さいたま市RPG ローカルディア・クロニクル

世界で起こり始めたモンスターの凶暴化の原因を探るため各地を旅する聖女「ルーシェ」。

ノースノース王国の準兵士である「シド」は王の命により、ルーシェの道案内をすることになる。

ゲームはフィールドを歩き、町やダンジョンでイベントを発生させながら物語を進める標準的な形式。

敵とのバトルも対面型のコマンド式を採用しており、攻撃や魔法を駆使して戦う。前回の行動をなぞるオートボタンも搭載されているようだ。

キャラはバトルで経験値を得て成長し、装備品によってステータスを底上げする。

特殊通貨が必要になるが、獲得経験値アップなどの特殊能力を付与する「アビリティストーン」システムも搭載されており、それらを使ってキャラを鍛えながら壮大な物語を進めよう。

立ち絵は現代風かつクオリティが高いものになっているが、ゲームの雰囲気はクラシックかつ標準的な形式なのですぐに馴染めるのが良いね。

さいたま市と川越市をモチーフとした2Dファンタジー世界が構成されていて、地元民が気づくような小ネタが含まれている他、ゲームを進めることで現実の店舗で使えるクーポンが貰えるなど、新たな試みがなされているのがおもしろい。

企画や内容はとても良いので応援したいんだが、もろもろの操作感があまりよろしくない。

キャラの移動速度が遅く、バトルスピードも遅く、バトル中のコマンドの位置も悪いせいかタップしにくい。

ゲームバランスについてもアビリティありきなので、序盤でも獲得できる資金が少なく、なかなか先に進めないのは気になった。

ノースノース魔法陣（町）を越えたあたりで敵が複数現れるようになるので、ルーシェの敵グループ攻撃魔法「ホーリー」をうまく使って経験値と資金稼ぎをしよう。

また、魔法陣の町に行く途中、東側にある橋を渡ると強力なモンスターが現れるため絶対に立ち寄らないこと。

本作はオートセーブ機能によるセーブ・ロードしかできないため、全滅すると資金が半分になり、主人公以外の仲間の蘇生にお金を取られるデスペナルティが発生する。

このあたりの緊張感はファミコン世代のRPGプレイヤーには懐かしいかもしれない。