マッチ売りの少女

「マッチ売りの少女」は、人々の心に火を灯す不思議なマッチを売り歩く育成クリッカーゲームだ。

酒浸りの父親に叱られ、寒空の下でマッチを売る少女。年の瀬の慌ただしさから行き交う人々は見向きもくれず、彼女は暖を取ろうと売り物であるマッチを擦る。

か細い炎の中から現れたのは暖かいストーブや七面鳥などのごちそう、飾り付けられたクリスマスツリー、そして優しかったグランマの姿。少女はそのまま穏やかな眠りに――

つくことはなく、神の御使となったグランマに導かれ、不思議なマッチの力を使って荒んだ人々の心に火を灯していく。

少女の前を通りすぎる人たちを一定回数タップし、マッチを販売して心を満たしてあげよう。

一定の人数を幸せにすると富豪が乗った馬車が出現。

彼の心を満たせば日数が進み、少女の元にホームレスや編集者など荒んだ心を持つ様々なフレンドが現れ、物語が進んでいくはずだ。

どこか切ない結末だった童話「マッチ売りの少女」の設定をうまく利用していて、粉雪が舞う冬の街を暖かい光で満たしていくハートフルな物語が描かれている。

とくに、様々な境遇を持つフレンドとの出会いは感慨深いものがあり、ゲームを先に進めたくなる動機に繋がっていた。

物悲しさと可愛さを感じるドット絵グラフィックの雰囲気も良く、通りすぎる人を逃さずにタップしてマッチを売るアクション性があるのも魅力的。

微妙に達成条件のハードルが高いデイリークエスト、クリッカーゲームにおける「転生」システムも搭載されていて中々に遊び込めるアプリに仕上がっていた。

通りすぎる人々を素早くタップして資金を稼ぎながら少女やフレンドの育成を行うのがポイント。

同時にデイリークエストを達成すると特殊通貨の「宝石」を得られるので、それを使ってラッキーくじを引き、資金の獲得効率をさらに上げるペットやアイテムを手に入れる。

さらに、日数を100日まで進めて聖物→異世界へを選ぶと転生を行うことができ、ラッキーくじと同様に資金の獲得効率を上げる育成メニューが利用できるのでうまく活用しよう。