Lost Tracks

「Lost Tracks」は無料とは思えないクオリティのグラフィックで、思春期の葛藤を描いたサイケデリック・アドベンチャー。

デンマークのCGとアニメーションの専門学校生が、卒業直前の1年を使って作ったとのことで、無料とは思えないグラフィックのクオリティもスゴイし、何より思春期の精神世界を見事に現れたドリーミーな世界がすごい。

PS2-3くらいのアドベンチャー、とりわけ「風ノ旅ビト」や「ICO」系が好きならハマるんじゃないかと。

万人にオススメできる。

説明もなく、謎しかない主人公の精神世界。

その理不尽さは、誰もが持っていたあの優越感と劣等感に苛まれていた、思春期の葛藤そのものだ。

グラフィックのよさだけじゃなく、夢の中のような、色彩感やグラフィックの幻想的世界が、無理に有名なゲームに例えると「マザー2」のムーンサイドや「風ノ旅ビト」みたいな雰囲気バリバリで、その手の人に完全にオススメなのだ。

何度も言うが、これが無料というのは一つの事件だ。
是非、主人公の精神世界をゆくゆくまで旅してほしい。

画面を押しっぱなしにすると主人公は前に進み、iPhone本体を傾けて曲がるという簡単なもの。

バイオハザードなどのPS1-2くらいのアクション・アドベンチャーに親しんだ人なら抵抗なくプレイできるはずだ。

英語ではあるが、セリフなどもなく雰囲気だけで楽しめるので言語の壁は気にならないと思う。

ただ、音を頼りに探索するステージがあり、スピーカーだと左右の定位がわかりづらいので、イヤホンかヘッドホンをつけてプレイしよう。

世界観に浸るという意味でもオススメである。

あと、マイクを使う所もあるので端末側でアプリにマイクの使用許可をしておくのは必須だ。