From_.(フロム)

From_.(フロム)

パブリッシャー Serina Nakajima

ジャンル 2Dアクションアドベンチャーゲーム

価格 Android:360円

手紙を届けて繋がる想い。モノトーンのドット絵、ピアノのBGMが心に残る美しいアドベンチャー

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PC-98時代を彷彿とさせる、レトロかつ叙情的なグラフィック。

心に浸るメランコリック・アドベンチャー

From_.(フロム)イメージ

From_.(フロム)は、青と黒のみのドット絵で世界を表現した横スクロールアドベンチャー

プレイヤーは水に囲まれた世界で、郵便屋さんとなって、手紙で“想い”を繋げていく。手紙を届ける往来がメインとなり、ゲームというよりはプレイ感は「読み物」に近い。アクション要素や謎解きはなく、誰でもクリアできるだろう。

メランコリックな雰囲気とグラフィック

ある日を境に、自分についてくる「とんでもないもの」。そして、人々の間で流れる不穏なうわさ。

黒と青色のドット絵がノスタルジックで、不気味ながら切ない独特の情景描写に成功している。

美しいピアノの調べにも注目

本作の世界観を一層とディープにしているBGMがとにかく特徴。

ピアノの生演奏によるBGMは、LUNA SEAの1stアルバムも録音したGoK Soundの近藤祥昭氏が録音を担当している。

From_.(フロム)の特徴は静謐(せいひつ)なる叙情性

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この雰囲気、好きな人にはたまらないだろう。僕とか。

レトロゲームのようなドット絵と、モノトーンだからこそ感じる、懐かしさと不気味さが本作の最大の特徴。

そして何よりピアノのBGMが美しく、郷愁をそそるのだった。謎の多いストーリーに引き込まれる。

淡々と進んでいく物語

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切ないのに通底に漂う不穏さ。

本作は淡々と手紙を届けていくのがメインであり、ドラマティックな出来事が起こるわけでもないし、アクション要素もない。移動も多く、ゲームとしての退屈さは人を選ぶだろう。

いわば「雰囲気ゲー」と呼ばれても仕方ないが、それでも心を揺さぶられるのは、想いを伝えようとする意思の美しさを描いているからだと思う。

ノスタルジーあふれる懐かしい「不気味さ」

本作は何故モノクロなのか。青と黒なのか。ドット絵なのか。そして、郵便屋さんにつきまとう「あいつ」は何なのか?

自分は懐かしくも息苦しい閉塞感、世界は唯一無二だと感じた。少年時代の夕暮れ時の寂しさを2色のドット絵に思い出しもした。Appleの「今日のおすすめ」に選ばれるまでは気づけなかったんだけどね…。既存の「王道」に飽きた方レッツプレイ。

ゲームの流れ

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本作は一本道であり、ゲームというより、読み物に近い。

操作は左右の移動とタッチで行う。

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!と表示されているところをタッチすることでアイテムを入手できる。

アイテムは右上のカバンから表示可能。

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基本的には船で往来して手紙を届けるだけ。

謎解き要素やシナリオ分岐などはない。少し残念。

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アイテムを届たら帰って寝る。その繰り返し。

なんとなく大正浪漫を感じる雰囲気も魅力。

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迷ったら持ち物の欄から次やることを表示できる。

正直攻略のコツはいらないかな。

From_.(フロム)攻略のコツ

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地図が表示されるので行き場所にも迷わない…はず。

先程伝えたとおり、次に行くべきところは表示されるし、親切にも「今日はもう寝よう」などと表示されるため、特に迷うことはないだろう。

強いて言うとすれば、ついて来る「あいつ」が何なのか想像しながらプレイしたほうが物語を深く味わえるというところだろうか。

想像力を駆使して世界に浸ろう

レトロゲームに親しんだ、かつての少年少女ならわかっていただけると思うが、ドット絵の中に、壮大な世界を想像してみるのだ。

あの頃の僕らは、幻想的な水の国を、きっとこの単色の世界に見いだせたのだから、

音楽の変化にも注目

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公式ホームページのイラスト。予想外な雰囲気。

物語の進行で、淡々とループするBGMが変化することがある。そこの心の機微、演出にこそ注目だ。

ネタバレはないように書いたつもりだけどいいかなこれで…。そうそう、せっかくだしヘッドホン推奨だね。