気持ち下部分を狙うといい。
微ネタバレ注意!どうしても分からない人へ
少し下の方にクリアに繋がるヒントを書いちゃいますぞ。
事件が発見されたのは202号室なのだから直接入って事を見届けるのが手っ取り早い。
そこで得た結果を元に「犯人はどこに隠れられるか」を逆算しよう。おのずと絞られてくるハズだ。
全然分からない人は更に下へ。ほぼ答えに近いのを書いちゃうけど自力で解いてほしいよ!
月明かりに照らされた被害者を見れば「既に殺されていた」と分かる。本編中じゃ犯行シーンは見れないのだ。
しかし僅か数分の間に潜伏できるような場所は限られる。「移動」の要領で怪しい箇所を凝視してみよう。