拡張少女系トライナリー

開発は「アトリエ」「アルトネリコ」シリーズを手掛けるガストで、土屋 暁氏が深く携わっている。そこに東映アニメーションが協力。

スマホの画面を介して向こうの別世界に干渉している設定で、彼女たちとコミュニケーションを取りながら「結婚」を目指す。

アニメの裏側で語られる出来事、メタい視点だからできる演出、根深い設定の数々からは、本当に実在するかのような存在感を放っている。

美少女ゲーム……いや、彼女たちとのコミュニケーションツールと考えれば２００点くらい差し上げたい至極のアプリだ！！

ゲーム内では物語の途中で、ヒロインの心の中に巣食うトラウマを「ターン制のペルソナ風バトル」で撃退し、悲惨な未来を改変できる。

一見悩みが無さそうな子でも深い“闇”を抱えていて、それを解決するのがプレイヤーの役目。ストーリーの補完も兼ねている。

コミュ面も映像が先行しているので、アニメヒロインと多くの選択肢を経て親交を深める本格仕様が他にない新鮮さ。

トークに合わせて照れたり、悩んだりするラフな姿での反応を覗き見するのも楽しい。丁寧な3Dモーションにも注目。

「シェルノサージュ」や「ラブプラス」にも通じる、自分自身が登場人物だからこその心地良いリアリティ。

少しでも気になったら、最初の５分だけでいいから試してほしい。個人的には史上最高に面白かった導入部、必見である。

選択肢を選ぶ際はムチャなものは選ばず、相手のキャラクター性や心情を汲んでの反応が好ましい。

アニメを見て、ストーリーを読み解いて。材料はそこらじゅうにあるので、ゲームを楽しくプレイすることが一番の近道。

余談だが、千羽 鶴とのあるかも分からないフラグは難解なので、彼女との会話は慎重に。

デッキ編成では、キャラを付け外しすれば使い回せるのでバトル時は最強パーティにして挑みたい。

よりチェインが繋がる順番にして、ゲージはフルボッコよりスキルに回した方が強そうだ。